ウルトライブ!サンシャイン!! ~Shine your heart~ 作:我道ラン
今回はギンガ登場!
果たして初陣はどのようになるのか…お楽しみに!
こんばんわ…国木田花丸です。実は今マルはいきなり現れた怪獣から逃げてるんだ…あれから程なくとりあえずの意味で避難所(仮)に着いたの。といっても家の使われていない小屋なんだけどね…でもトモカズくんがまだ来てないし住職の成谷さんと相談していたところに…
キシャォォォォォン…!!
怪獣がもう一体出てきちゃった……と落胆していたらもう一体の怪獣を押し飛ばしたの。その時マルはまるで本の中にいるような感覚になったんだ。本を読んでるとまるでマルもお話の中にいるように感じてたんだけどそれよりもスゴくて……って今はそんなこと言ってる場合じゃないや、こうしたことに関する話が異様に長いのがマルの悪いところの一つです…
と言ってる間に怪獣二体が取っ組み合い(?)をしています……なんだかマル、実況者みたいだなぁ…
「花丸殿!あちらの怪獣様はきっと我々の救世主に違いありませんぞ!」
「怪獣が…救世主……」
「そこですぞー!パンチ!腹にパンチです!!あぁっ…倒れてしまった…頑張れー!立ち上がりなさーい!拙僧達は貴方を応援していますぞぉ!!!」
成谷さんの言葉を受けたからかすぐに立ち上がり再び向かっていく。さっきの戦い方から学習したのか今度は尻尾を当てて怯んだ隙に後ろから回り込んで押さえつける、はずだった…
「ふぉぉぉっ!?液体になってすり抜けましたぞ!?」
「あぁ…せっかく捕まえてたのにぃ」
あっさりと捕縛から抜け出し周囲を飛び回る。困惑する中、空中で姿を元に戻しズドーンと着地。そして
「花丸殿、逃げましょう!頼みの怪獣もああなってしまっては…」
「そんな…だってトモカズくんが!」
「そんなことを言っている場合ですか!」
「嫌!絶対にトモカズくんを見捨てるなんて出来ないずら!」
「あぁっ!今大声を出してしまったら…」
成谷さんが注意したときには遅く、既に
「は…花丸殿ォォ!!」
…ごめんね……ルビィちゃん…
………あれ?
怪獣の声が止み何が起きたのかわからなかったマルは目を開く。そこにはマルの何十倍も大きい巨人が降り立っていたんだ…頭や腕、胸部に青色に輝くクリスタル。星空に煌めくその光を見てマルはこの時初めて運命というものがこんなに近くにいるということを知りました…
「ショウ…ラァッ!!」
「未来ずら~…」
よう、屯雲トモカズ…いや!今はウルトラマンギンガと呼ぶべきだろうか…ゴモラにライブ出来たのはよかったんだがイマイチ戦い方が慣れてなくてあっという間に負けてしまった…
だがここからだった。変身が解けて地に降りてしまった俺はただ力を求め、必死に願っていた。そこで大きな光に飲み込まれ気づいたらウルトラマンになっていた…というわけだ。ちなみに名前はタロウが教えてくれたんだが…厄介なことがもう一つ起きた。
「トモカズ!落ち着いてヤツの攻撃をかわすんだ!」
「わかってるっての…っておわぉ!?」
「それ見たことか…」
「やってくれるな…コズモリキッド!」
「コスモだ!」
今ツッコミを入れたタロウはM78星雲、光の国で若きウルトラ戦士を育てている教官という役職…もちろん俺も対象で新人兼素人の俺をみっちり指導している。つまり俺は不馴れな環境の中怪獣と戦闘していて且つその指導を受けているというトンデモ習うより慣れろ方式で戦っているわけだ……
ぶっちゃけクソキツい…だってそうだろ!?いきなり死んでこの世界に来て何の不自由なく余生を過ごせると思ってたのに怪獣は出てくるわウルトラマンになるわでもう勘弁して欲しいのに戦えってか!?俺は…俺はなぁ…ただ静かに暮らしたいだけなんだよ…!!!
