ハリー・ポッターと魔法生物の王   作:零崎妖識

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短いです。






後書きの方が長いだなんて言えない。


ハグリッドと

あたしは、生き物が好きだ。あたしは、生き物が大好きだ。あたしは、生き物が大大大好きだ。

普通の生き物が好きだ、魔法生物が好きだ、神話生物が大好きだ。ニーズルが好きだトロールが好きだマンティコアが好きだ火蟹(ファイア・クラブ)が好きだキメラが好きだ全ての生き物が好きだ。 たとえそれが病気を撒き散らすヌンドゥや魔眼を持つバジリスクや静かに人を殺すレシフォールドや人の幸福を吸う吸魂鬼(ディメンター)でも好きだ。

存在してるかどうかもわからない古き者共(オールド・ワン)深き者共(ディープ・ワン)、ショゴスやインスマスやクトゥルフやダゴンやハスターやクトゥグアやシュブ=ニグラスやアザトースやニャルラトホテプでも好きだ。SAN値が直葬されようと大好きだ。

危険生物が好きだ人にはない叡智を持つ生き物が好きだ人にはない力を持つ生き物が好きだ。

「おめぇさん、わかっとるなぁ!」

だから、こうしてハグリッドと意気投合しているのは間違ってない。

あたしは今、ハグリッドの小屋で彼と魔法生物談議をしている。ドラゴンがどれだけ綺麗でいて勇ましいのか、バジリスクがどれだけ美しいのか、ヌンドゥやグリフォン、ヒッポグリフがどれだけ威風堂々としているのか。あたしたち二人は大いに話し合った。

ハグリッドに案内してもらった森の中には、色々な生き物がいた。森の賢者とも呼ばれるケンタウルス、ヒッポグリフ、オーグリー、ボウトラックル、クラバートにホークランプ、ジャービー、ジョバーノール、ナールに、天馬(ウィングド・ホース)の希少種セストラル。セストラルは、通常は死を見たことのある人にしか見えないけど、実際には少し違う。彼らの持つ消える魔力が、死を見た人には効かないだけで、死を見たことのない人にも姿を見せることはある。ただ、臆病なところもあるから普段は消えてるけど。なぜかあたしにも見えるのよね。死を見たことはないのに。より正確には、誰かの死を見て、認識したことはないのに。

森の奥には、アクロマンチュラの巣があった。人語を解する()蜘蛛だ。ハグリッドが卵から育てたらしい。

あたしが、ハグリッドにとって趣味の合う、気心の知れた友人だと聞いて、アラゴグという巣の主は、あたしがこの巣に来たときは歓迎しようと言ってくれた。アクロマンチュラの糸は丈夫だから、ターザンごっこもできた。蜘蛛の糸(ロープ)持って勇気持って、レッツジャンプ。

森の住人たちと仲良くなれて、とても嬉しい。それに、ハグリッドに厨房の場所も聞けたから、いつでもご飯食べに行けるね。

 

 

あ、木曜日に箒の訓練なんだ。えーと、スリザリンと合同かー。誰かが何かやらかしそう。




今回登場した森の住人は、全て「幻の生き物とその生息地」に載っている魔法生物です。
M.O.M.分類(魔法省分類)
XXXXX
魔法使い殺しとして知られる。訓練することも飼いならすこともできない(またはハグリッドが好きなもの)

XXXX
危険/専門知識が必要/専門魔法使いなら扱い可能

XXX
有能な魔法使いのみが対処すべし

XX
無害/飼いならすことができる

X
つまらない

ケンタウルス
M.O.M.分類XXXX
上半身人間、下半身馬の魔法生物。ヒトに分類されることを拒否した。ヒトとは違う叡智を持つ。

ヒッポグリフ
M.O.M.分類XXX
言わずもがな。実は専門家のみが飼育を許されている。ハグリッドは許可を持っているのだろうか。

オーグリー
M.O.M.分類XX
昆虫や妖精を食べる鳥。鳴き声は死の予兆として恐れられていたが、実はただ単に雨が近づいていたから鳴いていた。

ボウトラックル
M.O.M.分類XX
木の守り手。見かけは樹皮と小枝。昆虫などを食べ、住処に危害を加える木こりなどには長い指で攻撃する。杖用の木材を仕入れる際にワラジムシを供えると、その間だけ大人しくなる。

