Fate/VR   作:ヴィヴィオ

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はっちゃけた。
報告します。バビロン、クリアーしました。
我が軍に諭吉一枚を生贄に新しく、アナちゃんとギル*2、フランスの騎士さんが着任いたしました。エルキドゥも出たので、これでバビロンは揃いました。ムーチョさんはちょっとお金ないので長しです。アナちゃんが一番欲しかったのです。
アナちゃん、無茶苦茶可愛いです。マイルームの会話、やばいです。ステンノとエウリュアレが居たら、ですけど。これはもう出すしかない。反語。
という訳で、出します。なお、本日中にもう一話、更新すると思います。


第17話

 

 

 

 

 シータの頭に乗せて貰いながら海魔を倒していく。深紫を基調とした体色をしている、蛸とヒトデを融合させたような禍々しい姿をしている。 触手の中心にはタコ同様口があり、鋭い牙が並んでいて食べられたら終わりだろう。こいつは触手を使って地上でも歩行が可能というとんでもない生物だ。そんな生物がシータによって焼却されていく。

大量に居るお蔭で、とても美味しいです。ただ、こいつらが居るという事はとても大変な奴が居る可能性がある。こんな事を考えていると、遠くの方から複数の悲鳴が聞こえてくる。

 

「悲鳴か?」

「マスター、前方にある建物の中から聞こえてきます」

 

現在、登っている坂道の先には建て物みたいな物が見えるので、そこでボス戦なのかも知れない。

 

「行ってみよう」

「わかりました」

 

坂を上っていくと、建物の姿が見えてくる。それはホールのようで、建物の扉の上には血文字でコンサートホールと書かれていた。BBの聖杯の中……イコール、サクラ迷宮。コンサート……うわぁっ、行きたくない。あの娘は好きだ? でも、歌わないでほしい。アレは戦術兵器ジャイアンリサイタルなのだから。

 

「マスター、中が凄い事になっています」

 

俺が考え事をしている間に坂を登り切り、シータが扉を開けて中を覗き込んでいた。俺も中を覗いてみる。まず、見えたのはステージだ。まだ、これはいい。ただし、その奥には無数の少年少女であろう年齢の子供が巨大なパイプオルガンに埋め込まれている。いや、それだけではなく、回りの壁には串刺しにされて血液を取られている大人達が居る。

 

「っ……」

 

かなり気持ち悪い……なんて事はなく、おかしな事にそれが現実で、おかしい事でもないと()()()が受け入れている。その事が気持ち悪い。普通なら、SANチェックが入るはずだ。狂ってもおかしくない状況なのだ。

 

「マスター、大丈夫ですか?」

「ああ……」

 

今は敵を確認する事だ。よくよく見てみると……パイプオルガンの前には予想通りの存在が居た。そいつの名前は蛙顔をした巨漢であるジル・ド・レェ。彼が演奏する度に子供達の悲鳴が響いていく。そして、その悲鳴の中でジル・ド・レェの前に立って歌を歌っている。竜のような角や尻尾を持ち、可憐な容姿にタマモやギルガメッシュも認める美声を持つ。そのくせそれら全てを一瞬で台無しにする無自覚音痴。そう、彼女は拷問大好き、エリザベート・バートリーなのである。

 

「マスター、どうしますか?」

「本来なら助けないといけないのだろうが……勝ち目がない。撤退だ、撤退」

「わかりました」

 

シータが扉を閉めて、坂を戻っていく。

 

「ちょっと待ちなさいよっ!? ここは中に入ってくる所でしょう!」

 

戻っている最中に扉が吹き飛ばされて、中から竜の角を持つ赤髪の美少女、エリちゃんが飛び出してきた。

 

「えーだってねえ?」

「? 私はマスターの言われた通りにするだけです」

「うん。やっぱり帰るわ」

「待ちなさいって! この光景を見たら助けに入るのが人ってものでしょう!」

「いや、他人と自分の命、天秤に賭けたら自分の命でしょうよ。俺、聖人君子でもなんでもないし……というか、今猫だし?」

「いや、そうだけれども!」

「というか、お前は歌いたいだけだろ」

「そうよ! 折角、気合を入れてステージを用意したのよ!」

「音痴を治してからどうぞ。もしくは他人の為に歌ってください」

 

他人の為に歌う時は音痴じゃないんだよ。不思議だ。

 

「嫌よ! だいたい、私は音痴じゃない!」

「だいたい、エリちゃんを出したら視聴率を取れると思っているのか、BB! もう、何度も何度も出てきてるんだよ! FGOに至ってはランサー、キャスター、セイバーで、CCCではバーサーカーもだ。そして、成長したらアサシンだぜ。お前は第二のアルトリアか!」

「五月蠅い五月蠅いっ! アイドルたるものっ、どんな要望も答えないといけないのよ! いいから、私の歌を聞いていきなさい!」

「じゃあ、聞いたら何をくれるんですか? 報酬は?」

「ちょっとっ、私の歌は報酬を貰わないと聞いてくれないの……?」

 

あっ、やり過ぎた。泣き出しやがった。これはもしかして……?

