ドラコのお尻に大根(提供は禁じられた森のボウトラックル)を突き刺しゲフンゲフン叩きつけてスリザリン寮の前に放置してからグリフィンドール寮に戻ったあたしは、そのまま談話室で行われてるパーティ(珍しくパーシーが参加している)に参加し、みんなに獲らないように言ってから、クィディッチ狂たちが喜ぶであろう生物を呼び出した。
「見よ、この子がスニッチの原典、スニジェットだ!」
杖先の光より飛び出たのは、スニッチに似た金の球体。いや、より正確に言うのならスニッチがこの子たちに似せて作られたんだよね。絶滅危惧種ゴールデン・スニジェット。その目は赤く、ルビーのように輝いている。スニジェットはしばらく飛び回ったかと思うと、ハリーの頭の上に着地して座り込んでしまった。慌てるハリーと写真に撮るコリン。スニジェットは少ししてあたしの手の中に戻ってきたので、家に戻しておいた。
次の日から、試験の勉強が始まった。フレッドとジョージは
パーシーは
一番最初、変身術のテストの一つはティーポットを陸亀に変えることだった。頑張った。とても頑張ってケヅメリクガメに変えた。いやー、体積すら変化しちゃってるんだけど。ちなみにケヅメリクガメの前はヒガシヘルマンリクガメに変身させた。確か、ウサギとカメの亀がこの陸亀だったはず。上手くいったのは生き物への変身だったからだろう。生物から無生物へ、もしくは無生物から無生物へだったら少し失敗してたかも。
昼食の後は呪文学で、〈元気の出る呪文〉が出された。うん、ハーマイオニー、加減間違えちゃってごめんね?まさか三十分間もハーマイオニーが笑い続けることになるとは。ハリーの相手をしてたロンは一時間笑い続けてたけど。
次の日の午前中のテストは魔法生物飼育学、試験官はハグリッドだった。いくつか課題があって、一つはヒッポグリフに乗れるかどうか、二つ目は
最終日の、闇の魔術に対する防衛術の試験は独創的だった。外での障害物競争みたいなもので、グリンデローの入った深いプールを渡りレッドキャップがたくさん居る穴だらけの広場を横切り、ヒンキーパンクが待ち構える沼地を通り抜け、最近職員室に出たというボガートとの対戦。あ、ミミルはこの試験の前にちゃんと帰ってきました。
ハリーは危なげなところもあったけど全部突破して、ロンはヒンキーパンクに惑わされて泥沼に腰まではまり込んだ。ハーマイオニーはボガート・マクゴナガル先生に「全教科落第です」と言われたそうだ。あたし?あたしは全部余裕で突破できたよ?若干卑怯だとは思うけど、使えるものは使わなくちゃ。
トレローニー先生の試験は水晶玉占いだったけど、何も見えなかったからでっち上げた。新種の面白い生き物が見つかるってね。ヨハンナさんがドイツの
夕方、あたしは窓の外を眺めていた。ネズミたちからスキャバーズが見つかったと報告を受けたのだ。同時に、シリウスがロンごと連れていったとも。……さて、動くとしたらそろそろかな。窓を開けてラークスを呼び出し、暴れ柳の近くまで移動する。あたしは、ルーピン先生とスネイプ先生が暴れ柳の下の道を通っていったのを見ている。
「頼んだよ、キーパー」
キーパーが柳の根を踏みつける。その途端、柳の枝は動くのをやめ、無事に通れるようになった。
抜け道へ入り、キーパーを回収して先へ進む。しばらくして見えたのは、古ぼけた屋敷。叫びの屋敷だ。上の階で怒鳴り声や物音が聞こえで、あたしはそっちにみんながいるって判断した。
階段を上り、ちょっぴりとだけ開かれた扉から中を覗く。ちょうど、ルーピン先生がスキャバーズを掴んでいるところだ。
「シリウス、準備はいいな?」
「もちろんだ。カウントダウンは三でいいな?」
「ああ。三、二、一!」
「「〈
シリウスとルーピン先生の杖から出た青白い光線がスキャバーズに当たる。宙に浮かび、少しして地面に落ちたネズミから一瞬、目も絡むような閃光が走り、一秒もしないうちにスキャバーズは人間の男に変わっていた。
「やっぱりね」
一年生、いや、入学前に発した言葉を思い出しながら、あたしは扉を開けて部屋に入っていった。
巨大なドングリ
しばらくしたら正体が判明するのでお楽しみに
スニジェット
M.O.M.分類XXXX
正式名称はゴールデン・スニジェット。完璧な球体で非常に長く鋭い嘴とルビーのように赤い目を持っている。極めて速く飛び、翼の根元が回転するので素早く方向転換できる。
初期のクィディッチで、現在のスニッチと同じ役割で使用されていた。今では絶滅危惧種で、捕獲すると重い罪に課せられる。リアスの場合はスニジェット自体が懐いてしまったために特例で飼育が認められた。
XXXXの理由は絶滅危惧種のため。