ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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列車内

ようやく空いてる席を見つけた。列車の中に入ろうとしたけど、荷物が重すぎて入れない。ヘンリー(?)も同じような感じだった。

「手伝おうか?」

先にプラットホームへ来てたフレッドかジョージのどっちかが話しかけてくれた。もちろん、手伝ってもらう。

もう一人ーーそっちの方がフレッドだったーーも来てくれて、あたしたちのトランクがやっと客室に入っていった。

「ハリー・ポッターかい?」

ん?ママから聞いた英雄さん?どこにいるのかな?

見ると、双子がヘンリー(仮)を指差してた。

「あれ?あなたってヘンリーじゃなかったっけ?」

「いや、ハリーだけど」

ありゃ、間違ってたか。

「ごめんごめん。あたしはリアス。リアス・クリミアよ。よろしくね?」

「あれ?さっきも聞いたような……まあいいや。よろしく」

ハリーと挨拶して、先に席に座る。

「〈おいで、ルーク(インヴォーカレ・ルーク)〉」

暇なのでトイ・プードルのルークを呼んでモフモフしてよう。うん、気持ちいい。

 

 

……はっ!寝ちゃってたみたいね。席にはいつのまにか、ロンと呼ばれてた少年も座ってこっちを見てた。

「起きた?僕はロン。ロナルド・ウィーズリーだよ。でも君、ホグワーツの規則いきなり破ってない?ペットはネズミか猫かヒキガエル、フクロウだぜ?それも一匹まで。君のトランクにはミミズクが既にいるじゃないか」

……ああ!ルークのことか。

「この子は特別。ママが校長先生に、うちのペットを自由に召喚していいって許可をもらったのよ。〈ありがとう(レパトリエーション)〉」

ルークを家に戻すと、ロンは驚いていた。

「すっごい……その魔法、僕も使えるかな?」

「ママが作ったあたし用の魔法だから、多分無理だよ?」

「魔法って、そんな簡単に作れるものなの?」

「いや、無理でしょ」

ハリーやロンと話しているとなんだか楽しい。

「そういえば、二人は予習とかはしてるの?」

「「全然」」

「……しといた方がいいと思うよ?ママが魔法薬学の教師と同い年らしいんだけど、すっごくイジワルな問題出してくるらしいからね。それに、純血の子って、半分くらいはプライド高いから魔法を知らないってなったら色々と言ってくると思うよ?」

二人がゲェと顔を歪める。その時、ロンの上着から尻尾が出ていることに気がついた。

「その尻尾は?」

「ああ、お下がりのペットさ。スキャバーズって言うんだけど、寝てばっかりでね。役立たずさ」

ロンが引っ張り出したスキャバーズを見てると、何か違和感を感じた。何だろう……うちにもこんな感じのネズミはいるけど、この子は何か違う。

「少し借りてもいい?」

「いいよ。でも、ちゃんと返してくれよな。フレッドとジョージは悪戯を仕掛けて返してくるから」

スキャバーズを受け取り、じーっと見つめる。どことなく人間みたいな感じがする。

「むー……【何か出来る?】」

二人がギョッとした顔をしてるけど気にしない。どうやらこの子には伝わってないみたいだ。

「……この子、人間?」

「ちょ、それどう言うこと?それに、君がさっき使ってた言葉は何だい?」

「ええと、さっき使ってたのは、簡単に言えば動物の言葉。あたし、動物と話せて、慕われる体質みたいなの……正確にいえば、人間の血が混じってる動物以外と、ね」

動物もどきには、動物言語は通じない。より正確に言うと、あたしが使う言語が通じないわけで、お仲間の言葉は通じるみたいだけど。

「マーリンの髭!」

何言ってるんだろうかこの男子は。

「ねぇ、動物に慕われるってどのくらい?」

ハリーに聞かれたのでちゃんと答えてあげよう。

「よくわかんない!」

膝に置かれていた手が滑って、ハリーが前にコケた。

「……え?」

「よくわかんないの。少なくとも、ヌンドゥぐらいまでは仲良くなれたけどね」

「ヌンドゥだって?一息で村一つを滅ぼせる、病魔の王だよ!?近くにいるだけでも危険なのに、仲良くなるだなんて!」

「え?頼んだら病気を撒き散らさなくなったけど?それに、生き物の毒とかはあたしには効かないみたい」

「それこそマー髭だよ!一体どんな生物と仲良くなってるのさ!」

「バジリスクにー、ヌンドゥにー、ヒッポグリフにー……ぶっちゃけ、『幻の動物とその生息地』に載ってる種類全て。ただし人狼は除く」

「……ワァオ」

ロンが認識を諦めたみたい。ハリーは魔法薬学の教科書読んでるし。

 

 

スキャバーズが動物もどきかどうかと言う議論は諦めて、車内販売を買う。百味ビーンズだけはダメだ。

ハリーが蛙チョコを開けたけど、窓の外に飛んでって吹き飛ばされた。

途中でネビルと言う男の子がヒキガエルを見かけなかったかと聞いてきたので、ルークを呼び出して捜索してもらう。トイプーはもともとは狩猟犬だしね。ネビルにはこのコンパートメントにいてもらおう。




あっさりとバレかけるワームテール。犬に咥えられて帰ってくるトレバー。

蛙チョコはさすがに操れません。魔法なので。


動物言語
主人公だけが使える言語。全ての動物に使える言語で、人間の血が混じってる動物には何を言っているのか認識できない。使える者はあらゆる動物の言葉を理解出来る。蛇語(パーセルタング)の上位互換。
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