クラバート
M.O.M.分類XX
木に住む生き物。猿と蛙を合わせたような姿をしていて、危険を察知すると額のイボが赤く点滅する。

ホークランプ
M.O.M.分類X
針金のような黒い剛毛。生物というより植物に近い。庭小人の好物。

ジャービー
M.O.M.分類XXX
大きくなりすぎたフェレットのような姿をしている。言葉を話すが無作法でほとんど適当と思われる。庭小人が好物。

ジョバーノール
M.O.M.分類XX
小さな青い鳥。死ぬ時まで一度も鳴かず、死ぬ間際にそれまで聴いたことのある全ての音を一つの長い鳴き声に込める。音は新しいものから古いものへと進んでいく。

ナール
M.O.M.分類XXX
見た目は完全にハリネズミ。ただ、庭にハリネズミ用に置かれた餌を罠と考え、庭の置物をめちゃくちゃに壊してしまう。

天馬
M.O.M.分類XX-XXXX
種類が多く、「炎のゴブレット」でボーバトンの馬車を引いていたのはアブラクサン(限りなく強力で巨大なパロミノ)と思われる。セストラルは天馬の希少種で、普段から消えてるのかと思ったら実は消える魔力を持ってるだけ。

アクロマンチュラ
M.O.M.分類XXXXX(XXXXXXXXX)
魔法使いが産み出したと思われる人語を解する大蜘蛛。アラゴグと言ってしまえば伝わるだろう。なお、()内のXはロンが付け足したもの。

キメラ
M.O.M.分類XXXXX
獅子の頭、山羊の胴体、蛇の尻尾を持つギリシャの怪物。討伐成功例は一件のみで、討伐した魔法使いは疲労により天馬から落馬して死亡した。卵は取引禁止品目Aクラスに指定されている。

火蟹
M.O.M.分類XXX
宝石をちりばめられた甲羅を持つ陸亀に似た生物。攻撃されると尻から火を噴く。ペットとして輸出されるが特別許可証が必要。

マンティコア
M.O.M.分類XXXXX
頭はヒト、胴体は獅子、尾は(サソリ)のギリシャの怪物。ギリシャってこんなんばっかり。怪物の宝庫ですよ、ギリシャ。キメラと同様とても獰猛で、獲物を貪り食うとき、小声で嘆きの歌を口ずさむ。既知の呪文をほぼ全て跳ね除ける皮を持ち、尻尾に刺されると即死する。

ショゴス
M.O.M.分類不明
クトゥルフ神話の奉仕生物。古き者共。不定形生物で、スライムのような感じ。いや、ほとんどスライムと言って差し支えない。スライムの元ネタ。テケリ・リ!

インスマス
M.O.M.分類不明
クトゥルフ神話に出てくる架空の村。住人は年をとるごとに魚のような顔になっていく。インスマス面というやつ。想像できない人はFate/zeroのジル・ド・レェを想像すれば近いと思う。ダゴンを崇拝している。ああ!窓に!窓に!

クトゥルフ
M.O.M.分類不明
おなじみクトゥルフ。神話の名前になっているのに順位としては真ん中辺り。普段は太平洋の何処かに沈むルルイエにて眠っ(封印され)ている。

ダゴン
M.O.M.分類不明
父なるダゴン。クトゥルフの従者。ハイドラという伴侶がいる。つまりリア充。

ハスター
M.O.M.分類不明
黄衣の王。クトゥルフの異母弟。名状しがたきもの。

クトゥグア
M.O.M.分類不明
生ける漆黒の炎。ナイアルラトホテップの天敵。ナイアルラトホテップが唯一恐れ、彼の隠れ家を一つ焼き払ったことも。呼び出すのは比較的簡単だが、それ故に間違ったものを召喚することも多い。

シュブ=ニグラス
M.O.M.分類不明
千の仔孕む森の黒山羊。ワルプルギスの夜に祀られる悪魔の原型。夫であるヨグ=ソトースとは互いに不倫し合ってる。

アザトース
M.O.M.分類不明
全能にして盲目白痴の魔王。ナイアルラトホテップの主人だが、ナイアルラトホテップはアザトースのことを養豚場の豚を見るような目で見ている。理性はない。

ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)
M.O.M.分類不明
みなさんご存知ニャル子様。這い寄る混沌。千の無貌。「+」と「-」を両立させる矛盾そのもの。旧神の中では唯一封印された描写がない。二次創作では役に立つ存在。数ある出自は矛盾し噛み合わず、どれも正しくどれも間違っている。全てが同時に間違っていて、全てが同時に真実である。「ラヴクラフト最大の誤算」の被害者であり、「日本に見つかった結果」の最たる例。元々日本は「クリスマスに騒いで初詣行って葬式には坊さんを呼ぶ」文化なのでなんとも言えないが。
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