ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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校長からの手紙

休暇が終わり、ホグワーツ特急に乗るためにキングズ・クロス駅へと向かう。

やっぱりと言えば良いのか、キノはホグワーツについてきたがったので、ママ経由でマクゴナガル先生に許可を貰って連れて行くことに。その報告を聞いたキノは三つの尻尾を千切れんばかりに振り回していた。

 

 

 

駅に着き、中に入る。その少しの間にびしょ濡れになってしまった。今日はとても強い雨が降っている。空にサンダーバードでも飛んでるんじゃないの?

九と四分の三番線のホームに入り、汽車に乗り込む。と、なぜかそのタイミングで誰か──ダンブルドア校長からフクロウが届いた。ホグワーツの公式書類などを送るときに使われる封筒だ。手紙の内容は──

 

『Dear Rias

 

これを読んでいるのはもしかしたら特急の中かもしれんのう。さて、急で悪いのじゃが、今年ホグワーツで行われるとあるイベントに君のペットたちを貸してほしいのじゃ。そして、君にもイベントに協力して貰いたい。そのイベントの主役は魔法使いじゃが、内容的に魔法生物たちが多く必要でのう。君のペットたちならば従来の生物よりも安全じゃし、君が居てくれればそれだけで安全対策ができる。もし、引き受けてくれるのならば、今夜のパーティが終わった後に校長室に使い魔をよこしてくれるかのう。ネズミしか知らぬような抜け道も知ってるのじゃろう?

良い返事を期待しておるよ。

 

From Dumbledore

 

P.S.

ハグリッドが新しい生物を生み出してしまったんじゃが、君からきつく言っておいてくれるかのう?』

 

──とのこと。イベントの内容次第だけど、ペットたち(みんな)が活躍できるのなら手伝う気はある。

それと、ハグリッドには後でお説教だね。専門家以外が新種の魔法生物を生み出すことは禁じられてるから。

列車が走り始める。窓を叩く雨は、去年のようにどんどん強くなって行く。少し寒い気がするけど、キノのおかげで暖かい。

 

「お前の人生最初で……あっ、間違えた」

 

いきなりコンパートメントの扉が開いてドラコが何やら言いながら入ってきた。そしてバツの悪そうな顔で扉を閉めた。何がしたかったんだ。

隣のコンパートメントの扉が開く音と先ほどのセリフ──「お前の人生最初で最後のな、ウィーズリー!」──が聞こえた。隣のロンたちのコンパートメントとここを間違えたのか。憐れな。キノには敵認定されてしまったようだよ。

もう一度こちらの扉が開き、ドラコが姿を見せる。

 

「やあ、先ほどはすまなかっ………………」

 

いきなり固まった。どうしたのかと思ったら、キノの目が黄色くなっていた。シュヴォルフの麻痺の魔眼を使われたようだ。

 

「クラッブ、ゴイル。お菓子分けてあげるからドラコを元の席へ連れてってあげて。一時間もすれば元に戻るからさ」

 

二人に蛙チョコレートを一つずつ分けて、ドラコを連れていって貰う。二人の肩に担がれたドラコは、どこからどう見ても荷物としか思えなかった。




シュヴォルフの能力について
麻痺と幻覚、二つの魔眼と普通の眼を切り替えることができますが、麻痺の時は眼の色が黄色くなり、幻覚の時は紅くなります。
何かしらの魔眼の見分け方が必要だろうと思い、作者の独断で付け加えました。

リアスのドレス
現在思い浮かべてるのが某騎士王のようなドレス。次点で紅いドレス。さて、この二つから選ぶのでも別のを考えるでもいいが、どうするか。
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