比企谷八幡は失踪することにした。(渋滞中)   作:amedama

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久しぶりの新エピソード。
しばらく期末試験やその他のことで忙しかったので更新できませんでした。

でわ、どーぞ


#2 準備②

城廻先輩との話を終えた俺は駅前のサイゼに来ていた。

ドリンクバーを頼んで、しばらく待っていると、

「はろはろ~。お待たせしちゃった?」

海老名さんが来た。

「いや待ってない。俺もさっき来た。お前以外にも来るから待っててくれ」

「そう、じゃあ待ってる」

海老名さんもドリンクバーを頼んで、俺の向かい側に座る。

お互い無言で5分が経過した。その時、

「よっす、ヒキタニ、いや比企谷君」

戸部が来た。すると、

「ねえ比企谷君、どういうつもり?」

海老名さんが聞いてきた。目が笑ってない。

「気にするな、後もう一人来るから」

戸部もドリンクバーを頼み、しばらく待つ。すると、

「ごめんヒキオ、って、姫菜に戸部?・・・あー、そういうこと」

三浦だけは気づいたのな。

「さて海老名。過去のことを掘り返すようで悪いが、修学旅行の時の事について、戸部にすべて話してほしい。包み隠さず全てだ。戸部、これから海老名さんが話すことはお前に多大なるダメージを与えるかも知れないが、覚悟は出来てるな?」

「最初からそのつもりだべ」

戸部のことを確認し、海老名さんは全ての事を話した。

その後、

「そうだったんだ、ごめん海老名さん、ごめん優美子」

戸部は謝った。

「謝らなくてもいいよ、今回で悪いのは殆ど葉山くんだし」

「まさか隼人がそんなことしてたなんて。ヒキオ、ごめん。迷惑かけちゃって」

「気にする必要はねぇよ。まあ、葉山の事は拡散するけど」

「ヒキオはどうすんの?」

「しばらく総武高校から姿を消す」

「大丈夫なの?」

海老名さんにそう聞かれた。

「うちは官僚一族だからな。何かしらあったら一族の力で何とかするわ」

「ところで、俺らのグループはどうするん?」

「A組の横須賀が、戸部たちとも仲良くしたいんだと。だからあいつのグループに潜り込めばいいだろ。あいつらは大歓迎だ」

横須賀はスクールカースト2番手で俺の手下だ。あいつの親は文部科学省の官僚で、あいつが俺をいじめてた時はあいつの親を離島に左遷させた。それ以降あいつは俺の従順な手下だ」

「比企谷君、声に出てんべ。ここサイゼ」

思い切り声に出てた。気にしない気にしない。

「てことでよろしく頼む」

「「「OK」」」

そして俺は彼らと別れた。

いよいよだ。

家に戻った俺は荷物を確認していた。

持っていくものは全部入れた、と。

切符も用意できてる。

準備万端だ。あとは寝て明日を待つだけ。

そう思いながら俺は寝た。

 

翌日朝 4時半

 

よし。

書き置きよし。証拠品も横須賀やめぐり先輩に託した。

「じゃあな俺の家、暫しの別れだ」

俺はスーツケースを片手に、駅に向かって歩き始めた。


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