「なのに…なのになんで邪魔すんだぁ!!!」
「!?クリスタルが光った…トモカズ、今何をした?」
「は?別にただ愚痴ってただけだが…」
「……そうか!トモカズ、やられたくなければその愚痴とやらを願うんだ!」
「はぁ?おいタロウ、世の中愚痴で勝てたらなぁ…」
「来るぞ!」
内心を思いきり叫ぶとギンガの手がヤツの頭を押さえつけた。タロウの言うことは本当だということとこれならいけると確信した俺は乱暴に振り回し地面に叩きつける。当然アイツは起き上がってこちらに向かうが華麗に交わしガラ空きの背中を某天の道を行くライダーのごとく回し蹴りを決める。
「っしゃ!」
「よし、トドメだトモカズ」
「おう!…ってコイツの必殺技、どうやって出すんだ?」
「知らないのか?」
「知るかよ!こっちはもう10年以上観てないんだから…」
「なんと…」
……なんだよ?悪いか?俺だってまさかこんな年でなるとは思わなかったんだぞ!?あぁもう!よりによってなんで俺なんだ……どうせなるんだったらユウイチとかアユムにすりゃいいのによ~…アイツらきっと大喜びするだろうなぁ…
このような誰にも届かない叫びを終えたとき、怪獣の姿がなかったので不審に思い周囲を見回すと液状化していたコスモリキッドが突進する。あの突撃の痛さは身をもって理解していたので間一髪回避することが出来た。そこでだ…そこでこの屯雲トモカズの天才的閃きがやってきた!
「…コイツに雷を落とせば…」
「雷…なるほど、君はどうやら頭は切れるようだな」
「へっ…ありがとさん」
「しかしどうやって雷を?」
「そんなの神頼みだ!」
とにかく祈れ、ギンガになれて戦えたのは祈ったからだ…だったら倒すのだって…!
「っ!クリスタルが…黄色に!?トモカズ!」
「よし!行くぜぇ…あ、名前どうするか…」
「言ってる場合か!?」
名前を考えている間にギンガの右手に雷が蓄積している。あ、ちなみに中の俺は全く感覚がないぞ?そしてチャージが終わり思いきりヤツへ投げつける。名前?もう決まってるさ!
「屯雲流奥義…銀河稲妻電光(ギンガサンダーボルト)!!!!」
ピシャァァァァァァン…!!!!!
当たると同時に怪獣は悲鳴をあげることなく一瞬で爆散。なんとか事なきを得た俺は大空へ飛び立った…
「おーい」
「あ!トモカズくん…」
「悪い悪い…って花丸!?」
あろうことか目の前の天使は今日会ったばかりの男子をぎゅっと抱きしめた。その感覚はどんな羽毛布団よりも柔らかく暖かくて、そしていい匂いがした。うん、めっちゃフローラル…あぁ、もうこれだけで来た意味あったなぁ…
「トモカズくん…その…苦しいずら///」
「おっ…おぉ、悪い」
「マル、ほんとに心配してたんだよ?」
「わ…わかってるって」
「わかってないずら!」
「……お前には敵わないよ」
「照れるずら…♪」
「んじゃ、そろそろ帰るわ」
「うん…また来てくれる?」
「おう、また熱い茶でも飲みに来るぜ」
「…ありがとずら♪」
幸せ満開な笑顔で花丸は俺を見送る。そして俺は帰るべき場所へと帰るのだった。そう、コイツと…
「というわけでだトモカズ、これからもよろしく頼む」
「タロウ、さすがにそれは無理がある」
「なぜだ!?私も君の友達に会ってみたいのに!」
「よせよ…ガッカリするぜ?」
「むぅ…なら、これからの戦いをサポートする条件でどうだ?」
「ちょいちょい!これから?まだ続くのかよ…」
「当たり前だ…それこそが君達の使命なのだからな」
「……はぁ、花丸……いい匂いだったな…」
「ん?何か言ったか?」
「なんでもねーよ…」
暗い夜道を歩き俺は大事な妹候補がいる寺より友達のいる旅館へと帰っていった…
いやー…コスモリキッドってわかります?さすがに「わからない」とか言われたらどうしようという不安でいっぱいでしたが何とか形に出来ました。
次回は十千万でお手伝い!果たしてどうなるか…
それでは、本日はこの辺で。
次回をお楽しみに!!