ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィのレベルも80で聖夜の贈り物以外は10になったよ! 後は交換してから聖杯でレベルを100にするまで。ちなみに我が家の邪ンヌは98です。ジャンヌは92なんだよね~イシュタルは我が家には来てくれませんでした。諭吉さん投入したのに……ORZ
インストールによる性転換は修正すると思います。ただ、男の娘になるぐらいですけどw
いや、でも魔法少女の話だか書かれたクラスカードの性別になるという独自設定も面白そうなんですよね。
とりあえずジャンヌちゃん、無茶苦茶可愛いです。皆、六箱までは絶対にあけるんだぞ! 例え林檎を大量消費しようとも!
眠れなかったが、まあなんとかなる。俺自身が戦う訳ではないのだから。周りを見ると、オルタちゃんが俺の右腕を枕にして寝ている。左側ではジャックが同じように寝ていた。
「おはようございます。トナカイさん」
「おはよ~おかーさん!」
「おはよう」
挨拶をして、起き上がる。二人は直に離れてくれた。
「トナカイさん、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ」
「ならいいですけど、辛ければ言ってくださいね」
「わかった。ありがとう」
「えへへ~」
オルタちゃんの頭を撫でると、嬉しそうにする。
「あっ、ずるい! わたしたちも撫でて!」
「駄目です。今は私の番ですからね!」
「む~」
「それにずるいというなら、昨日トナカイさんとキスしたジャックの方がずるいです」
「それもそっか……わふっ」
「喧嘩するなよ」
ジャックも撫でてあげる。すると直ぐに機嫌がよくなった。しかし、オルタちゃんの性格が少し変わったな。リリィの成分が強くなっているのか。
「オルタちゃん、どうしたんだ? 昨日と違う感じだが……」
「私、決めたんです。頼りないトナカイさんを守る為に成長した私みたいに強くなろうとしましたが……美味しいところを全部ジャックに持っていかれました!」
「ご馳走様~?」
「だから、私もジャックに負けないように攻めます。ひねくれものの性格では勝てませんから」
「オルタはオルタで可愛いんだがな~」
「それに私はリリィですから。後、これからはやっぱりジャンヌと呼んでください」
「わかったよ、ジャンヌちゃん」
「ちゃんは要りません」
「いや、つけないとジャンヌと別けられないからな」
「むぅ……まあ、トナカイさんがロリコンなのはわかっていますから、いいでしょう」
そんな話をしていると、ジャックは暇だったのか、俺の肩に乗って肩車の体勢になった。太ももで挟まれて少し気持ち良い。なにより温かいのだ。
「ジャックっ!」
「わたしたがここからちゃんと案内するのに最適なんだよ」
「トナカイさんの邪魔になりますから、降りてください」
「おかーさん……降りなきゃ、駄目?」
悲しそうに言ってくるジャックに勝てるはずもない。
「いいよ。ほら、ジャンヌちゃんも行くよ」
「しっ、仕方ありませんね」
リュックサックを背負って、ジャックを肩車しながらジャンヌちゃんと手を繋いで草原から街道に出て歩いていく。ジャンヌちゃんは手を繋いで嬉しそうだ。
しばらく歩いていると、ジャックが楽しそうに草むらを指さした。
「おかーさん、うさぎさんだよ!」
「うさぎ?」
高い草の中から白色の角の生えたうさぎが飛び出してきた。大きさはかなり大きく、一メートルくらいはある。
「うさぎさんですっ! もふもふですよ、トナカイさんっ!」
ジャンヌちゃんが嬉しそうに宣言するが、明らかにエネミーだ。その証拠に襲い掛かってこようと唸り声を上げる。
「えいっ♪」
しかし、ジャックが肩から器用に飛び降りながら、短剣を投げるとうさぎは頭部の角で弾く。しかし、瞬時に背後を取ってナイフを突き刺したジャック。うさぎは、動かなくなった。
「うっ、うさぎさんが……」
「ごはん、確保だよ、おかーさん!」
「そ、そうだな」
「な、なんで殺したんですか!」
「エネミーだから、敵だよ? なんで、おねーちゃんは殺さなかったの? おかーさん、殺されたかも知れないんだよ? 昨日はあんな戦術を取ったのに……あ、もしかして、殺した事ないの?」
「……シャドウサーヴァントは、元の私の影でしたからノーカンですし。生きた動物を殺した事は……ないです」
「じゃあ、殺そう」
「ジャック?」
「そーしないと、おかーさんを守れないし、サーヴァント失格だよ」
「しかしだな……」
「いえ、大丈夫です。確かにこれからは必要な事ですし、躊躇していれにゃ……いられないです」
確かにその通りだ。昨日、殺すのを躊躇したら、俺が殺されていただろう。命を奪う事こそが敵対者に対する安全策といえる。ジャックは殺人鬼だけあって、その辺は容赦ないから助かった。
「じゃあ、解体する方法を教えるね」
「はい、お願いします」
「俺も教えてくれ」
「任せて!」
それから、ジャックによるうさぎの解体ショーが始まった。ハッキリ言って、気持ち悪い。昨日のあいつらは暗くて見なくて済んだし、殆どジャックが処理してくれたからな。
「解体出来たよ!」
「ありがとう、ジャック」
ご褒美に撫でろと、ジャックが頭を差し出してくるので、撫でる。
「わたしたちは解体は出来るけど、料理は出来ないよ」
「ジャンヌちゃんは?」
「わ、私できません……ごめんなさい」
「いや、いいよ。それじゃあ、火を頼めるか?」
「それぐらいならお安い御用です!」
「助かるよ」
大量の草を斬って、集めてそこに火をつけて貰う。その後、槍にうさぎの肉を突き刺して炙っていく。霊体化すれば綺麗な槍になるのでこんな事も出来る。
「あ、また追加だ」
しかし、血抜きや肉を焼いて居ればどんどんとエネミーが集まってくる。それをジャックが処理してくれる。俺はジャックが倒したエネミーで解体の練習をする。焼けた肉を食べてからはジャンヌちゃんも一緒に練習する。
解体の練習が終えた俺は骨と毛皮でソリのような荷車を作った。毛皮を裂いて紐にして骨を結んで作った簡単な物だ。その上に荷物と大量の肉を置いて進んでいくのだ。俺とジャックで引っ張って、ジャンヌちゃんが回りを警戒してくれる。
「やりましたよ、トナカイさん!」
実際に出てきたエネミーもジャンヌちゃんが魔術と槍を駆使してあっさりと倒してくれる。倒したエネミーを嬉しそうに俺に献上してくれるので、ご褒美に撫でてあげる。
「交代っ、交代だよ!」
「そうですね。襲撃三回ごとに交代しましょうか」
「それでいいよ~」
ゆっくりと進んでいく中、そんな取り決めが決められて、二人は楽しそうに倒していく。というか、こんな小さな身体のどこにこんなとんでもない力があるのだろうか?
