そろそろ次の場所に行きたかったので、四匹と別れて私たちは空へと飛び立った。【次会うときにはお礼をします】って言ってくれたし、楽しみにしていよう。ディーナ・シーのことだから、別の世界の神様の加護付き純銀製アイテムとか渡されそうな気がするけどね。
さてさて、お次はどこに向かおうかな……あれ、何あれ。
一見何の変哲も無い島だけど、何かの形に地面が盛り上がってる?それに、ところどころ土じゃないのが見えてる……。
「【バックビーク、あそこへ向かって】」
【了解!】
バックビークは一鳴きすると、露出部分に急降下していった。とてもスリリングだ。
「っとと……【ありがと】。えーと……これは……?」
地面から見える謎の物体。硬く、太い。円柱に近い形をしてるようだ。
どこかで見たことがある気がするんだけど……何なんだろう。
もう一度バックビークに乗り、上空から盛り上がりを確認する。どうやら島全体に広がっているようだ。島自体は楕円に近い。
一番盛り上がりが大きいところに着地する。一番下からだと見上げることが出来るほどに大きい。
正面には大きい穴とそれよりも小さい穴が二つずつ、左右対称に並び、それよりも下には、大きな牙が見えた。
「……本当に、ホグワーツってどうなってるんだろう」
これは骨だ。この島全体を覆うほど大きい、ドラゴンの骨。こんなにも大きい骨を遺す竜種を、あたしは一種──一種と言っていいのかわからないけど──しか知らない。
まさか、そんな頭おかしいレベルの生物の死骸がホグワーツにあるなんて。寿命だったのか、誰かが打ち倒したのか……寿命ってことはありえないだろうし、倒せるとしたら剣を遺産としたゴドリック・グリフィンドールとか?あとは、アーサー王とか。後者だったら、もしかしたら卑王ヴォーディガーンの骨かもしれない。だとしたら大発見?
でも、ドラゴンの形をした古龍の骨とは。時々、絶対これはドラゴンじゃないって言える古龍の骨もあるんだよね。タコとかイカとか。
「フォウフォーウ!」
何の前触れも無く、上の方から何かの鳴き声が聞こえた。見上げると、そこにはこちらに向かって飛び込んでくる白いモフモフな物体が。
「わふっ!?」
「フォフォーウ!」
顔にぶつかって地面に転んでしまった。背中が痛い頭が重い顔面は天国と言えるほどモフモフ。
起き上がりながら謎生物を顔から引き剥がす。よくよく見てみると、白を基調として青混じりのモフモフな毛並み、程よく発達した、長距離に向いていそうな脚、よくわからないけどリスのような印象を受ける全体像。ああ、去年ダンブルドア校長が話してくれた謎生物その二に似てるんだ。
「いや、この子その謎生物その二でしょ」
あたしの肩の上に座ったその子は嬉しそうにフォウと鳴いた。このままついてくるつもりのようだ。
お昼ご飯も食べたいし、この亡骸の頭の上を失敬しよう。ついでにママに送る用にサンプルも少し回収。
「んー、よし、君は今日からフォウ君だ」
「ドフォーウ!?(意訳:そのままー!?)」
何か言ってるけど気にしない。さて、本日二食目のサンドイッチをいただくとしよう。あ、具材が朝のと違う。
M.O.M.分類XXXXX
人の立ち入ることのない秘境(霊峰やら深海やら)に住む。また、龍の伝承が残る地にも現れるそう。
一体一体が違う姿を持ち、それぞれが唯一種。そのため、あらゆる生態系に当てはまらない生物たちを総称して古龍種と呼んでいる。ドラゴンの姿が多いが、中にはドラゴンとは全く違う姿の龍もいる。
伝承などに出る竜種は大体古龍であり、『八岐大蛇』、邪竜『ファヴニール』、悪竜『タラスク』、卑王『ヴォーディガーン』などが例。また、大体の古龍が二つ名的なものを持っている。
下位生物からの害意ある魔法が効かない。ただし、悪意なき魔法、物などによる間接的な魔法干渉、単純な物理攻撃などは効く。だからタラスクはステゴロで倒された。古龍は『英雄』が倒す。逆に言えば、古龍は『英雄』にしか倒されない。
古龍種のテーマは絶対強者。そしてラスボス補正。ひれ伏せ。悲観せよ。彼らは災害、人知を、生物と言う括りを超越する者なり。
また、知る者はほとんど居ないが、ホグワーツに一頭だけ生きている古龍が存在する。
恐らくはモンハンの古龍種が原典。なので、この作品の古龍種には時々モンハン古龍が出現するかも。
イビルジョースターさんのアイデアです。ありがとうございました。
そしてフォウ君がリアスに合流しちゃいました。