どうやら司波達也に憑依したみたいだが……   作:さすおに

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第02話

エリカ達とのハーレムパフェを堪能した達也。

お腹を抑えながら深雪と一緒にオート自動車に乗って帰宅していた。

深雪の方も少し苦しそうにお腹をさすっていた。

自宅に着いたのは既に夕方を回っており、司波達也に憑依してから今日は濃い1日だと実感した。

自宅は一般家庭より大きく、ほとんど達也と深雪の二人暮らしのようになっている。

父は再婚相手の自宅で暮らしてるから案外充実してるんだろう。

実母は既に他界し再婚相手の女性が現在の母であったが、深雪が好いていないから今のままが一番。

 

「お兄様、ご夕食はどうなさいますか?」

達也の顔を伺いながら訪ねた。

「パフェの影響で些か苦しいからまだ当分は遠慮したい」

「ふっふ。お兄様も私と同じ意見で安心しました」

 

それから結局、お腹は空かないまま就寝する事になった。

 

 

 

♢♢♢♢

 

憑依してから2日目の朝になった。

リビングに降りると、深雪が朝食の準備をしていた。

 

「おはよう、深雪。もう朝食かい?」

壁に掛けてある時計は5時の針を刺していた。

「……まさか、お兄様お忘れになっておりませんか?」

「……ん?何かあったかな?」

「もう。今日は先生の所で稽古ではありませんか」

「あ、それはパスしといてくれ深雪」

「……え?」

「朝食の後にちょっとやる事が出来てね。先生に連絡終えてからでいいから深雪も付き合ってくれ」

達也はそう言って朝食の時間までソファで目を瞑り眠った。

「お兄様、起きてください」

深雪は寝ている達也を揺するも中々目を覚まさない。

「もう、えい!」

その掛け声と共に深雪は達也の口にキスをした。

「おにぃさま、おきてください」

艶めかしい声音を出しながら達也に何度もキスをおとした。

「……うっ。ん?」

目を開けた達也とその達也の膝の上に馬乗りなってキスしている深雪。

数秒間、お互いは固まった。

「ほほーう。仕返しだ」

そう言って達也は右手で深雪の胸を揉みキスをした。

「朝から熱烈のお誘いありがとう深雪」

「い、いえその」

「でもな、深雪。俺はお前との初夜は叔母上との話を終えてからと決めているからまだ待っていてくれ」

「……はい。深雪はいつまでもお待ちしております」

「よし朝食食べるか」

 

 

 

 

 

 

♢♢♢♢

 

朝食を食べ終えた達也は改造施した地下室に来ていた。

前の達也がここでCADの研究をしていたようだ。

ありがたく使わせて頂こう。

学校の生徒は一般的に学校でCADの調整するのが普通であるが、達也はFLTで開発したりする事情で自宅に最新設備を導入していた。

 

指輪型のCADを用意して達也は椅子に腰掛けて座っていた。

コンコンとノック音が響いた。

「入ってきな」

「失礼します。お兄様、それで付き合って欲しいという事でしたが何でしょうか?」

「これを」

手渡されたのは刻印の刻まれた指輪。

「お、お兄様。深雪は幸せ者です。大好きなお兄様から婚約指輪を頂いて」

クネクネ揺れて渡した指輪に頬ずりするマイシスター。

まぁ、婚約指輪として勘違いしてもらってもいいか。

実害が大してある訳じゃないし。

「その指輪は転移魔法の起動式が刻まれていて、持っている方に一瞬で移動が出来るデバイスだ」

「て、転移!?お兄様……それは未だ誰も到達出来ていない時間へのアクセスの原点ではありませんか」

凄く危険な貴重品に深雪の顔色は青白くなっていった。

「まぁな。盗まれないように一度付けた持ち主しか登録されないようになっている」

「……そうですか。安心しました」

「それじゃ試してみるか」

 

 

♢♢♢♢

深雪と達也は地下室の隅から隅まで離れていた。

「……行きます」

喉を鳴らして緊張した深雪が指輪の起動式を発動した。

「おかえり」

一瞬で達也の元に現れた深雪は興奮した声音で

「お兄様!これは素晴らしいです。魔法の歴史が覆ります」

「いや、これは発表する予定はない」

「……え?」

「これは危険な起動式だ。使いようによっては暗殺が容易になってしまう。だから、これは極限られた人にしか教えない」

「深雪はお兄様のお考えに従います」

「それと、その指輪はおまけにファランクスより強力なシールドと完全な隠蔽が施してあるから学校に付けていっていいからね」

そろそろ深雪にも俺の事情を話すか。

魔法がまともに使えるようになった事を。

憑依とかは話す予定はないけど魔法に関しては深雪も気にしてると思うし。

 

「深雪、話がある」

俺は現代魔法の演算スピードを披露し、まともに再成や分解以外の魔法を使える事を話した。

嗚咽を凝らして泣いた深雪に一番需要な事を話した。

 

「深雪、俺は感情を取り戻した。お前は気付いていたかもしれないがお前への兄妹愛だけじゃなくて異性愛という恋愛感情も抱けるようになった。だから、俺は本気でお前の事を愛してる」

 

この言葉が深雪の胸を貫き、今まで後悔していた後ろめたい気持ちが一気に膨れ上がった。

 

 

「お兄様お兄様お兄様!!!好きです!大好きです!愛してます!深雪は深雪はお兄様を男性として本気で愛しています」

 

そう言った深雪を俺は抱きしめた。

 

♢♢♢♢

 

それから達也も転移の実験をし自分でも使える事を実感し実験は終了した。

今日は高校生活2日目。

深雪と達也は魔法科高校第一高校に向けて登校していた。

キャビネットに乗り込んだ深雪とたわいの無い話で盛り上がり学校に着いた。

 

達也のクラスであるE組は雑然とした雰囲気に包まれており、自分の席を見つけ着席した。

「達也くん。おはよー」

朝からテンションの高いエリカ。

「おはようございます達也さん」

自分の座席の隣に座っている柴田美月が挨拶をしてきた。

「二人ともおはよう」

パフェの店を後にしたあとも二人は交友関係を深めて相当親密になっていた。

 

「ん?」

「あ、悪りぃ。あまりにも女子と仲良く会話してたから気になって」

ハーフっぽい顔立ちの少年が笑って答えた。

「そ、そうか。俺は司波達也。達也って呼んでくれ。これから宜しくな」

「俺の名前は西条レオンハルト。レオでいい。こちらこそ宜しく」

お互い右手で握手した。俺の初の男友だちだな。

 

「それで、達也の得意魔法は?」

「全て」

「は?」

「え?」

「うぇ!?」

何故か驚かれたが実際全て得意なんだよな。

「もう一度言うわ。全ての魔法が得意」

 

「ちょっと待って。達也くんは二科生なんだよ?」

「だから?試験の日は体調良くなくてね、本気だしたら余裕で主席取れるから」

「おい、達也。それを大きな声で言うなよ。周りが見てるぞ」

 

「凄いんですね達也さん」

 

一人話に上手く乗れていなかった美月であった。

 

 

 

 

 

 

「達也、どこに行く?」

「そうだな。深雪と落ち合ってからでいいか?」

レオに誘われた見学だったが、深雪との約束もありそっちに向かうことになった。

この選択がいけなかったと後に知ることになる。




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