やはり、ステータスか。確かに体力はかなりある。ほぼ寝ていないのに、5時間歩き続けても疲れていない。
「しかし、全然進んでませんね」
「おかーさんが貧弱だからね!」
「ぐはっ⁉」
「体力はあるようですが、他が全然ですからね。そうですね、ジャックと私で交互に押しましょう。トナカイさんは台車に乗って貰って」
「いいね、それ!」
完全に荷物扱いだ。実際に乗ってみると、後ろでジャックが押し出すと時速40キロくらい出る。それに並走してジャンヌちゃんも走っている。
「速いですね。これはいい考えです」
「そうだね。でも、これは疲れるから、後でおかーさんに魔力を貰わないとっ」
「そっ、それは良い考えで……こほん。仕方ない事ですね!」
「うん♪」
揺れが激しい為にしっかりと捕まっていないと転落しそうだ。とても喋っている余裕はない。しかし、彼女達は楽しそうなので良しとしよう。俺が我慢すればいいだけだ。幸い、耐久力はあるのだから。
そんな風に思っていたら、三時間くらい走り続け、夕方になる頃に急に二人が止まって俺は投げ出された。
「っと。大丈夫ですか、トナカイさん?」
「あ、ああ、ありがとう」
ジャンヌちゃんにお姫様抱っこで受け止められた。それから降ろして貰う。後ろを見ると、ジャックが壊れた台車を見ていた。どうやら、骨の強度が足りなかったようで、崩れたのだろう。
「作り直すか?」
「それより、おかーさん。アレ、どうする?」
ジャックが指さした先の道には、中学生くらいの女の子が倒れていた。
「救助するぞ。敵対したら、ジャック……悪いが頼む」
「任せて、おかーさん!」
「救助します。トナカイさんは余り近付かないでくださいね」
「ああ」
ジャンヌちゃんが近づいて、女の子を抱き起す。抱き起された彼女は青みのかかった綺麗な銀髪をしていた。瞳の色は金色で、とても可愛らしい顔立ちをしている。服装は白色のワンピースに青いジャケット。それに帽子という姿だった。
「大丈夫か?」
「……お……」
「お?」
聞き返した瞬間。ぎゅるるるると凄い音が女の子のお腹から響いた。
「……お腹……空いた……」
「食料、あるが要るか?」
「……いい……返す物が……ないから……」
「なら、プレゼントならどうですか?」
「……施しは……いらない……」
もういっそ、無理矢理食わせるか。でも、助けた後が大変かも知れないんだよな。
「なら、おねーさんの身体で払ったらいいと思うよ?」
「おい、ジャック。いくらなんでもそれは……」
こんな美少女に身体で支払ってもらうとか、なんてエロゲーみたいな事を……うらやまけしからなん。
「……わかった……なんでも、言う事、一つだけ……聞く……」
ついには認めてしまった。まあ、確かにこのままではここで飢え死にか、エネミーに襲われて死ぬか、プレイヤーに襲われて死ぬかだろう。下手したら、もっと悲惨な目に合うかも知れない。それにジャックなら、多分拒否したら殺す事も考えているだろう。俺としては助けられれば助けたいが、ここで助けずにいて、後で助かって襲われてもかなわん。出来たら、恩を売るべきだろう。というか、こんな美少女が居なくなるのは世界の損失だから、助かる。
「だって、おかーさん」
「むう、サンタとしてはプレゼントをしたいのですが……」
「おねーちゃん。えっとね……」
ジャックがジャンヌちゃんに耳打ちしていく。その間に俺はジャックから借りているナイフを使って、近くにある林から枝を集めておく。
「ふむふむ、なるほど。いいでしょう。今回はそうしましょう」
「じゃあ、そういう事で。あっ、おかーさん、手伝うよ」
「ああ、頼む」
「私は火ですね」
「頼むよ」
木を伐り出して、食器などを作る。後は火で肉を炙ってどんどん焼いていく。焼いた肉を女の子の口元にやるともきゅもきゅと食べていく。
「どうだ?」
「……もっと、欲しい……」
「いいぞ。好きなだけ食べるといい」
「後で支払って貰うけどね」
「どうぞ、次です」
「ん、ありがとう」
ちょっと食べて回復した彼女は焼いたそばからどんどん食べていく。それはもう、1メートルクラスのうさぎの肉を十匹分以上、食べてしまった。俺の分まで。その姿はまるで……とある王様のような感じだった。