 

「他人の為に歌ってくれるなら、いくらでも聞く。だいたい、アイドルは自分の為に歌うのではなく、他人の為に歌う者だ。その心が前がお前にはない! つまり、プロではなくアマチュアなのだ。アマチュアの歌にお金が貰えると思うなよ!」

「うっ、うわぁぁぁぁぁぁんっ!!」

 

エリザベート・バートリーは泣きながら逃走した。

 

「ふっ、勝利。これで厄介なランサーは消えたな」

「マスター……流石です」

「……」

 

やっぱり、シータちゃんも汚染されてないですか? 俺も多分汚染されてる。取り敢えず、戻って扉から覗いてみる。

 

「やれやれ、付き合ってあげましたが……よもや、この程度で逃げるとは……」

「ひっ⁉ ちょっ、ちょっとっ、離しなさいよっ! 何すんのよっ!」

「役立たずは苗床にして有効活用するのですよ」

 

中を見ると、エリちゃんが触手に捕まってエロい事をされそうになっていた。

 

「マスター、どうしますか?」

「そうだなぁ~」

 

選択肢1.見なかった事にして帰る。ありきたりだな。選択肢2.見なかった事にして、このままじっくりと観察する。こちらは18パートまっすぐだな。選択肢3.助けに入る。こちらはジルを倒したらエリザベートとも戦闘になるか、彼女がどうするかはわからない。選択肢4.まとめて滅ぼす。

 

「扉を開けた状態で下がろうか。あの灯籠の上に乗れば射線は通るよな?」

「問題ありません。では……」

「思いっきりチャージして、ぶっ放せ」

「マスターのお望みのままに」

 

灯籠に乗ってシータが弓を構えて矢を番える。泥から得た魔力も使ってどんどん溜め込んでいく。白い炎の矢に黒い炎が巻き付き、螺旋を描く。

 

「イメージするのは全てを焼き尽くすインドラの矢だ」

「インドラの矢……」

「インドラの矢は虹の事でもある」

「虹……」

 

繋がっているラインから、シータに核兵器の映像を思い出して見せる。色々と固まって来たのか、矢は大量の魔力を得てガタガタと震えだしている。

 

「マスター、ごめんなさい……ちゃんと狙えません……」

「大丈夫だ。あの扉の中に入れて、爆発させる事だけを考えるんだ。シータなら出来る」

「はい、わかりました。マスターのご期待に応えてみせます」

「ああ、頼むぞ」

「任せてください」

「撃つ前に深呼吸をしようか」

「はい。すぅ~はぁ~すぅ~はぁ~」

 

シータはゆっくりと深呼吸を繰り返し、改めて真剣に狙いを付ける。そして、手を放した。放たれた矢は高速回転しながら音の壁を突破して目標へと飛来する。しかし、扉に接近した瞬間。扉が閉まって無数の触手が矢を防ごうと形を変える。どうやら、あのホール自体が巨大海魔だったようだ。あのまま入っていたら、皆仲良く食べられただろう。

 

「穿て、インドラの矢」

 

海魔の触手は粉砕し、矢は内部へと入り込んで黒と白の光を円形状に膨れ上がらせる。それはさながら核兵器のようだ。聖杯の中という事で、通常以上の、それこそ使い切れないほど大量の魔力を集めて作った矢だ。その威力はキャスターとてただでは済まないだろう。

 

「マスター、対象の沈黙を確認……いえ、まだのようです」

 

海魔が泥となったので、勝ったかと思ったが……その中からジルが飛び出して来た。

 

「ジャンヌゥゥゥゥッ!! 貴方からジャンヌの香りがしますよぉぉぉっ!」

「キモッ」

「……気持ち悪いです」

 

シータは飛んでくるジルの身体に次々と矢を刺していく。

 

「我が愛しのジャンヌゥゥゥゥはどこですかぁあああああああああああああぁぁぁぁぁぁっ‼‼」

「ま、マスターっ、駄目ですっ、止まりませんっ!」

 

くっ、こうなれば一か八か、呼んでみるか。

 

「来てくれっ!」

 

大量の魔力を使って召喚魔術を使いながら呼ぶと、空から光の柱が降りてきた。その中から、霧と共にジャンヌちゃんが現れる。

 

「呼ばれて飛び出てメリーゴーランドです、トナカイさん! ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・りぃりゅ……リリィ、参上です。敵は……」

「おおっ、我が愛しのジャンヌよぉぉぉぉぉっ⁉」

「……ひぃぃぃっ!?」

 

ジャンヌちゃんは直にシータの後ろに隠れた。

 

「貴方、誰ですか!」

「お忘れですか、私はジル・ド・レェです!」

「お、思い出しました。でも、私は貴方の愛しのジャンヌではありません!」

「そんなはずはありません! 貴方は確かにジャンヌだ!」

「例えそうだとしても、トナカイさんを虐める貴方なんか、大っ嫌いです!」

「だい、きらい……大っ嫌い……あっ、あぁぁぁぁっ……」

 

