願いを込めて   作:マスターBT

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遅くなりました!
理由は………動画をずっと見てましたすみませんm(_ _)m
そして、今回は半端なところで切れます。
理由は次に投稿する予定のバーサークランサー戦を書く必要があるからです。
この一話にまとめる予定が、気が付いたらアサシンと…
流石は無計画ですね!こんな感じですが、楽しんでくれたら作者は嬉しいです。


VSバーサークアサシン

「セイヴァー!」

 

馬上のセイヴァーを確認して、オルガマリーが歓喜の声を上げる。

彼女からすれば、待ち望んだ自身のサーヴァントが最適な場面で来てくれたのだ。それを喜ばない訳がないだろう。

だが、彼女はセイヴァーの異変に気付く。

 

「ちょ、ボロボロじゃない」

 

「此処に来る前にかなり無茶をしましたので。

恥ずかしい限りですが、先ほどの攻撃を弾くのですらやっとのことです」

 

エミヤから回復効果のある剣を受け取ったとはいえ、セイヴァーのダメージは殆ど回復していない。

そもそも、この特異点に来てからオルガマリーからの魔力供給が不安定なのだ。

近付けば解決するかと思ったのだが、現状その兆しはない。

 

「はっ!そんなボロボロはサーヴァントが一騎加わっただけでこの状況を覆せると?」

 

黒ジャンヌは唐突に現れたセイヴァーに驚いたものの、すぐに気を取り直し挑発する。

バーサークランサー、バーサークアサシンも自身の武器を構える。

 

「ランサー」

 

「俺は彼奴と戦って良いんだろ?セイヴァー」

 

「ああ。藤丸立香は俺が面倒をみる」

 

「じゃあ、マスターは任せたぞ。セイヴァー!」

 

ランサーと視線を交わすセイヴァー。

この二人が直接的な会話をするのは少ない。

それでも、信頼関係はしっかりと構築されていた。

ランサーはゲイ・ボルクを構え、バーサークランサーに突撃する。

敏捷の高さを活かした高速での接近攻撃に対し、バーサークランサーは慌てるわけでもなく心臓を狙って来た槍を自身の槍で弾く。

その後、ランサーの足めがけて槍を振り下ろすが距離を取ったランサーには当たらない。

 

「結構やるじゃねぇか」

 

嬉しそうに口角を上げるランサー。

 

「余り余を見縊るな?」

 

ナメられたと思い不機嫌な表情をするバーサークランサー。

 

「悪い悪い。どう見ても、どっかの王様かと思ってな?戦闘能力は高くないと思っちまったわ」

 

笑いながら、槍を構え直すランサー。

その目からは闘志がありありと感じられる。

 

「戦士の血など吸い飽きたが、まぁよかろう」

 

バーサークランサーが槍で地面を突くと、ランサー目掛けて地面から杭が飛び出して来る。

しかしそれらは、ランサーにあたる直前に曲がりランサーを貫くことは無かった。

 

「俺に遠距離攻撃は当たらないぜ」

 

「その様だな。ならば、武人の様に槍で相手になろう」

 

互いに走り出し、槍を衝突させた。

 

 

 

「彼方も始めた様ですし、私達も戦いましょう?」

 

バーサークアサシンの言葉に、気を引き締めるマシュとジャンヌ。

立香とオルガマリーを守る様にセイヴァーが前に立っている。

 

「すまない。マシュ・キリエライト、ジャンヌ・ダルク」

 

「セイヴァーさん……いえ、この場を切り抜けてから話しましょう」

 

ジャンヌはセイヴァーの状態であることに気付く。

しかし、この場は戦闘に専念する様にした様だ。手に持つ旗を構える。

 

「い、いえ、私もサーヴァントです。セイヴァーさんの様に上手くできなくても戦わないと」

 

恐怖を押さえ、覚悟を決めるマシュ。

しかし、盾を持つその手は震えている。

 

「……ふぅー、マシュ!ジャンヌ!目の前のサーヴァントを倒してこの場を切り抜けるよ!」

 

立香が指示を出す。

その顔には未熟ではあるものの、マスターとしての覚悟が現れていた。

 

「倒す?私も甘く見られたものですわ。貴女達の血は私が頂きますわ」

 

杖を振って、光弾を打ち出すバーサークアサシン。

マシュが盾で防ぎつつ、ジャンヌが飛び上がり旗をバーサークアサシンに振り下ろす。

それを後方に飛び下がる事で避けたバーサークアサシン。

 

「かなり大袈裟に避けた?もしかして、彼女は近接戦闘に弱いのか。

試す価値はあるか。マシュ!敵サーヴァントの攻撃を可能な限り全て防いで!ジャンヌは隙があったらどんどん近接戦を!」

 

「「了解!マスター」」

 

「チッ、余計な指示を」

 

舌打ちと共に、光弾を次々と飛ばして来るバーサークアサシン。

立香達とジャンヌに飛びそうなものを防ぐマシュ。

ジャンヌは光弾を縫う様に距離を詰めていく。

 

「この!」

 

「今よ!」

 

オルガマリーが魔力を込める。

事前に投げておいた石がバーサークアサシンに飛来する。

ダメージは殆ど与えられなかったが、バーサークアサシンの行動を阻害した。

それは確実に大きな隙となった。

 

「今度は逃しません!」

 

旗をバーサークアサシンの横っ腹目掛けて振るうジャンヌ。

彼女の耳に聞こえたのは、骨を砕く音ではなく硬い、金属同士が当たる甲高い音だった。

 

「なっ!」

 

