今日みたいな暗い夜の日はあの時を思い出す。辛く悲しい、忘れ去りたいのに忘れられない、忘れてはいけない俺の罪を。
ぶん殴ってやりたかった。罵声を浴びせてやりたかった。………この手で殺してやりたかった。しかし、
俺達はこの怒りを誰にぶつければいいんだろうか。
3月18日 はれ
きょうは、ていとくさんとかしまさんといなづまちゃんといっしょにそとにでておさんぽをしました。だんだんあたたかくなってきてきもちがよかったです。またおさんぽしたいです。
「よし!おーわりっ!」
元気よく声を上げたのは、吹雪型駆逐艦5番艦の叢雲。既に改二へと至っているが、今の格好は改二の衣装とは全く違う。フリフリのフリルが付いたいかにも女の子、という感じのパジャマを着ている。ちなみにピンク色。
「お、今日の日記書き終わったか。んじゃあ、歯ぁ磨いて寝るぞ叢雲ー」
この青年はここ、芦屋鎮守府で提督をしている。自他共に認めるホワイト提督で、自他共に認める叢雲LOVE提督だ。ブラック鎮守府を他のホワイト鎮守府といっしょに潰すことをしていたが、色々あって今は止めている。
叢雲へのスキンシップがしつこすぎてしょっちゅう冷たい目で見られていたがそれも彼へはあまり効果がなかった。あまりにしつこい時は槍で刺されたりもしていたがそれでも効果はなかった。ちなみに寝るときはシャツにパンツという親父姿。
「はーい!かしこまりましたー!」
手を上げ敬礼のようなものをする叢雲。お世辞にもちゃんとした海軍式の敬礼とは言えないが、かわいいので一切問題は無い。かわいいは正義だ。トテトテと洗面所へ向かい歯ブラシで丁寧に歯を磨いている。動作の一つ一つがとにかくかわいい。提督は抱きつきたくなるのを堪えるのに必死だった。提督が自分の理性と戦っていると叢雲がこちらへと寄ってきた。
「お、終わったか?叢雲」
フルフルと首をふる叢雲。その手には歯ブラシが握られていた。
「てーとくー、しあげしてください!」
「おういいぞー。ほら、イーってしな」ブシャー
「いー!」
鼻血を噴き出しながら優しく丁寧に歯を磨いていく。すかさず叢雲はティッシュを用意して提督の鼻へと差し込む。この間、およそ2秒。何度も同じようなことをしているのが容易に想像できる。2分ほどして歯磨きが終わった。あとは寝るだけと2人はベットへ向かう。時刻は10時になるくらいでいつもと同じくらいの時間だ。
「それじゃ寝るぞ叢雲」
「はーい!おやすみなさーい」
提督が照明を消そうとリモコンを探すがどこにも見当たらない。どこにあるのか叢雲へ聞くと叢雲がリモコンを持っていた。隠すなよと言うと叢雲は
「だって、てーとくってばでんきけさないでっていってもすぐけしちゃうでしょ!わたしでんきついてないとねれないのに!」
「うっ、すまんついつい忘れてしまうんだよなぁ。俺も歳かな…最近前が寒くなってきたような…気のせいかなぁ」
電気つけっぱなしだと電気代がかかるし俺は暗くないと寝れないとは決して言えない、前髪が心配な提督であった。