ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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だんだん吸魂鬼の方に内容が追いついて来たな。さて、どうするか。


試合前の騒動あれこれ

数日後、テントの一室であたしはモフモフで囲まれていた。あたしのペットたちだ。寂しくないようにって思って呼び寄せたんだけど、あたしが寝る時に部屋を一つ占領するはめになってしまった。いや、あったかいんだけどさ。ママとかも時々囲まれに来たりするけどさ。

窓から見える外の様子は、来た時とはまったく違っていた。魔法使いが建てたとは思えない平凡なテントがいっぱい──とはならず、特徴のある、いや、目立ちすぎるテントが多かった。城みたいなテントに煙突付きのテント、和風建築なやつに、しまいには象の頭をした男性が鎮座しているようなテント(時々「俺がガネーシャだっ!」って聞こえる)まで。外観がまともなテントなんてほとんどない。

歩き回って見ると、それはそれはいろんな国から観客が押し寄せてるわけで、ちらりと見るだけでどんな国か見て取れた。ドイツ人はよくヴルスト食べてるし、イタリア人はパスタとピッツァを食べてる。他にも、スーツを着た真面目そうな人(あとで日本人だとわかった)とか、海賊みたいな人、そもそもマグルに紛れる気ゼロな人たちばかりだ。まだ神社みたいなとこで飛び回ってる人たちの方がマグル風だと思う。巫女服とか和服とかだけど。

色々と見て回ってとても気になった人がいる。黒髪ロングで黒いタイツを着た綺麗な女性(ひと)。朱い長槍を片手でもてあそび、どこからか出したのか二本目の槍をもう片方の手で持って二槍をぶん回してる。不思議と、あの槍に目を奪われた。初見のはずなのに、知っているような気がする。女性は一通り運動すると、こっちを向いて微笑み、どこかに歩いて行った。

 

 

 

さらに数日後、ウィーズリー家がやってきた。ハリーとハーマイオニーも一緒だ。建てたテントは外観は普通のやつ。ようやく普通のテントが見れた。ここ数日で、あたしの中で「普通ってなんだっけ……」って常識が壊されそうになってたもん。そして考えるたびに緑の巫女服の人に親指を立てられて応援されたんだけどどうすればいいの。

 

ルード・バグマンという人が挨拶に来た。なんでも、この大会で賭けをしているらしい。あたしは乗らなかったけど、ヨハンナさんがアイルランドが勝つのに数ガリオン賭けた。

それと、ママとは別の研究チームの人も挨拶に来た。コムイとか名乗ってたけど、名前の響きからして中国人かな?キリスト教について研究してるんだって。

あと、森の中で珍しい生き物を見かけた。シュヴォルフと言う、M.O.M.分類XXXX-XXXXXの生き物。目と目の周り、尻尾が蛇みたいに鱗で覆われている。尻尾の数は三本だから、シュヴォルフの中ではまだ若い方の個体だ。何年くらいこの森に住み着いてるんだろう。人が近づいてくる音がすると、シュヴォルフは森の奥へ去って行った。

シュヴォルフとは何回か遭遇してるんだけど、なんと言うか、波長が合わないのか懐いてくれない。まるで、「自分の仕える主人はこいつじゃない」って言ってるみたいに。手を舐めたりとかはしてくるんだけどね……。

 

「ところでさ、ママ」

 

「何ー?私はサクヤちゃんへのプレゼントを選んでるんだけど」

 

「いや、その手に持ってる懐中時計は何よ。見た所魔法がかかってるんだけど。『魔法をかけてはいけない物品登録簿』に載ってるよね、懐中時計」

 

「大丈夫。禁止される前のだからね。と言うか、そもそもマグルが作ったのじゃなくて魔法使いが作ったのだからね。ほとんど同じだけど、機構とかは微妙に違うよ」

 

「あ、そう。ついでに、どんな魔法がかかってるの?」

 

「神代のものに等しい魔法。確か、時を止めるんだったかな?」

 

「今すぐ神秘部に戻して来なさい」

 

数分後にはママの手元に懐中時計はなかったけど、ちゃんと神秘部に戻したんだよね?凄く心配なんだけど。




テント群
ほとんど創作。ガネーシャについては悪ノリした。

ドイツ人イタリア人
最初に降って来たイメージがヘタリアだった。

海賊みたいな人
イメージは黒ひげ(オタクの方)

巫女服和服、緑の巫女服
悪ノリその二。

黒髪ロングで同色タイツの朱槍持った綺麗な女性
どこのおっぱいタイツ師匠でしょうねー(目そらし

コムイ
パロキャラ。フルネームは『コムイ・リー』。中国人の魔法使い兼研究者。妹がいて、コムイ自身は重度のシスコン。D.Gray-Manから。

シュヴォルフ
M.O.M.分類XXXX-XXXXX
ヨーロッパ及びロシア圏の森林に生息する。狼の姿をしているが尾と目の周り、眼球が蛇のような鱗で覆われている。視覚はちゃんと機能している。
尾は歳を重ねるほどに増えていき、多いときは八、九本もある。
寒さに強く、ロシアで冬に活動しているのが確認された。ちなみに、その日は数十年の中で最低気温だった。
眼を合わせると幻覚もしくは麻痺の付与ができる。オンオフが可能だが、一度に一つしか使えない。幻覚をかけての麻痺はできない。
麻痺は端的に言えばバジリスクの石化。ただし一、二時間ほどで解ける。
幻覚は主に対人用で、その人間の一番のトラウマを呼び起こし、一番見たくない光景を見させる。シュヴォルフ自身が任意で解くか、一、二時間後に解ける。かけられた本人にとっては十数時間にも感じられる。
人語を完璧に理解できる。
信用できる、信頼できる人間には付き従い、自分の全てを捧げるほどの忠誠心を見せる。しかし、認められなければ亡き者にされてしまう。シュヴォルフを一対一で正々堂々と倒すのが手っ取り早い。
主人が仲間と認めた者は、主人ほどではないが言うことを聞く。
面倒見がいい。
フェンリス狼さんのアイデアです。ありがとうございました!それと、書いてる時にシュヴォルフの名前をフェンリス狼と間違えてました。投稿前に気づけてよかった……申し訳ありません。

時止め懐中時計
悪ノリその三。ちゃんと神秘部に返された。
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