3人の飛ばされた場所が明らかになります。
ハルキ「アウチッ!」
ナクリ「ぷぎゃ!」
イカリ「イカいっ!あ、違った痛い!」
異空間を抜けた3人は、瓦礫の山のてっぺんに落ちた。
そのまま下まで転がっていった。
ナクリ「痛たた・・・二人共大丈夫?」
ハルキ「ガッデム!ヒップを打っちまったぜ・・・!」
イカリ「皆大丈夫そうじゃなイカ」
3人は落ちた時に打った所を押さえながら立ち上がった。
瓦礫の中には尖った鉄くずなどが所々飛び出していたが、そこは燃えるラグビーボールや光線を受けても耐えきった宇宙人の体、目に見えるような大きな傷は無さそうだった。
ナクリ「それにしても、ここは一体何処なのかしら?」
イカリ「よく見たら、辺りは廃墟だらけじゃなイカ」
ハルキ「一体、何があったんだ?」
辺りのビルは窓ガラスが割れ、壁面がボロボロ。
地面のコンクリはひび割れており、大破した車や壊れた看板が転がっている。
イカリ「ムムム!?誰かこっちに近づいている気配が!」
ハルキ「何!?」
ナクリ「とりあえず建物の中に隠れるのよ!」
誰かが近づいてくる気配を感じ、急いで建物の中に隠れる。
最後尾のイカリが中に入るのと同時に、路地裏から3人の人間、青い髪の男を先頭に逆三角のグラサンをかけた男と背の低い男が現れた。
青髪「ん~?確かこっちの方で物音がしたと思ったんだがな~」
グラサン「ホントにこっちっすか~?」
青髪「間違いねーよ。あそこを見ろ。あそこだけ瓦礫が崩れてやがる。誰かがあそこにいたんだ」
チビ「ししっ!」
ナクリ「あれは人間みたいね」
ハルキ「どうやら、ここは地球らしいな」
イカリ「でもでも、吾輩たちがいた地球とは違うみたいじゃなイカ」
3人(宇宙人)は割れた窓ガラスの間からそーっと様子を窺いながら、外の3人(人間)に聞こえないようにヒソヒソと、話しあう。
青髪「まだ遠くまで行ってねえ。どっかその辺に隠れてる筈だ」
ハ・ナ・イ「「「ドキッ!」」」
青髪の男が辺りを見回したので咄嗟に頭を引っ込めた。
3人の宇宙人たちの間に緊張が走る。
グラサン「探しやすか?瓜生さん」
青髪「いやいい。別に誰が何をしてようが俺の知ったこっちゃねぇ。いくぞ」
グラサン「へい!」
チビ「ししっ!」
そう言って、3人組は来た道とは別の道を通って去っていった。
完全に姿が見えなくなるのを待ってから3人は出てきた。
イカリ「・・・行ったみたいじゃなイカ」
ナクリ「ねぇ、とりあえず人間の姿に変身しない?いつまでもこの姿じゃ、拙いと思うわ」
ハルキ「そうだな」
ボンッ!
煙と音をたてて人間の姿に変身した。(ウルトラマンX9話に登場した人間態の姿)
ハルキ「よーし、これでオッケーだな!」
ナクリ「これからどうする?」
???「ん?お前ら、そこで何してんだ?」
これからの事を考えていると、背後から声をかけられた。
振り向くと黒いバイクに乗った男がいた。
彼はたった今ここに来たらしく、変身の瞬間は見られていない様子。
自分たちの正体がバレてない事にそっと胸をなでおろす。
???「この辺は治安が悪いからさっさと移動したほうがいいぞ」
ナクリ「!(そうだわ!)それが私たち、記憶喪失らしくて何も分からないの」
???「記憶喪失だぁ?」
ハルキ「え?記憶喪失って・・・?」
ナクリ「
イカリ「
ハルキ「
ナクリの言葉に驚いた2人だったが、ナクリの考えを聞き納得した。
???「う~ん・・・放っとくわけにもいかねぇしな・・・マーサの所に連れてくか。お前ら行く当てが無いんなら、面倒見てくれる人を紹介するけど、来るか?」
ナクリ「・・・どうする?」
イカリ「これって、この世界の情報を得られるチャンスじゃなイカ?」
ハルキ「おお、確かに!」
イカリ「それに、あわよくばご飯も貰えるし、更にベッドもあるかも」
ご飯を食べ、ふかふかのベッドで寝る想像・・・否、妄想が頭の中でいっぱいになる。
ここにいても、上記の妄想は叶わない。
だが、男について行けば・・・
3人の心は一つになった。
ナクリ「じゃあ、お願いしようかしら」
イカリ「この通りじゃなイカ」
ハルキ「プリーズ!」
異世界に来たばかりの3人は、男の提案に乗ることにした。
???「決まりだな!ついて来な」
ナクリ「その前にあなた、名前はなんていうの?」
???「あ?ああ、そういや言ってなかったな」
男は被っていたヘルメットを脱いで答えた。
???「俺の名はクロウ。クロウ・ホーガンだ」
青髪「お楽しみはこれからよォ!」
グラサン「よっ!瓜生さん最高!」
チビ「しししっ!」
トマト「ちょっ!?それ俺の決め台詞ーーーーー!?」