ただし見たのはOVAのアンツィオ戦と映画の大学選抜戦のみという。とりあえず暇を見つけて漫画と小説を買い漁るとしよう。
ところで、ホグワーツの敷地内では機械は使えないそうですが、戦車はどうなんですかね?アーサー・ウィーズリーの車は動いてましたが。
十一月の最初の授業。最初はハッフルパフとの薬草学だけど、ハッフルパフ生の態度がよそよそしくなっていた。スプラウト先生も。
目立つことをハッフルパフがすることは珍しいから、彼らはハリーが栄光を奪ったとでも思っているんだろうね。
「フォーウ」
頭の上に乗ってるフォウ君が気分悪そうに一鳴きした。
魔法生物飼育学は一人に一匹のスクリュートがあてがわれた。互いに殺しあってしまうらしい。
一番大きな一匹と日向ぼっこしてると、周りからひそひそ声が聞こえてきた。スリザリン生たちだろう。主にドラコとか。全く、面を向かって「お前が目立つことをしてるのが気に入らない」ってハリーに言えばいいのに。そうやってコソコソと陰湿なことをしようとしてるから、あたしのマラクローに噛まれるんだよ。
「クゥーン」
隣で寝ていたキノが鳴き声をだす。上に乗ってたフォウ君は耳をピクリと動かした。
占い学はいつも通りだった。ただ、ハリーがいつもより多めに死の予言を言われてるだけで。
呪文学は〈呼び寄せ呪文〉を練習した。ハリーはこの呪文が苦手なようで、一人だけ宿題を出されていた。ネビルは別として。
さて、次は魔法薬学だけど、その教室の前にはスリザリン生がほぼ全員待ち構えていた。胸には大きなバッジをつけている。書かれているのは──
『セドリック・ディゴリーを応援しよう──ホグワーツの真のチャンピオンを!』
「……そう言えば、ハッフルパフが図書館で調べものしてたね。もしかしてソレを作ってたの?」
「ああ、そうさ。ハッフルパフ、スリザリン、レイブンクローの合同でね。ただし、僕らスリザリンのバッジにはこんなものもついてるんだ──ほら!」
ドラコがバッジを胸に押し付ける。すると、先ほどの赤文字が消えて緑の文字が出てきた。
『汚いぞ、ポッター』
「どうだい?君も一ついるかい?」
「必要ないよ。一応役員側だから贔屓するのはダメだし。それに、今ドラコに近づいたらやばそうだから」
「え?どういう──うわぁ!」
ボンッとドラコのバッジが爆発した。スクリュートに噛まれたら、余計な物を身につけるのはやめておいたほうが良いって教訓になるね。
あたふたしてるドラコの横を通り抜け、あたしは教室に入った。先生が来るまではフォウ君とキノを撫でるとしよう。……フォウ君少し大きくなった?
しばらくして、廊下が騒がしくなった。何やらドラコとハリーがやらかしたらしい。被害者はゴイルとハーマイオニーだ。それぞれ〈鼻呪い〉と〈歯呪い〉をくらったそうだ。スネイプ先生はグリフィンドールから五十点減点して、授業を始めた。今回の授業は何の解毒剤を作るんだろう。
そう思ったところで、地下牢教室のドアがノックされた。入って来たのはコリンだ。
「何だ?」
ぶっきらぼうに聞くスネイプ先生に、コリンは用件を伝えた。
「先生、僕、ハリー・ポッターとリアス・クリミアを上に連れて来るように言われました」
「よろしい。ミス・クリミアは行って良い。だが、ポッターは残るように。成績優秀なクリミアは良いが、お前は成績が良くないだろう?」
とりあえず行って良いそうなので、荷物をまとめて部屋を出る。少しして、スネイプ先生の怒号と共に荷物を持ったハリーとコリンが部屋を出て来た。
コリンに連れてこられた部屋にハリーと共に入る。中に居たのはバグマンさんと、濃い赤紫色のローブの魔女。それと、代表選手三人に黒い大きなカメラを持った魔法使いだった。
ミカの雰囲気はハリポタ世界に合うと思う。けど何故だろう。彼女の入る寮がレイブンクローしか思い浮かばない……!