ただ、魅力的な生物が多いのはいいのですが、能力やら住処やらの関係上出しにくいのが案外いたりします。仁(響提督)さんの
……意地でも出すつもりですがね!全てのオリジナル魔法生物!ふっふっふ、現在の心境は本作りに挑むローゼマイン(本好きの下剋上の主人公。本狂い)ですよ!は!はは!ははは!やってやらぁ!
一年生全員の組分けが終わり、マクゴナガル先生が帽子と椅子を片付ける。男子生徒たち(それと一部の女子生徒)は料理はまだかと待ち構え、キノはジーッとおすわりしているけどヨダレをたらしてる。
ダンブルドア校長が立ち上がり、飢えた生徒たちのギラギラとした視線に驚いたのかほんの少し後ろに退がる。
「一年生の諸君、よく入学してくださった。二年生以上の諸君、よくぞ帰って来てくれた。今年は色々と言わねばならんことがあるのじゃが、みなにはそれよりも前に、こう言わねばならんようじゃのう。
思いっきり、かっ込めい!」
校長先生が年甲斐もなく叫び、金の大皿には豪華な食事が出現する。あたしはまずローストビーフを小皿に取り分け、一口食べる。うん、美味しい。
たしか、ここの料理は屋敷しもべ妖精が作ってくれてるんだっけ。いつもお疲れ様です。ところで、屋敷しもべ妖精って給料要らないんだったよね?サクヤも要らないって言ってたし、奉仕種族は仕事=給料みたいな感じなのかな。
「キノ、おすわり。お手」
「バウッ」
キノにローストビーフを少し与える。多分、丸ごとあげてもすぐに食べきってしまうだろう。うちの子たちは基本的に森とかで狩りをして自分でご飯を獲ってきたりするから、うちの餌代は安くすんでるのかな?
食べているうちに、ガチャンと何かが倒れる音がした。あたしよりも先に反応していたキノの視線の先には、呆然としているハーマイオニーの姿が。
あたしはハーマイオニーの近くに行き、彼女に話しかける。
「ハーマイオニー、何があったの?」
「ねぇ、リアス。ホグワーツにも屋敷しもべ妖精がいるのね。いえ、それはまだいいわ。ちゃんとお給料や休みを貰ってるのなら!でも、病欠も年金も有給休暇もないのよ!あなたならわかってくれるでしょう?酷いと思わない?」
「ごめん、あたしはハーマイオニーのその思考にはついていけないみたい」
「何でよ!ちゃんとお休みやお給料が有るべきなの!仕事をする上ではお休みやお給料は絶対!なかったらそれは仕事じゃなくて奴隷労働よ、奴隷労働!」
どうしたらいいんだろう。ハーマイオニーが壊れた。何言っても聞いてくれなさそうだし、このまま突っ走ってしもべ妖精たちに被害が出るんだったら先に心を折っておいた方が良いのかな?
「ハーマイオニー、ちゃんとしもべ妖精たちの言い分を聞いたの?」
「聞かなくてもわかるでしょう?お給料を貰えないだなんて!しもべ妖精たちは悲しんでるに違いないわ!こうなったらハンガーストライキするわ!」
ああ、それじゃいけないんだよハーマイオニー。ちゃんと話し合って、言い分を聞かないと。マグルの常識が魔法族にとって非常識であるように、ヒトの常識はしもべ妖精たちにとっての非常識なんだよ。話し合って、お互いの意見を擦り合わせて、どこかで妥協しないと必ず不和が出る。ハーマイオニーの意見は人間を雇うのには正しい意見だけど、しもべ妖精たちからしてみれば横暴なんだよ。分不相応とも言う。そもそも、人間の召使い──執事やらメイドやらの中にも給料と休暇が必要ないっていう人もいるのに。
「ハーマイオニー、あなたはまずしもべ妖精たちにどうしたいのか聞きなさい。それからじゃないと、しもべ妖精たちのために何かしてあげようだなんて思っちゃダメ。あなたのソレは独りよがりなのよ。彼らの仕事への精神を見てみなさい。ほら、こんなに綺麗に料理してるでしょう?本当に待遇に不満があるのならもっと質素な料理になってるはずよ。例えば、豚が切られず焼かれずに出てくるとか」
「何よ、予想以上の働きをすることで待遇の改善を目指してるかも知れないじゃない!あなたに何がわかるのよ!」
「少なくとも、ハーマイオニーよりかは屋敷しもべ妖精についてはわかってるよ」
ハーマイオニーの口が閉ざされる。何か反論したいようだけど、何も思い浮かばないようだ。ハーマイオニーはそのままそっぽを向き、何も食べるもんですか、と言わんばかりに目も閉じた。
ちょ、キノ、ハーマイオニーを敵認定しないの。ただ意見がすれ違ってるだけなんだから。ほら、ステイ!
前書きでは暴走しました。ごめんなさい。反省?するわけないじゃないですかー。
この辺りはハーマイオニーを擁護できない。まだまだ子供なのよね、ハーマイオニーも。わがままを言ってるだけなのよ、理想論と言う名のわがままを。ハーマイオニーの言ってることをヨーロッパの常識として、屋敷しもべ妖精の常識を日本の常識として考えればわかりやすいはず。ほら、全然違うでしょう?人間同士でもわかりあえないのに、人間と人間以外の生物がわかりあうだなんて、絶対にできないのよ。何があっても、ね。