ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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パーティーと侵入未遂

レイブンクロー戦が終わったその夜、グリフィンドール談話室では大規模なパーティーが催されて居た。正確には、レイブンクロー戦が終わってからの半日の間ずっと。フレッジョがどこからかバタービールやらハニーデュークスのお菓子やらを持ってきたり、誰かが余興で歌を歌ったり、パーティーに参加してないハーマイオニーにこっそりとお菓子を差し入れたり。

あたしも余興として、比較的安全なペットたちを呼び出したりして居た。オーグリーやボウトラックル、パフスケイン、珍しいところではミグラージという魔法生物。無色透明なバスケットボール大のスライムみたいな子だけど、なんとミグラージは変身能力を持っている。あたしに変身したり、フレッドもしくはジョージに変身したりしてみんなをからかっている。あ、百味ビーンズ食べて変身が解けた。

 

 

 

パーティーが終わり、久しぶりにペットのみんなと寝ることにした。自分の部屋だと狭いからこっそりと談話室で。

中々寝付けずにパフスケインをもふもふしていると、不意に、廊下へと続く肖像画のドアが開く音を聞いた。少し警戒してそちらを振りまいてみると、そこにいたのはシリウスだった。

 

「なんでこんなところにいるのよ、シリウス」

 

「クルックシャンクスが、ピーターを取り逃がしたと言っていたからね。捕まえにきた」

 

「なんでクルックシャンクスの名前が出てくるの?」

 

「あの猫は賢い。私たち動物もどき(アニメーガス)を見分けることができるんだから」

 

要約すると、数ヶ月前にクルックシャンクスに見つかって、賢かったから協力してもらったと。なるほど。

 

「うん、でもシリウスが探す必要はないよ。キーパーに探してもらってるからね。だから、談話室から出て行って貰えるかしら?エルンペントの一撃を喰らいたくはないでしょう?」

 

「そりゃ怖い。退散させてもらうよ」

 

シリウスは談話室から出て行き、あたしはようやく眠りについた。

 

 

 

「ミス・クリミア、部屋はもっと広く、頑丈にしておきますので、ちゃんと部屋で寝るようにしてください。いいですね?」

 

「はい……すみませんでした」

 

「よろしい。今回は罰則は無しとしますが、次はありません。──いえ、少しばかり手伝ってもらいましょう。トロールを一体、貸して貰えますか?カドガン卿は今しがた、門番をクビになりました。彼の絵を元の場所に運ぶのと、太った婦人の絵をこの場所に戻すのを手伝わせます。できれば婦人の警護もさせたいのですが、よろしいですね」

 

「はい」

 

翌日、カドガン卿がグリフィンドール寮に見知らぬ男を通したと周りの絵から連絡があったらしく、マクゴナガル先生が見回りに来たんだけど、あたしが談話室で寝てるのを見つけてしまった。結果はお説教とお手伝い。廊下に出てから森トロールを一体呼び出して、マクゴナガル先生の指示に従うようにお願いする。よし、仕事終わり。

シリウスが合言葉を知ったのはネビルがどこかで合言葉を書いた紙を落としてしまったかららしい。おかげでネビルは少なくとも三年生の間のホグズミード行きの禁止、罰則、合言葉を教えて貰えないということになった。




オーグリー
M.O.M.分類XX
鳴き声が死の予兆とも言われる鳥。実際には雨が近づくから鳴いているだけで、不吉の予兆だとかそんなことは一切ない。

ボウトラックル
M.O.M.分類XX
見かけは樹皮と小枝で可愛い。しかし魔法使いの目を抉り出すことがあったりする。主に、杖の材料となる木に生息している。

パフスケイン
M.O.M.分類XX
世界中に分布するもふもふ生物。何をされても文句を言わない癒し生物。

ミグラージ
M.O.M.分類XX-XXXX
無色透明で不定形の生物。身体のどこかに核があり、そこが壊されると死ぬ。産まれたときは手のひら大で、大きいものだとバスケットボールほどの大きさになる。
特殊な環境でもない限りどこにでも住み着く。幼少期は暗い場所を好み、気に入った所から離れようとしない。
空気中の魔力が集まって自然発生する珍しい生物。主食は空気中の魔力で、水などは必要がない。また、魔法を当ててもその魔力を食べてしまうため、魔法使いとしては厄介な生物。
有機物無機物問わず一度触れたものに変身することができ、長く生きたものだとその状態から自由に姿を変えられる。しかし、それは性別や顔などであり、その種族に無いものを生やしたりすることはできない。
悪戯好きで、山奥で迷った魔法使いをさらに奥へ進ませたりする。頭は良いらしく、変身した状態であればその生物の言葉を話せる様子。
能力を持つ生物に変身しても、その能力を使うことはできない。
幼少期に捕獲すればペットとして飼いならすことができる。成長しても一応はできるが、見下したりすると叛逆される。
燃やしたり水中に沈めたり凍らせたりしても殺せる。
自然発生のため絶滅することはないが、幼少期に死亡する例が多いために個体数は少ない。また、成長した個体は何かの動物に変身して行動するので、確認例も少ない。
成長すればするほど知能が高くなり、個性も発達してくる。人間に有効的な個体もいれば、生き物に危害を加えることを好むようになる個体もいるためにXX-XXXXの分類になった。
山のくまさんさんからのアイデアです。ありがとうございました。

エルンペント
M.O.M.分類XXXX
アフリカ産のサイのような生物。角はあらゆるものを貫き、破裂させる毒液を持つ。

森トロール
トロールの一種。他には山トロール、川トロールなどがいる。
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