今回は沼倉様の【東方風雷郷~Last Boy Story~】とのコラボ話です。
しばらく本編と同じぐらいの速度で進んでいきますので応援よろしくお願いします。
第??話 世界を紡ぐ今日この頃
「……ここは?」
暗い空間の中で目覚める。
どういうことだ、確か俺はレミリアを助けて、パチュリーさんと小悪魔さんに治療するって言われて、睡眠薬みたいな物を飲まされて………
今までしてきた事を思い出す。
すると今の状況がなんとなく把握できた。
「睡眠薬を飲まされたって事は…夢か」
意識ははっきりあるから多分明晰夢ってやつだろう。
そんなもの無いと思っていたのに体験するなんて思ってもみなかった。
暗い空間を一度見渡す、周りには何も無い。
いや何かあるのかもしれないが、暗くて見えない。
体の感覚は何となくある、夢なのに凄いな。
「それにしても…暇だな」
いくら明晰夢でも何もない空間にいる夢なんて見ても仕方がない。
いつまでこの夢が続くんだろう、そんな事を思っていると首根っこを急に引っ張られるような感覚を感じた。
「っ――――!?」
首が急に絞まり徐々に息苦しくなっていく。
必死に体を動かすが、引っ張られる感覚は消えない。
そしてその状態のままでいると視界が暗くなっていく。
これ死んじゃうやつ?あ、でも夢の中だから死なないか。
でも夢の中で意識を失うのは変な感覚だ。
そう思うと同時に、目の前は真っ暗になり意識を失った。
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「お…い……!おい…だ…いじょ…か….!!?」
誰かに呼びかけられる。
まさか神様が俺を転生させてくれるパターンか!?と思いゆっくりと目を開ける。
目の前にはなんと―――知らない少年がいた。
誰だよお前、神様の場合美少女か爺が相場だろうが。
内心、やや落胆しながら目の前の少年に返事を返す。
「あぁ…大丈夫そうだ」
ゆっくりと立ち上がる、さっきまであんなにボロボロだったのにまるで何もなかったかのような感覚だ。
パチュリーさんの治療が終わったのか?
そう考えて俺は目の前の少年に尋ねる。
「なあ…紅魔館って、知ってるか?」
「あぁ知ってるけど…用事でもあるのか?」
「ちょっとした用事があるんだ、案内してく…」
途中まで言い切った所で、俺は地面に倒れる。凄い痛い。
目の前にいた少年は突然倒れた俺に驚く。
「大丈夫か!?」
「大丈夫なはずだ……でも…」
そこまで言って少し沈黙の空間が生まれる。
そしてその沈黙は俺の腹の音によってかき消された。
「腹減った…」
その言葉を聞いて、ガクッとこける少年。
そしてため息をついて立つ。
「何じゃそりゃ……」
「ははは…」
「今から霊夢の所で朝飯食おうと思ってるけど、良かったら付いてくるか?」
霊夢という人物は知らないが、もしかしたら朝食を貰えるかもしれない。
というか、何こんなに腹減ってるんだよ。
さっきまで空腹なんて感じなかったのに。
そう思いながらもゆっくりと立ち上がり返事をする。
「あぁ、是非付いて行かせてもらう」
「そうか、俺は湘南。坂上湘南だ、よろしく」
「上井和希だ、よろしく頼む」
お互いに軽く自己紹介を済ませる。
そして坂上は行くぞと言い、歩く。
それに付いて行く俺はそこから空腹との戦いに身を投じたのだった。
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10分程歩いて着いた先は、人気のない神社。
そこには神社の賽銭箱の前で箒を持って掃除をしている大きなリボンが特徴的な赤白色の服を着た少女がいた。
少女は俺と坂上に気づくと近づいてくる。
「あらおかえり、散歩終わったかしら?」
「あぁ終わったよ、ちょっと拾い物をしたけどね」
「はぁ…拾い物ってその外来人ってこと?あんたもお人好しね」
「まあな。じゃあ取り敢えず上井の分の飯も頼む」
「ええ〜……めんどくさい」
どうしよう…話を聞く限り飯を食べさせてもらえなさそうだ。
というか今俺の事を外来人って言ってたな…何でだろう?