ジル・ド・レェはジャンヌちゃんの言葉に致命傷のダメージを受けた。彼のライフはゼロになり、霊基すら壊されたのか……身体が崩れていった。

 

「悪は滅びました。それより、トナカイさんは……」

「マスターはこちらです」

「猫さんです! トナカイさんが猫さんになっています! 抱っこしていいですか!」

「駄目です。マスターは私のです……」

 

二人が猫の身体を両サイドから引っ張る……なんて事は無かった。

 

「私は貴方の先輩です。トナカイさんに仕えたのは私の方が長いですから……が、我慢します……」

「……」

「マスター……」

「シータ」

「ふぅ……どうぞ」

「いいんですか?」

「構いません。私達の争いマスターの不利益にしかなりませんから」

「ありがとうございます!」

 

シータからジャンヌちゃんに渡された俺はもふられる。しかし、今はこんな事をしている場合ではない。

 

「急いでエリザベートを助けるぞ」

「覚えていたんですね」

「もしかして、あの中ですか?」

「そうだ……」

 

ホールがあった所を見ると、なんと驚いた事に……ドラゴンが居た。しかもその上にはエリちゃんが乗っている。

 

「もう怒ったんだから! 初公開! ドラゴンライダー、エリザベート・バートリー! 覚悟なさい! 放て、ドラゴンブレス!」

 

巨大な赤いドラゴンがブレスを放とうとしてくる。

 

「全てを焼き付くしなさい!」

 

ドラゴンのブレスがいよいよ離れる瞬間。何処からともなく、声が聞こえてきた。

 

「此よりは地獄。わたしたちは炎、雨、力。殺戮をここに……! 解体聖母(マリア・ザ・リッパー)

「え!? 嘘よねっ!?」

 

ドラゴンもろとも、エリちゃんは背後の霧の中から現れたジャックによって、問答無用に解体されてしまった。この世界は基本的に夜だ。そして、霧も出ている。エリザベートは当然女性。ドラゴンも雌のようだ。つまり、問答無用の一撃死が決まってしまった。ましてや、相性の悪いライダーになったのだから、アサシンのジャックは天敵だ。

 

「ばっらばら、ばっらばらだよ! お姉さん達もいっぱいしてたから、解体したけど、いいよね?」

「くぅ~~ここでやられても、第二第三のエリザベート・バートリーが……」

「いや、お前が言うとしゃれにならんから」

「覚えて、なさい」

 

後には竜の死体とエリザベートの死体、大量の泥だけが残されていた。とりあえず、全部美味しく頂きます。これで身体が再構築できる。このままエリちゃんを置いて置いたら、クラスカードになるかも知れないが……ここは使わせて貰おう。自己改造で死体を取り込んで自分の身体を再構築する。まず、心臓は竜の心臓と人の心臓のブレンド。やったね、魔力がいっぱい生み出せるよ。現実でも生きられるように人の心臓もブレンドした。そして、ついでなのでエリちゃんの美声もゲット。身体はもとのを基準にして当然男性として再構築。全体的に中性っぽくなってしまったがよしとしよう。

 

「おかーさん、おかーさん、おとーさんが心配してたよ?」

「おとーさんって、かなでの事か?」

「そ~だよ~」

「そうか。戻りたいが、もう少し経験値稼ぎをしたいな。せっかくジャック達も来たんだから……って、なんで宝具が使えたんだ?」

「それはね、おかーさんから送られて来る魔力の質が上がったからだよ!」

「はい。とっても力強くて美味しくなりました」

「そうか。っと、この子を紹介しよう。彼女はシータ。二人は俺がインストールした姿は見ただろう。新しい家族だ」

「は~い、よろしくね。わたしたちはジャックだよ。真名はジャック・ザ・リッパー」

「私はジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィです。よかった……今度はちゃんといえました」

 

思わず撫でてあげた。

 

「私はシータらしいです。記憶が無いのでよくわかりませんが」

「そうなんですか……大丈夫ですか?」

「ありがとうございます。でも、大丈夫です。私にはマスターが居てくれますから」

「そうだよ。あかーさんに任せていたら大丈夫!」

 

その信頼が辛い。頑張らないといけないな。とりあえず、もうちょっと経験値稼ぎをするか。

 

 

 

 

 

「……出落ちですか。もっと頑張ってくださいよ」

「うるさいわよ! これからって所に解体聖母よ!」

「仕方ありませんね。では、もうちょっと奥にもう一度配置してあげます。今度はアヴェンジャーにでもしますか?」

「ふふ、復讐ね! 今の私にはぴったりかも知れないわ」

「まあ、ジャックが居るので同じ轍を踏みそうですけどね……まあ、それならそれで数を出せばいいですね。エリザベート・バートリー7騎+アヴェンジャー。ルーラーは無理ですしね」

「なんか言ったかしら、BB?」

「なんでもないですよ」

 

 

 

 

 

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