Fate/VR   作:ヴィヴィオ

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第28話

 

 

 

 

 夜の街。いかがわしい感じのする言葉だが、実際にあっている。何せ俺とかなで、シータの三人はそういうホテルから出て夜の街を歩いて帰っているのだ。

 この街に来たのは昼間で、ビュッフェの食べ放題でかなでが大量の食事をした。それから街の不動屋を回って家をみせてもらう。資金はこないだかなでが買った宝くじが一億円当たった。それを株で空買いをして上がった瞬間に売る。もしくは買っておいてから空売りでいっきに増やしまくった。黄金律Bは伊達ではなく三日、張り付いただけで利益が数倍も膨れ上がった。

 というのも、なんとなく上昇する株や下降する株がわかるのだ。その通りにやれば間違いない。

 てな訳で、豪遊というか必要な物を買いつつデートを楽しんでいたのだが、食事をしてからホテルで楽しんだ。

 終わってから終電を目指し、シータとかなでの二人と腕を組みながらゆっくりと帰っていたのだが……空から変な爺さんがやってきた。

 

「結界だな」

「エネミー?」

「狩ります」

「我は堕天使の……っ!?」

「壊れた幻想」

「全て遠き理想郷」

 

 その日、夜が昼間のように明るくなり、膨大な力が解き放たれた。しかし、後にはなにもない。

 

「やりすぎじゃないか?」

「開幕宝具ぶっぱは基本だとBBが言っていました」

「ん。ちゃんとアヴァロンでこちらの被害は防いだ」

 

 まあ、俺達の被害はアヴァロンでゼロだ。他の場所は影を纏わせた泥を使って防いだのだが……ぼろぼろだ。一部にはガラス化した土塊がある。

 

「しかし、変なエネミーだったな」

「どうでもいい」

「確かに。帰ろう」

「はい、マスター」

 

 三人で何事もなかったかのように帰り、荷物を持ってあちらのゲーム世界へと入る。

 

 

 

 

 冬木市にある衛宮家に戻ると、いきなりジャンヌが飛びついてきて鳩尾に一撃をもらってリバースしそうになった。しかし、頑張って耐えながら撫でまわしてやると、今度は膨れながらそっぽを向いてしまった。

 

「トナカイさんの馬鹿っ、トナカイさんの馬鹿っ」

「しかたないだろう。相手を考えるとジャックの力が欲しかったんだから」

「むぅ、わかっているんです。でも、次は私を呼んでくださいね」

「ああ、わかっ……」

「突然ここでBBチャンネルです!」

 

 一瞬で視界が入れ替わり、スタジオのようなところに飛んでしまった。

 

「さてさて、今日も唐突にはじまりした視界ジャックっ! やったのはお馴染み、皆のアイドル幸せいっぱいなBBちゃんです! そして、今日のアシスタントは私の、わ・た・し・の夫である先輩です!」

「唐突になんなんだこれ……まあ、無事に帰ってきてなによりだ」

「さて、要件を告げないといけませんね。BBちゃんはこれから先輩と新婚旅行いってくるので忙しいのです」

 

 と、タキシードとウエディングドレスの姿となり、キャリーケースを持つ二人。

 

「まあ、新婚旅行というのはちょっと逃げるためでもあるんですけどね。実は色々な世界の私達を集めたせいか、世界の壁が色々と不安定になって融合しだしているんですよね。そのせいか、各世界の抑止力が喧嘩を始めました」

 

 それってかなりやばいことじゃないか。抑止力って、確かアルティメットワンとか出してくるんだよな。

 

「流石にそれはないですよ~」

「そんなの出したらやばいって」

「まあ、BBちゃんはどうでもいいのですが、先輩が修復するといっているので私達は新婚旅行がてら旅して直してきます。ああ、かなでから質問がありましたが、この世界もあぶないですから、美遊を連れていったん自分達の世界に避難するようにお願いしますね」

 

 ジャック達はどうなる?

 

「彼女達は受肉させておいてあげますから、あちらに連れていっても問題ありません。それと何時もの通りBBチャンネルでお願いを伝えるのでこなしてくださいね」

 

 お願いという名の強制ですね、わかります。

 

「っと、先輩。飛行機の時間が近いです。行きましょう」

「悪いが美遊のことをくれぐれも頼んだぞ」

 

 視界にまたノイズが入って変わると俺達は元の家にいた。ただ、そこには俺とかなで、シータだけではなく露出の激しい白いサンタ服のジャンヌダルク・オルタ・サンタ・リリィと同じく露出の激しいジャック・ザ・リッパーが現界していた。

 そして、和服に身を包む美遊も一緒だ。美遊とジャックは大きなキャリーバッグやダンボールを持っていて、まるでその姿は引っ越しのようだ。

 

「あの、お兄さん。この世界も融合されて色々といるみたいです。エインズワースの人達も動いているらしいです。他にも人外の人達も……」

「エインズワースに人外か……」

「どちらにしろ、私達の邪魔をするなら排除するだけよ」

「うん♪ おとーさんとおかーさんの敵はわたしたちが解体するよ♪」

「私はその、守ります」

「……私はマスターの御心のままに」

「私は……どうしよう?」

「美遊は幸せになってくれるだけでいいさ。俺達の要でもあるんだからな」

「はい。そうですよね……吸い取ってから圧縮しちゃえばいいよね?」

 

 美遊の思考がメルトリリスとパッションリップに影響を受けているのかもしれない。だが、俺達の幸せを邪魔をする連中は皆殺しで問題ないだろう。

 

 

 

 

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