ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

43 / 114
新年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。


学期末のホグズミード

月曜日、闇の魔術に対する防衛術の授業。前回はスネイプ先生だったけど、ルーピン先生は復帰したみたい。目の下にクマができてたけど。

みんなは、スネイプ先生の授業についての不満をぶちまけていた。

 

「代理なのに宿題を出してきたんです!」

 

「人狼についてなにも知らないのに」

 

「それも、羊皮紙二巻も!」

 

「君たち、スネイプ先生に、まだそこは習っていないって、言わなかったのかい?」

 

「言いましたけど、スネイプ先生は僕たちがとっても遅れてるって……」

 

「耳を貸さないんです」

 

全員が怒ってるのをルーピン先生は見渡して、笑いかけた。

 

「よろしい。私からスネイプ先生にお話ししておこう。レポートは書かなくてもよろしい」

 

「そんな!私、もう書いちゃったのに!」

 

「ああ、書いてあるのなら出してもいい。採点してあげよう」

 

さすがハーマイオニー。羊皮紙二巻分書き上げてしまったようだ。

授業はおいでおいで妖精(ヒンキーパンク)についての説明だった。旅人を沼地に誘い込み沼に落とす悪戯妖精。妖精ってどの種も悪戯好きなんだよね。ピクシーもだしインプもだし。ヒンキーパンクは一本足で手にはランプを持っている。凄く綺麗で、幻想的だ。悪戯好きだけど。

就業のベルが鳴り、みんなが荷物を持って出口へと向かった。

 

「ああ、ハリーは少し残ってくれないか。話があるんだ」

 

先生はそう言い、ハリーを呼び止めた。何の話かは気になるけど、次の授業の準備をしなくちゃだからね。あと、盗み聞きは良くないし。

 

 

 

雨は十二月まで降り続けて、クリスマス直前──学期が終わる二週間前にようやく空が明るくなった。城の中はクリスマスムードに満ち溢れていて、フリットウィック先生は自分の教室に豆ランプ(フェアリー・ランプ)を飾り付けていた。よくよく見てみると、本物の妖精(フェアリー)が羽を羽ばたかせている光だったけど。

それと、ママから手紙が届いた。箒メーカーが細工に許可を出してくれたそうだ。細工する理由を話したら「なら仕方がない」と言ってくれたって。クリスマス・イブにこちらに届くようだから、クリスマスプレゼントとして渡せる。学校の箒『流れ星(シューティング・スター)』は乗りづらいって愚痴を言ってたしね、ハリー。

学期最後の週末、クリスマスまであと幾日というところでホグズミード行きが許された。

ハニーデュークスの店はごった返していた。ここには甘いお菓子がいっぱいある。キャンディにガム、チョコレート。変な効果を持ってるやつとか、血の味がするキャンディとかもあるけど。……あれ、今誰かぶつかった?気のせいかな。

外に出ると、大雪が降っていた。さっきまでは弱かったはずなんだけど。寒いし、三本の箒で暖かいバタービールでも飲もう。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。