……あぁ駄目だ、腹が減りすぎて考えることも辛くなってきた。
如何にも空腹そうな俺を少女は見つめる。
そして俺の状況が割とガチな事を感じて気だるそうにため息をつく。
「はぁ…取り敢えずおにぎりを作ってくるわ」
「ありがとう、やっぱり霊夢は優しいな」
「目の前で死なれても困るから、仕方なくよ」
「そうだな」
「じゃあ行ってくるわね、暫くそこでのんびりしといて」
「分かった」
坂上と少女の会話が終わり、少女が神社のに行った。
おにぎりを貰える事になったのでかなり喜びつつ、賽銭箱の前まで歩く。
そして時間潰しにお参りでもしておこうと思って、ある事に気づいた。
「やべぇ……」
「どうした?死にそうなのか?」
「いやそれもそうだけど、財布が無い……」
ズボンのポケットにがま口の財布を入れていたはずだがどうやら無くしてしまったらしい。
でも何処で落としたかの検討はついている、恐らく紅魔館だ。
あそこでレミリアに襲われて、逃げ回ったり吹っ飛ばされたりした時に落としたのだろう。
……多分きっとmaybe
しかし幸いな事にズボンのポケットに100円玉が入っていた。
「参拝に100円使うのはもったいない気もするけど……ま、いっか」
ブツブツと口に出しつつ、100円を賽銭箱の中に投げる。
100円は賽銭箱に入りチャリンではなくコッという音を立てた。
その音はまるで、賽銭箱の中には何も入っていないかのよ…本当に入ってなかった。
どんだけお金ないんだよ…こんな神社もあるんだな。
そう思いつつも賽銭箱の前についている綱を引いて金を鳴らす。
そして取り敢えず平和な日常が戻ってきますようにと無言で祈っておいた。
「何を願ったんだ?」
祈り終わった後で坂上が聞いてくる。
正直言って自分の願い事を他人に教えるのはあまりやりたくないが、大した事は願ってないので普通に答える。
「まぁ普通に平和な日常が来ますようにとかだな」
「そうか…」
納得したように頷く坂上は少し間を置いた後また言葉を紡ぐ。
「でも
「え…治安とかでも悪いのか?」
治安が悪いと聞いて頭に浮かぶのは銃撃戦とかリンチとかカツアゲとかカツアゲとかカツアゲとか……
後半カツアゲしか思い浮かばなかった……
「いや別に犯罪が多いってわけじゃないけど…結構騒ぎが多くてな」
「へー、今の時期に何か祭りでもしてるのか」
日本には火花を人にぶつけたり撒き散らしたりして大騒ぎする祭りがあるらしいがそんな感じなのか?
いやでもこんな所で火を使えばたちまち大火事だろ。
「いや今の時期というよりは一年中なんだけどな」
「え?」
「まぁ実際聞いても信じられないよな。……あ、ちょうどいい所に」
坂上はふと上を見上げる。
坂上に釣られて俺も上を見上げる。するとそこには何かふよふよと浮いている物体があった。
なんともいえない奇妙な現象だ。もしかして舞空術とかなのか……?
空に浮いている物体に驚いている俺に対して、坂上は浮いている物体に声をかけた。
「魔理紗ー!普通に階段上ってこいよー!!」
どうやらあの物体は魔理沙というらしい。なんか人の名前みたいだ。
そんな事を思っていたらなんと魔理沙と呼ばれる物体が返事を返した。
「こっちの方が楽なんだぜ!今そっちに行くからなー!」
本日二度目の驚き。どうやら俺の知らない間に人は舞空術を会得したようです。
驚愕している俺を見て坂上は補足説明を始める。
「あぁ、悪い悪い。上井は外来人だから信じられないよな。一応言っておくが、ここの人間は飛べるやつが結構いるんだよ」
「え、もしかしてここの住民全員サ○ヤ人的なあれ?」
「どこをどうしたらそうなるんだよ」
「ですよね……」
脳の許容量が限界を超えたので、理解するのを放棄する俺。
そこから我に返るまで数分かかってしまった。
感想・コラボ等、いつでもお待ちしております。