ウルトライブ!サンシャイン!! ~Shine your heart~ 作:我道ラン
それではどうぞ!
屯雲トモカズだ。ついさっきまでいたはずの怪獣が死んでびっくりしたがひとまずはいなくなって安心したぜ…あ?なんでアイツらから離れたかって?そいつを語るには少し時間がいるんだよ…
まず
「こんの厄介者がよ…」
すると人形がほんの少しではあるが声をあげた…気がしたんだ。もちろん驚いた俺はなにか嫌なことが既に起こっていると考え、対抗策を練ることにした。そこで目に止まったのは一軒の寺だったんだ…止まっててもしょうがないと思い勇気を出してこのことを話そうとしたら……
「人形が喋るなど…そのような不可思議現象があるわけないですぞ!」
「だから本当だっての!俺が小言を言ったら喋ったんだよ!」
「その証拠は?あるのですか?」
「そ、そりゃあ…」
「ほれみなさい!その声は貴方の心の乱れが生み出した幻聴に違いありません!」
「あぁもう…だったらそいつをどうやって治せばいい!?早く教えろ!」
「答えは…貴方の心の中にあるのですぞ」
とこの調子……門を掃除していた坊主に相談したらこうなっちまった…ぶっちゃけ話しても信じてもらえないだろうとは思ったが…俺も馬鹿なことしたもんだ。おまけにその坊主の一つ一つの動きがオーバー過ぎてさらに腹が立ってしまう。ただでさえこんな世界に来たのに加えて怪獣騒ぎ…そして今の件、どこまで俺は神様に嫌われてるんだ…
「…だったらお祓いしてくれ」
「だーかーらーそんな世迷い言を聞いているほど拙僧は暇ではないのですぞ、さぁお掃除を早く終わらせねば…」
ダメだ…マジでぶん殴りたくなってきた。と、そこに…
「あれ?どうかしました?」
「こ、これは花丸殿!」
現れたのは茶色の長髪に黄色い瞳をした女の子だった。背丈は小柄だが出るところはしっかりと出ていて正直エrゲフンゲフン…可愛いなと思ったのは俺だけの秘密にしておこう…
「お前、ここに住んでるのか?」
「はい…でもお祓いとかは住職さんに任せっきりで…」
「充分だ…で、その住職は?」
「こちらの人です…」
彼女が指差した先にいたのはさっきの坊主。まぁ予想はしてたんだがなんだろうかこのガッカリ感は……それでもせっかくのチャンスなのでお祓いついでに家に上がらせてもらった。
「お待たせしました~…ととっ。どうぞ♪」
にっこりと笑顔で俺に差し出した湯呑み、熱いお茶が入っていた。湯気が立ち上り喉が渇いていたので迷わず口へ運ぶ。
「あちっ!」
「大丈夫!?冷たい方がよかったですよね…?」
「構わない…サンキュな、ちょうど飲みたかったんだ」
「いえいえそんな…せっかくのお客様ですから♪」
「そういやそうだったな…あのクソ坊主ちゃんと祓ったんだろうなぁ…!?」
「多分…出来てると思う」
「多分かよ!?」
「だってオラはよく知らないし…だから聞かれてもわからないだけずら」
「………ぷっ…」
「?」
「アッハハハハハ…アーッハッハッハッハッハッ!」
「え?何…?」
「オラとかずら…今時言わねぇっつのそんな…ヒィー…ヒィー…!」
「ひ、ひどい……」
「え?」
「ううっ…ひっぐ…」
うぉぉぉぉい!!なんでだぁぁぁぁぁぁ!?そんなにか!?そんなに傷ついちまったのか…このままじゃ信頼度0の存在になっちまう…!
「わ、わかったよ!悪かったって!」
「…意外と優しいんですね♪」
さっきとは比べものにならない笑顔…どうやら一杯食わされたみたいだな…コイツと一緒にいるとどうもいつものペースを狂わされてしまう……もっとイジりキャラだったはずなんだがなぁ……
「あの…お名前は?」
「屯雲トモカズだ、お前は?」
「オ…マルは国木田花丸です」
「気にすんなよ…もう笑ったりしない。あとタメでいいからな?」
「えっ…でも…」
「それとも、また笑われたいか?」
「わ…わかった、トモカズくん」
ぎこちなさそうに俺の名前を呼ぶ花丸。俺の顔をじーっと見る彼女の姿を逸らさずにはいられなかった。低身長でその…まぁまぁ大きいし何より上目遣いで見てくる彼女を見て一言思った。
「トモカズくん変なこと考えてたでしょ?」
「はぁ!?考えてねーっつの!」
「またまた~素直じゃないずら」
「ト・モ・カ・ズ・ど・の~?」
ふと呼ばれた気がして振り替えるとあの坊主(花丸曰く
「くれぐれふしだらなことはせぬように」
「誰がするか!そういやちゃんと祓ってくれたんだよな…?」
「えぇ、バッチリ完了致しましたぞ!これでもうトモカズ殿には数々の幸せが訪れることでしょう」
「どうだか…んじゃ世話になったな、ありがとよ」
ふと外に目を向けると日は暮れていて真っ暗、すっかり夜となっていた。さすがに帰らなければと思い外へ一歩踏み出した瞬間…
ギャォォォォォォン…!!!
