比企谷八幡は失踪することにした。(渋滞中) 作:amedama
あれは嘘だァァァァ!
陽乃side
ふぅー、やっと講義終わった。
大学の講義を終えた私は、友達と外で弁当を食べていた。
午後は講義が無いから、図書館で勉強しよっかな・・・。それとも家に帰ってのんびりかな?雪乃ちゃんとこに行って比企谷君やガハマちゃん弄るってのもありかも!
そう考えていると、友達が信じられない事を話してくる。
「そういえばさっきニュース見て知ったんだけど、陽乃の両親と都築さんだっけ?運転手の人もだけど、捕まって雪ノ下グループの株価ストップ安なんでしょ?大丈夫なの?」
・・・え?
「・・・私、今知ったんだけど・・・」
「そうなの?何か、千葉地検と千葉県警が逮捕に動いたらしいよ。後、都築さんのは1年半前の事故が明るみに出たみたい」
・・・1年半前?
ってことは、比企谷君がばらした?
そう思ってると、友達が更に爆弾を投下してくる。
「その事故の被害者も今行方不明で、警察が失踪とみて捜索してるって。それで、総武高校に捜査員が入って比企谷君をいじめてた生徒を捕まえて、平塚先生が逃走中だって」
・・・いじめてた生徒が捕まったと・・・もしかして、隼人も捕まったのかな?
「・・・ゴメン、もう帰るね、家が心配だし」
「・・・うん、また新しい情報入ったら連絡するね」
そうして、私は家へと急いで帰ることにした。
大学を出ると、何処からか声が掛かってくる。
「雪ノ下陽乃さんですね?」
「どちら様でしょうか?」
「四菱グループの関内と申します。四菱グループ議長の比企谷秀一郎様が、雪ノ下様にお話ししたいことがあるので、お伺いしました。リムジンの中で秀一郎様がお待ちです。あなたが得たい情報があるかもしれません。どうぞこちらへ」
関内と名乗ったその運転手の男性はリムジンのドアを開けた。
比企谷秀一郎と話せば、真相がわかる・・・
そう思って、私はリムジンに乗った。
リムジンの中に居たのは、黒のスーツを着こなした白髪の男性。何度かテレビで見たことのある人だ。
比企谷秀一郎。
元文部科学省事務次官にして現四菱グループ議長。
私が知ってるのはそのくらいだ。
「雪ノ下陽乃さんだね?儂が比企谷秀一郎だ。この度はいきなりお伺いしてすまない。ただ、急を要する話だったから、ご容赦願いたい」
「いえ、気にしないで下さい。それで、話とは何ですか?」
「・・・孫の、比企谷八幡のことだ。行方不明になっているのは知っているだろう?その流れで、警察が捜査に乗りだし、君の妹、雪ノ下雪乃さんも逮捕された。そして、儂は1年半前、八幡が事故に遭い、雪ノ下家がもみ消した事を警察にリークした。都築さんが逮捕されたのはそれが理由だ。ただ、あなたの両親が逮捕されたのは証拠が見つかったからでしかない。雪乃さんについては、早めの釈放をお約束する。実は、八幡から手紙が届いた。陽乃さんに渡してほしいと言われていたので、今ここで渡させてもらう、良いな?」
「・・・はい」
そうして私は手紙の封を開けた。