ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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デルトラ・クエストの生物も登場させることに決めました。一応魔法生物と認識できるレベルまでには抑えます。さすがにオルとか謎の意思とかは出しません。多分。ちなみに、デルトラ・クエストについてはにわか知識。


五度目の乗車

九月一日、あたしは五度目の九と四分の三番線に居た。シリウスは自由に行動するそうだ。叫びの屋敷で野宿するとも。彼はホグズミードまで来るつもりらしい。バレなきゃ別にいいんだけどね。

ダンブルドア校長にはともかく、ハリーにはまだ伝えないでくれって言われた。ハリーが気付くと、近くにいるピーターが逃げるかもだそうだから。逃げたのならみんな(ペットたち)に捕まえてもらうだけなんだけどね。城の中ならネズミや蜘蛛、シャルロッテに捕まえて貰えばいいし、禁じられた森にも力を貸してくれる友達はいっぱいいる。それに、ブラールたちを森に行かせればすぐに捕まるだろう。被害が計り知れないけど。

適当にハリーを捜す。すると、最後尾のコンパートメントにいつもの三人と男の人の四人で座っていた。男の人眠ってたけど。

コンパートメントの扉を開ける。

 

「おはよう。ここに座っても?」

 

「うん、良いよ」

 

ロンから許可を貰って、ストンとハリーの隣に腰を下ろした。ハリーを挟んだ反対側にはハーマイオニーが居る。

 

「それで?何か話してなかった?」

 

「あー、シリウス・ブラックが脱獄したって話。ハリーを狙って来るかも知れないんだってさ」

 

「巻き込まれてるねぇ」

 

「僕は好きで巻き込まれてるんじゃないんだよ。向こうからやって来るんだから、対処のしようがない」

 

「無茶だけはしちゃダメよ、ハリー。相手は大量殺人犯なんだから」

 

「あたしは尊敬できると思うけどね」

 

「「「え?」」」

 

なんとなく放ったその一言が三人を凍りつかせた。

 

「だってさ?吸魂鬼たちの監視をすり抜けて来たんだよ?あたしは彼らの力をよく知ってるけど、アズカバンからの脱獄ってあなたたちが思ってる以上に大変なことなの。何十、何百って量の吸魂鬼から見つからないようにしなきゃなんだから。目、ないけどね」

 

ハリーたちは唖然とする。その時、ハリーのトランクの中で何かがけたたましく鳴り始めた。ハリーが開けたトランクから出て来たのは、

 

「これって、スニーコスコープ?」

 

「うん。ロンからのプレゼントなんだ」

 

「でも安物だよ。エロールの足にハリーへの手紙をくくりつけようとしたら反応したからね」

 

「……案外信用できるんだよね、これ。前に暴走したクィンタペッドの群に出くわした時にも鳴ってた。ドレア島に旅行に行った時にね。ママがクィンタペッドたちをボコって鎮めてたけど」

 

「ワァオ、凄いんだね、リアスのママって」

 

「えっへん」

 

胸を張ると微笑ましい視線に晒される。主にハーマイオニーから。……確かに胸は無いけどさ?絶壁だけどさ?まだ十三なんだから希望はあるのよ!

その後はドラコがやって来たりドラコの言い方にムカついたからマックルド・マラクローに噛ませておいた。これでドラコは一週間ほど運が悪くなるはずだ。早速滑って転んでたし。

外は雨が降り出し、どんどん暗く、強くなっていった。




クィンタペッド
元魔法使いの一族と噂されてる五本脚の肉食生物。凶暴。元人間だったとしても、元に戻るつもりはないらしい。ドレア島にしか生息しておらず、そのためドレア島は地図には載っていない。

マックルド・マラクロー
海岸に生息する陸生生物。伊勢海老に似ている。食用には適しておらず、人間が食べると吹き出物や高熱が出る。噛まれると最長一週間は運が悪くなる。賭けや賭博などは必ず裏目に出る。
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