ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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うちの作品読んでくださってる人々……訓練され過ぎてやしませんかねぇ……


炎のゴブレット

「代表選手たちが今年取り組むべき課題の内容は、大まかな形では決まっておる。完全に決まるのは今日から明日にかけてじゃのう。課題は三つ。一年間にわたって、間を置いて行われ、代表選手はあらゆる角度から試される──魔法の卓越性──果敢な勇気──論理・推理力──知識──そして、言うまでもなく、危険に対処する能力などじゃ。知力・体力・時の運じゃの。

みなも知っての通り、試合を競うのは三人の代表選手じゃ。参加三校から各一人ずつ。選手は課題の一つ一つをどのように巧みにこなすかで採点され、三つの課題の総合点が最も高い者が、優勝杯を獲得する。代表選手を選ぶのは、公正なる選者──『炎のゴブレット』じゃ」

 

ダンブルドア校長が、杖で木箱を三度軽く叩く。ゆっくりと開いていく木箱の中には、荒削りの木のゴブレットが入っていた。取り出され、台に置かれた瞬間に、ゴブレットには青々とした火が灯った。

 

「代表選手に名乗りを上げたい者は、羊皮紙に名前と所属校名をはっきりと書き、このゴブレットの中に入れねばならぬ。立候補したい者は、これから二十四時間の間に、その名を提出するよう。明日、ハロウィンの夜に、ゴブレットは、各校を代表するに最もふさわしいと判断した三人の名前を、返してよこすであろう。このゴブレットは、今夜玄関ホールに置かれる。見たい者は見ていてもよいぞ。就寝時間は守ってもらわねばならぬが。

しかしながら、年齢に満たない生徒が誘惑にかられることのないよう、ゴブレットの周囲には、わしが〈年齢線〉を引くことにしておる。十七歳に満たない者は何人もその線を越えることはできぬ。

最後に、この試合で競おうとする者にはっきりと言うておこう。軽々しく名乗りを上げぬことじゃ。『炎のゴブレット』に名前を入れると言うことは、魔法契約によって拘束されることじゃ。ゴブレットが代表選手と選んだ者は、その者が何を思おうとも、最後まで試合を戦い抜く義務がある。競技する用意が無き者、興味本位で参加したい者、怖いもの見たさで参加したい者はゴブレットに名前を入れるでない。公正なる選者であるゴブレットは、入れた者の気持ちは考えずに決めるのじゃから。

さて、もう寝る時間じゃのう。リアス・クリミア嬢は残るように。話し合いをせねばならんからの。他の者は寝なさい。みな、おやすみ」

 

 

 

生徒たちが出て行き、静かになった大広間には、四つのテーブルではなく、去年も使用された円卓が置かれていた。ご丁寧に会議参加者の名前も書かれている。あたしは、自分の名前が書かれた席に座って、話し合いの始まりを待った。

ダンブルドア先生、クラウチさん、バグマンさんが入ってきて席につく。

次に来たのはボーバトンのマダム・マクシーム。一人だけ大きな椅子だ。

次に来たのは意外な人だった。ムーディ先生も会議に参加するようだ。それと、マクゴナガル先生も。

最後に来たのはダームストラングのカルカロフ校長。一つだけ残っていた席にどっしりと座った。

ダンブルドア校長が、ゆっくりと円卓を囲むあたしたちを見渡す。そして、満足したように頷き微笑み、

 

「それでは、会議を始めさせていただきましょうぞ」

 

と言った。

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