もうアンケート撤廃して、ガチート路線確定でいいですかねぇ……
「みなさん、どうもこんにちは。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国──通称、イギリスの魔法省、神秘部に勤めています、エリザベート・クリミアよ。
「さて、今回は私が勝手に、魔法に関する独自考察などを語らせてもらうわ。一人語りだから、誰かの合いの手とかを求めないように。
「ああ、メタい話になるけど、読み辛かったらごめんなさい。諦めてちょうだい。
「ではでは、行ってみよーう!」
・魔法の杖
「私たち魔法使い、もしくは魔術師と呼ばれる連中はほぼ全員が杖を使ってるわ。魔法の杖ね。
「有名な杖職人にはオリバンダー老やグレゴロビッチがいるわね。
「死の秘宝の一つ、『ニワトコの杖』は、死によって作られたと言われてるけど、実際にはアンクチオ・ペペレル自身が作ったんじゃないかって考察もあるわね。
「杖の歴史は古くて、少なくとも神代の魔術師──たとえばメディアとか──も杖を使っていた。
「けれど、その時の杖は自身の身長ほどもある長い杖。今のような短い杖になったのはごく最近のことのはずよ。
「メディア以前──まあ、ソロモン王とかの頃だけれど、その時には杖を使わない魔法形態もあったそうよ。そのころはまだ神秘が濃かったのでしょうね。
「杖はどれ一つとして、同じ物が存在しないの。組み合わせなんて無限大にのぼるし、芯材の提供元の個体差もあることだし。
「杖の性格とかは、様々な要因で決まってるはずなの。たとえば、提供元の性格、提供個体の種類、杖の長さ、そして何より、持ち手の性格かしら。
「変身術が得意な杖は悪戯好きなジェームズのところに行ったし、悪魔らしい杖は悪魔を従えるヨハンナのところへ行ったし。
「まあこのへんは放っておいて、次の考察へ行きますか」
・人間以外の魔法
「屋敷しもべ妖精なんかは人間の魔法とは違って、杖を使わない魔法を使う。
「なぜ杖が必要ないのか。それは、妖精たちの──魔法生物たちの魔力が人間のそれとは違う性質だから。
「じゃないと、ボガートみたいなのや吸魂鬼、
「ホグワーツで屋敷しもべ妖精が姿現しできるのは魔力の違いがあるから。ディリコールのも同じ理屈ね。
「マナ、と言うよりかオドの違いになるのかしら?それとも魔力放出器官の違いかしら?
「疑問は残るけれど、次に進みましょう。次が一番言いたかったことだしね」
・人間は杖なしで魔法が使えるか
「ほぼ全ての魔法使いが『否』と答えるでしょうね。杖なしの魔法態系は廃れてしまったもの。
「けれど、私はそうは考えない。人間でも、発想の転換で杖なしでの魔法ができるはず。
「杖の芯材に使われるのは魔法生物──つまり、魔力を持った生物の身体の一部。そして、杖作りに適してる、魔力を通しやすい、ボウトラックルが住んでるだけの、
「魔法使いはいわば魔法生物の一種、魔力を持ってる。木材は神経、筋肉、皮膚で代用。芯材には己の骨を。
「指を杖と認識することができれば、杖なしで魔法が使えるはずなの。怖いから安全が確認できるまで実験はしないけれど。
「もし可能なら、これは一大革命になるわ。魔法界を根底から揺るがすことになる。
「──面白いと思わない?
「さて、以上で講義を終わるけれど、何か質問はあるかしら?
「ないなら、別に良いのだけれどね。
「それじゃあ、これからも私の娘の──リアスの物語を楽しんでね」