ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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組分け

汽車がプラットホームに到着した。荷物は車内に置いていって平気みたいだから、楽ちんね。

外は真っ暗で、少し寒かった。あれ?何か光が浮かんでる?

「イッチ年生!イッチ年生はこっち!」

大きな人がランプを手に持ってた。うーん、巨人みたいだけど、どこか違う?て言うか、人間の大きさじゃないけど巨人やトロールよりは小さいわね。

彼(名前を知りたいわね)がついてこいと言うので、ついていってみる。狭いし、暗いし、ああ、でも面白そうな虫とかいるかしら?

「みんな、ホグワーツがまもなく見えるぞ。ほれ、この角を曲がったらだ」

巨人さんに言われて前を見ると、大きなお城があった。その手前には黒い湖。何かでっかい生き物がいるみたいね。声が聞こえるし。

四人ずつボートに乗って、湖を進む。巨人さんの掛け声で頭を下げると、蔦のカーテンをくぐって船着場に到着した。

巨人さんが全員いることを確認すると、樫の扉を三回ノックした。

その先には、エメラルド色のローブの魔女がいた。厳しそう。

「マクゴナガル教授、イッチ年生の皆さんです」

「ご苦労様、ハグリッド。ここからは私が預かりましょう」

巨人さん、じゃなかった、ハグリッドが先へ進み、あたしたちはマクゴナガル先生についていった。

「皆さん、ホグワーツ入学おめでとう。新入生の歓迎会がまもなく始まりますが、大広間の席に着く前に、皆さんが入る寮を決めなくてはなりません。あなた方がホグワーツの生徒である限り、ホグワーツとは第二の家であり、寮生とは第二の家族です。

寮は四つ。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリン。それぞれが輝かしい歴史を持ち、偉大な魔女や魔法使いが卒業しました。

まもなく全校生徒の前で組分けの儀式が始まります。待っている間、できるだけ身なりを整えておきなさい」

マクゴナガル先生が案内してくれた部屋を出ると、みんなはどうやって組分けするのかを話し合っていた。別になんでもいいやと思って壁を見てたら、透き通ったゴーストが二十人ぐらい現れた。

話を聞いて見ると、みんな気さくな人のようだ。死んでるけど。

あ、マクゴナガル先生が戻って来た。準備できたみたい。

「さあ、一列になって。ついて来てください」

マグゴナガル先生についていって大広間に入ると、凄い景色が広がっていた。

天井には夜空が映され、ろうそくが何千本も浮かんでいる。テーブルは合計五つ。寮生用の四つと教師用の一つ。

マクゴナガル先生が四本足のスツールを置いて、その上にボロボロの帽子を置いた。

なんだろうと思っていると、突然、帽子が喋り出した。魔法って、本当になんでもありだね。

「私はきれいじゃないけれど

人は見かけによらぬもの

私をしのぐ賢い帽子

あるなら私は身を引こう

山高帽は真っ暗で

シルクハットはすらりと高い

私は彼らの上をいく

ホグワーツ校の組分け帽子

君の頭に隠れたものを

組分け帽子はお見通し

かぶれば君に教えよう

君が行くべき寮の名を

 

グリフィンドールに行くならば

勇気ある者が住う寮

勇猛果敢な騎士道で

ほかとはちがうグリフィンドール

 

ハッフルパフに行くならば

君は正しく忠実で

忍耐強く真実で

苦労を苦労と思わない

 

古き賢きレイブンクロー

君に意欲があるならば

機知と学びの友人を

ここで必ず得るだろう

 

スリザリンではもしかして

君はまことの友を得る

どんな手段を使っても

目的遂げる狡猾さ

 

かぶってごらん!恐れずに!

おろおろせずに、お任せを!

君を私の手にゆだね(私に手なんかないけれど)

だって私は考える帽子!」

組分け帽子が歌い終わると、広間にいた全員が拍手した。四つのテーブルにそれぞれお辞儀した帽子は、またボロボロなだけの帽子になった。

「ABC順に名前を呼ばれたら、帽子を被って椅子に座り、組分けを受けてください。

アボット、ハンナ!」

女の子(あたしもか)が帽子を被った。

「ハッフルパフ!」

「ボーンズ、スーザン!」

「ハッフルパフ!」

「ブート、テリー!」

「レイブンクロー!」

そのあとも進み、さっさとCの順になった。

「クリミア、リアス!」

あたしの番だ!

組分け帽子を被った椅子に座る。前が見えない。

「ふむ、君は面白い」

誰かの声が聞こえる。……あ、組分け帽子か。

「君は友を得たいようだが、誰とでも友達になる。それこそ、人以外とでも。

機知は求めていない。

ならばハッフルパフが一番のような気がするが……君は冒険がしたいようだね」

「うん。あたしはまだ見たことのない生き物をいっぱい見てみたいの」

「よろしい。冒険とはいいものだ。しかし、その決意は勇気がなくてはなせないだろう。そんな君にぴったりの寮がある……グリフィンドール!!」

歓声が上がった。あたしはグリフィンドールで決定らしい。やったね。

「キングズ・クロスで会ったね。僕はパーシー。グリフィンドールの監督生なんだ」

「よろしく!」

聞くと、あたしの組分けにはだいぶ時間がかかったらしい。組分け困難者だって。五十年に一人居るか居ないかぐらいらしいんだけど、今年はいっぱい居るようだ。

ハーマイオニーはグリフィンドールに、ネビルもグリフィンドールに決まった。

「マクドゥガル、モラグ!」

「レイブンクロー!その次はスリザリン!!」

「まだ一文字も喋ってないのですが?取り敢えずミスター・マルフォイ、スリザリンへ行きなさい」

……パーシーから、名前を呼んでる途中に組分けされた子がいると言う話を聞いたけど、名前を呼ぶ前に決まった子は初めてらしい。

「ポッター、ハリー!」

少しの静寂。そして、

「グリフィンドール!!」

耳が壊れるかと思った。ロンもグリフィンドールに決まったみたい。

そういえば、さっきの組分けの時、教員席中央のお爺さんがあたしとハリーのこと見てた気がするけど、気のせいかな?




マルフォイ、とうとう名前を呼ばれる前に組分けされることに。
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