「ハリー・ポッター……このありさまを見ろ。ただの影と霞に過ぎない……誰かの身体を借りてしか形になれない……この数週間は、一角獣の血を飲むことで、俺様の力を取り戻して行った」
蛇顔が話す。俺様って。ナルシスト?
……でも、一角獣を殺したのは許せないかな。あんなに綺麗で可愛くてかっこよくて、それでいて気高く儚い生き物を殺すなんて。生きるためとはいえども、あたしは許せない。……なぜか、あたしが死にかけたら向こうから血を差し出してくる気がしたんだけど、なんでだろう?
「捕まえろ!」
蛇顔がハリーを狙う。あたしは使い魔に憑依して、蛇顔──正確には、クィレル先生の顔面に張り付いた。
「な、なんだこれは!ええい、邪魔だ!」
トンボだし、直ぐに払いのけられる。でも、少しぐらいの時間稼ぎはできた。
チューチューと音がする。小さな、それでいてしっかりとした足音が聞こえてくる。
部屋にネズミたちが突っ込んできた。ネズミたちはクィレル先生にぶつかり、よじ登り、齧り付く。一匹がアキレス腱を噛み切ったのか、先生のバランスが崩れた。
「なんだこのネズミたちは!次から次へと!〈
ネズミたちを狙う炎は、あたしが腕に突進することでほんの少しだけ狙いが逸れる。ネズミへの被害はない。
「あのトンボを狙え!あれが司令塔だ!」
「は、はいっ!」
あたしに向かいクィレル先生が手を伸ばす──けれど、その手は届かない。もう一方のアキレス腱も切られ、崩れ落ちたからだ。そして、ハリーが押さえ込んだ瞬間、ハリーが触れている位置が灼け爛れ始めた。
「う、腕が!私の腕があぁぁぁぁっ!!」
ハリーは驚いて手を離してしまう。しかし、クィレル先生が動き出すことはなかった。ネズミたちがクィレル先生を包み込んだからだ。見たくはないけど、あの中ではクィレル先生が大量のネズミたちに齧られ、咀嚼され、飲み込まれて行っているのだろう。当然の報いだ。あたしの友達に手を出して、あの森の生き物を、一角獣を殺したのだから。それも、邪な目的のために。
ああ、どうせなら軍隊アリか
使い魔に指示を出す。あの中に突っ込んで行って、クィレル先生を食ってこい。
トンボは肉食だ。ついでに、魔力を付与してさらに大きくする。まるで、原始の頃のトンボのように。
憑依を解き、クィレル先生が喰われゆく様子を眺める。うん、気色悪い。泣き喚いて、懇願して、錯乱して。
数分もせずに、クィレル先生は骨だけとなった。骨と服以外は全て、使い魔とネズミたちの腹の中。蛇顔は途中で消えたけど、どこに逃げたのやら。今度見かけたら必ずとっちめる。
使い魔に再び憑依して、ハリーを捜す。ハリーは気絶していた。ポケットからは綺麗な赤い石が転げ落ちている。ふと、その石を拾い上げる人影が。
ダンブルドア校長だ。校長は石を懐に入れると、こちらを見つめてきた。
「明日、校長室に来てくれるかのう?話したいことがある。合言葉は『キ○コの山』じゃ」
……ごめんなさい校長室の場所わからないです。でも伝えられないし、校長先生ハリー抱えて行っちゃうし。
……マクゴナガル先生に聞けばいいか。
ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィの召喚セリフが可愛すぎる件。
この作品での「死の呪文」について。
感想でもいくつか見解をお聞きしましたが、自分で色々考えてこんな感じになりました。
魂魄のうち、魂を吹き飛ばす魔法。
ブゥードゥーゾンビでは、薬を使って魂を取り除き、リミッターの外れた
おそらく、魂が無理やり引き剥がされることで強制的に魄の機能が停止させられ、表面上はなんの異常もない死体が出来上がる、と解釈。
恐怖により死亡するという解釈もありましたが、それだと心臓麻痺に近い死に方になると思うんですよね。
今回はリアスの黒い一面が見え隠れしました。家族(母親であるエリザベートや自分が知り合った魔法生物たち)を殺されると、真っ黒に染まって相手を苦しめて殺しにかかります。今回は禁じられた森の一角獣だったため、ネズミに喰われて死ぬことになりましたが、まだマシな方。リアスのペットもしくはエリザベートを殺した場合、リアスのペットたち(バジリスク、ドラゴン各種、吸魂鬼、ヌンドゥ、レシフォールド、マンティコア、キメラなどを含む)に一斉に襲いかかられます。そして、死にかけたところで不死鳥によって癒され、そしてまた苦しめられる。さて、五年のピンクガマガエルはどうなってしまうのか、乞うご期待!