クリスマス料理はとても美味しかった。食べてる途中でトレローニー先生が参加してきて色々言っていたけど、それに後から気づくくらい食事に没頭していた。聞けば、校長先生の言葉も何回か無視してたらしい。
ハリーたちは校庭をファイアボルトで飛び回っていた。うーん、あたしも飛びたいし、久々にペットを呼び出そう。
「〈
杖を空に向けて呪文を唱える。光の中からはラークスという名を付けたサンダーバード──鷲やヒッポグリフに似た、竜みたいな大きな鳥──が出てきた。
「キュイ」
「【乗らせてもらうね】」
地上に降りてきたラークスの背に乗り、空へ飛び立つ。蒼い空を横切り、軌跡にはラークスの翼から流れる雷が残る
そのまま、ハリーと競争したり(ギリギリでラークスとあたしが勝った)ハーマイオニーがラークスを見て驚いたり、オカミーやスウーピング・エヴィルなどの飛べる生物を呼び出してみんなで飛んだりしてた。楽しかったな。
年が明け新たな学期が始まり、学校に活気が戻ってきた。そんな中、一度目の防衛術の授業の後に、ルーピン先生から頼みごとをされた。
「ボガートですか?」
「ああ。一匹でいい、心当たりはないかい?ハリーとの訓練に使いたいんだ」
「手っ取り早いのはそこら中の狭くて暗い場所を探し回ることですけどね。……うちの子を片方だけ。絶対に、五体満足で返してくださいよ?」
「ああ、約束するさ。なんなら私の一番の秘密を賭けたっていい」
「わかりました。〈
杖から光が溢れ、トランクが一つ出てくる。ミミルはこのトランクがお気に入りなんだよね。
「絶対に、退治しないでくださいよ?」
「さっき言っただろう?私の一番の秘密──もしかするとこの城を追い出されるような秘密を賭けるんだ。彼、いや彼女かな?──は絶対に、君の元に返そう」
「本当なら〈破れぬ誓い〉を結びたいところですけどね……信用します。あと、ミミルは女の子です。あなたが最初の授業でフルボッコにした子」
「え……私に復讐したりしないよね?」
「しませんよ………………多分」
慌てるルーピン先生から目を離して次の教室へ向かう。途中で、ハグリッドがニフラーを連れているのを見かけた。何か落としたのかな?
……あ、先生にシリウスとの関係とか何か人狼に関係があるのかとか聞いてみるのを忘れてた。せっかく作った百味ビーンズ入りチョコレートも……あれ、ない。
「おや、誰かの忘れ物かな?まあ食べても平気だろう──不味っ!なんだこのチョコレートは!よくよく見たら百味ビーンズ入ってるじゃないか!」
教室に忘れてしまってたか。まあ、上手く先生の手に渡ったようで何より。
一月が何事もなく過ぎていき、二月に入った。
ハリーはルーピン先生と、ボガートを使って〈
……あ、スキャバーズのこと忘れてた。
サンダーバード
映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」で出てくる生物。「幻の動物とその生息地」には出てこない。翼の羽ばたきで嵐や雷が起こせる。また、危険を察知できる能力もある。
ラークスという名前の由来は、FAIRY TAILのラクサス・ドレアーより。第一印象の竜と雷で、ラクサスが思い浮かんだ。インドラとかも思い浮かんだけどさすがにそっちはやめておいた。
ミミル
37話「ボガート」にてグリフィンドール三年生とルーピンによりフルボッコにされたあのボガート。リアスの部屋に置いてあった古いトランクが気に入り住み着いた。
名前の由来はミミック。また、ミミルという名前は北欧神話のミーミルに通ずる。オーディンの相談役の賢者の神がミーミル。簡単に言うと
ニフラー
M.O.M.分類XXX
光り物大好きな魔法生物。いくらでも詰め込める魔法のバッグを持っているそうで、宝探しなどによく使われる。モグラみたいな姿をしている。
今回登場したのは伏線でもなんでもない。ただ去年から残留していたピクシーの一匹が、城の部屋の鍵を一つ、校庭に埋めてしまったから。一時間後にその鍵は無事見つかった。