恐竜の出したかのような大きな雄叫び。ゴモラの声…いや違う!もうちょい低かったはずだ…成谷が今の音の正体を探りに部屋を出たが……大丈夫だよなぁ…?
「は、は、は、花丸殿ォ!不可思議現象ですぞォォォ!!」
「どうしたんですかそんな急に…」
「現れたのです…化け物が!」
「…チッ!」
何度も瞬きしていかにも動揺していた成谷から出た言葉は俺にとって嫌な予感でしかなかった。それを確かめるために外へ出た……
「そ、そんな……怪獣!?」
全身が青く頭の左右と額から生えた計三本の角、マントを羽織ったようなこれまた特徴的な肩。尻尾はタコの吸盤みたいな模様でゴモラに似たゴツゴツした腹…………いやそれよりもだ…………
コイツの名前…わからねぇ。
「あの化け物…拙僧が命名致します!ずばり……ミドリ殿と名付けましょう!」
「どうみても青だろうがぁ!」
「へぶっ!」
成谷のふざけたネーミングセンスに思わずチョップをかます…ってそんなこと言ってる場合じゃねぇ。またかよ…一日に何度も出てくるとかふざけんな!さすがに展開が早すぎるっての…
「とにかく逃げるぞ、成谷、花丸!」
「「はい!」」
………………タイヲ……
「ッ!……今…!?」
「どうかしたずら?」
「聞こえなかったのか?」
「聞こえたって何が…?マルには聞こえないよ?」
「バカ言うな…」
シンタイヲ………
「ほらみろ、また聞こえた!」
「成谷さん、聞こえました?」
「いいえ何も?トモカズ殿、もしやそれは幻聴では…?」
「幻聴だぁ!?んな訳あるか!」
……………ゴシンタイヲ…
「ゴシンタイ…………そうか!花丸、この寺の御神体はどこだ?」
「え?えっと…本堂の真ん中にある祭壇に…」
「本堂の祭壇か……わかった!」
「ちょっ、ちょっと待ってよ…どこ行くの?早く逃げなきゃ…」
「だったら先に行っててくれ、俺なら平気だ」
「そんなっ……トモカズくーーん!」
悪いな花丸…でも俺にはやることがあるんだ。
全力で走ったからか僅か十数秒で本堂に着いた…さて、問題はここからだ。確か真ん中の祭壇だったよな…事は一刻を争うので軽く一礼してから祭壇の扉を勢いよく開けた。さっきの声が俺にしか聞こえるものなら多分それはシュウちゃんよろしくウルトラマンが言ってるもの。だとしたらそこに…
「あ…あった!」
銀色に輝く剣…というより短剣を見つけ、手に持つ。手の甲に謎の紋章が浮かび、焼けるように熱くなる。思わぬ出来事で膝をつくが必死に耐える俺。次第に熱が覚め、閉じていた目を開けると空中に浮いた一個の人形があった。怪獣とは違い真っ赤で燃える炎のような人形を見たことがある。確か……
「おーい、聞いているのか?私は…」
「ウルトラマンタロウだ!」
「お、おぉ…その通り。君は何と言うんだ?」
「トモカズだが…」
「トモカズ!それを使ってヤツを…コスモリキッドを倒してほしい…!」
「コスモリキッド…?」
「あぁ、自由に液体になれる強力な怪獣だ」
「液体に!?最強じゃねぇか!」
「しかし、それでも倒せる手はある」
「この剣を使えばいいのか…」
「それはギンガスパーク、スパークドールズにライブすることが出来るアイテムだ」
「待て待て待て…話を聞くにそのスパークドールズがないと変身出来ないんだろ?そんなの持ってないぜ?」
「いや、君が持っている。というより持つべき運命だったのだ!」
「持ってる…ってまさか!」
来ていた上着の胸ポケットをまさぐり、拾ったゴモラの人形…いや、スパークドールズを取り出しタロウに見せた。
「これか!」
「そうだ、足の裏にあるライブサインをギンガスパークで読み込むのだ!」
「…面白ぇ!この屯雲トモカズ、こういうのを待っていたのよ!!見せてやる俺の戦いを…!」
『ウルトライブ!ゴモラ!!』
さぁ…始めようか!
今回はここまで、次回はゴモラにライブしたトモカズが戦います!
このクリスマスはオーブの最終回でいっぱいでした…戦闘演出もさることながらジャグラーの「何がしたいんだ俺…」でもう素晴らしい作品だと改めて感じました。ありがとうオーブ!そしてよろしくゼロ!
次回もお楽しみに!あばよ!!