一週間は何事もなく過ぎていき、木曜日になった。今日は『闇の魔術に対する防衛術』の最初の授業がある。その前に『魔法薬学』があるけど。そう言えば、ネズミたちがスネイプ先生とルーピン先生が嫌味を言いあってるのを聞いたみたいだけど、仲悪いのかな?見た目年齢も近いし、もしかしたらルーピン先生はシリウスやピーターのことを知ってるのかも。……あ、ルーピン先生はママのことを知ってるんだから、何か関係あるのかも。
『魔法薬学』の授業では縮み薬を作ることになった。この薬は時々作ることがあるから簡単に製薬できる。おっきな動物を連れ帰る時とかに使えば楽になるんだよね。もちろん、教えてくれたのは神秘部の人。ヨハンナさんとヴァーグナーさん感謝します。
雛菊の根をきっちり切り分け、萎び無花果の皮を剥く。芋虫の死骸を輪切りにして鍋の中へ。ネズミの脾臓を一つ加えて、かき混ぜる。その間にヒルの汁をほんの少し加える。よし、明るい黄緑色になった。
近くではシェーマスがハリーたちに対して、シリウスがこの近くで目撃されたと話していた。日刊予言者新聞に載っていたそうだ。可哀想に、シリウスはママからのお仕置きにあうことだろう。今度は何をされるのか。
薬を煮込んで、その間にナイフやスポイトなどの器具を片付ける。この薬はちゃんと完成すれば、服用者は縮んで子供の頃に戻る。カエルであればオタマジャクシに、ドラゴンであれば上手く分量を調節すれば産まれたばかりの頃に。ほんの少しだけ配合を変えれば姿をそのままに縮ませることもできる。失敗すると毒になっちゃうけど。確か、体のどこかが上手く動かさなくなるタイプの神経毒。
っと、薬が緑色になった。火から下ろして完成と。薬をスプーンで掬い上げて小瓶に移す。これでよし。
この学科の最後は、なぜかネビルが被害に遭うのがお約束になって来てる気がする。今回はネビルのヒキガエル、トレバーがネビル作の縮み薬を飲むようだ。
ポンと音がしてヒキガエルはオタマジャクシになった。スネイプ先生は面白くなさそうな顔をしてトレバーに魔法薬──多分濃くした老け薬──を垂らして元のカエルに戻した。
「グリフィンドール五点減点」
……はい?
「手伝うなと言ったはずだ、ミス・グレンジャー。授業を終了とする」
……みんな知ってるかな?マラクローに噛まれると最長一週間は不幸になるんだけど、マラクローって食用には向かないんだよね。さて、あたしは何を言いたいんでしょうか。
答えは、『今度スネイプ先生のカップにマラクローのエキス入れておこう』でした。ふっふっふ、高熱と緑の吹き出物に悶え苦しむがいいわ。
闇の魔術に対する防衛術では、なぜかルーピン先生は教室にいなかった。少ししてやって来た先生が言ったことは、
「教科書は鞄に戻してもらおうかな。今日は実地練習をすることにしたからね。杖を持ってついて来てくれ。他は要らないよ」
というもの。あたしたちがルーピン先生について行くと、途中にピーブズがいた。幽霊のくせに物理干渉ができて、その上普通にすり抜けることも可能。さらにほんの少しだけどサイコキネシス擬きも使えるみたいだし、厄介なやつ。面白いけど。
ピーブズは近くの鍵穴にガムを詰め込んでいた。
「全く、こいつは変わらないな。〈
先生が杖をピーブズに向けた途端、ガムが鍵穴から飛び出してピーブズの鼻に突っ込んだ。先生かっこいい。去年のロックハートよりも。
到着したのは職員室だった。スネイプ先生だけがいたけど、嫌味を言って出て行った。ロバラグの毒……はさすがにまずいからフロバーワームの粘液でマラクローのエキスを濃くしておこう。そうしよう。
職員室の奥の洋タンスに案内される。ガタガタ動いてるし、中には
縮み薬(改)の効果
適当に考えた。だって、アポトキシン4869みたいな効果があるんだったらミニマムにする効果もあったっていいじゃない。
縮み薬の解毒剤が老け薬というのもオリ設定。