「…殺したい程に嫌いですが、別の私はランサーの適性を持つのですわ。

これぐらいなら造作もありませんわ」

 

杖でジャンヌが振るった旗を防いでいるバーサークアサシン。

彼女は近接戦が別段、不得意という訳ではない。

ただ、忌み嫌うもう一人の自分と重なるからそれを行わないだけ。

 

「まぁ、狂化がかかった今の状態だから防げましたが、普通の私では貴女に押し切られていたでしょうけどね」

 

「ガハッ!」

 

妖艶に微笑みながら、ガラ空きのジャンヌの腹に膝蹴りを行うバーサークアサシン。

怯んだジャンヌに追い討ちの如く、光弾を撃ち出そうとする。

 

「ジャンヌ!」

 

立香が慌てて、魔術回路を起動させガンドを放つ。

セイヴァーから教わった魔術。彼の魔力ではオルガマリーの様に消し飛ばす様な破壊力は無いが、対象を一瞬怯ませる事は可能だ。

 

「くっ」

 

ガンドが当たったバーサークアサシンは身体が一瞬だが痺れ、ジャンヌに追加攻撃が出来なかった。

その隙に距離を取り体勢を立て直すジャンヌ。

 

「ごめん。オレが判断を誤った」

 

立香は即座にジャンヌに謝る。

 

「大丈夫ですマスター。私はクラス補正で少々丈夫ですので」

 

後悔の念に駆られている立香に安心する様に言うジャンヌ。

立香は再び気を引き締め、戦略を練り直す。

 

(どうする?敵が接近戦に弱いと思ったけど、ジャンヌの攻撃を完璧に防いでいたとなると、接近戦も相手の土俵だろう。

遠距離攻撃持ちはこっちにはいない。マシュとジャンヌの一斉攻撃?でも、セイヴァーやオルガマリーさんを危険に…)

 

さらっと自分の安全は度外視する辺り、この男は肝が座っているというか、他者に重きを置きすぎと言える。

だが、彼の思考は間違ってはいない。一斉攻撃を行えば、アサシンのクラスで現界している敵を倒す事は出来るだろう。

しかし、その時に守りは無くなる。負傷しているセイヴァーは光弾を弾くのですらやっとと言っていた。

もし、バーサークアサシンが光弾を多数放てば、防ぐ事は出来ない。

 

「迷っている様だな。藤丸立香」

 

思考に耽っている立香に声をかけるセイヴァー。

 

「何を迷っているの?早く、マシュとジャンヌで攻撃をしなさい。

そうすれば、彼奴は倒せるわ」

 

オルガマリーもセイヴァーの隣に立ち、立香にそう告げる。

その様子に目を丸くする立香。

 

「なんで驚いてるのよ?私はカルデアの所長です。自分の身くらい自分で守れます」

 

オルガマリーは馬鹿にしてるの?っといった風に立香の顔を見ながら答える。

若干、足が震えていなければ格好良かっただろう。

 

「…心配も分かる。だが、信じて託すのも選択として重要だ」

 

「信じて託す……でも」

 

「結果が良い方向に行くとは限らない。

だが、今は俺やマスターに気を掛けていれば共倒れするぞ?」

 

セイヴァーが手に盾を握る。

特に何かしらの効果がある訳では無い。

丸い形の盾。英雄、レオニダスが用いた盾だ。

 

「僅かだが回復した魔力で盾を出した。これで、心配はいらないだろう?」

 

未熟なマスターの藤丸立香でも、虚勢なのが分かる。

だけど、信じる事にした。

 

「分かった。オレは魔術も戦術も未熟だ。

だからせめて英霊を信じるよ」

 

盾を構え、オルガマリーを守る様に位置を変わるセイヴァー。

オルガマリーはセイヴァーに魔術をかける。

 

「貴方何か隠してる?」

 

「後で話します。……それと、ああ言ったものの少々キツイので援護を頼みますマスター」

 

「そういう事は早く言いなさい!」

 

オルガマリーは疑問を頭の隅に置いて、セイヴァーに強化の魔術をかけ続ける。

しかし、10回かけて一回分の効力しか発揮しない。

 

「マシュ!ジャンヌ!敵サーヴァントに同時に攻撃!

反撃の隙を与えないで」

 

立香の指示を聞き、無言で走り出すジャンヌ。

立香達を一瞬、心配そうに見るマシュも立香が頷くのを確認して走り出した。

 

「貴女達が同時に来るのなら、後方のマスター達が痛い目を見るわよ!」

 

マシュとジャンヌが同時に自分に向かって来るのを見て、焦り出すバーサークアサシン。

しかし、立香を信じてる二人は止まらない。

そして二人を信じている立香も行方を見守る為に、その場を動かない。

 

「…面倒ね。良いわ、貴女達の行動の結果を知りなさい」

 

バーサークアサシンが杖を振る。

すると、今までの比ではない量の光弾が撃ち出される。

狙いは甘いが立香達を狙っている。それでも、マシュとジャンヌは足を止めない。

 

「訓練の成果を見せてやる!」

 

自分に向けて飛んで来た光弾をギリギリのところで避ける立香。

セイヴァーとの訓練で身に付いた反射神経を活かして避ける。

 

「はぁ!……やれば出来るものね…」

 

高密度のガンドを撃ちだし光弾を相殺するオルガマリー。

相手がキャスターのクラスで無いとはいえ、その光景に少し驚くセイヴァー。

 

「…サーヴァントなのに、俺が一番地味だなぁ」

 

光弾を盾で防ぎ、その衝撃を地面に流していく。

若干哀愁が漂っているのは、彼が弱っているからという事にしておきたい。

二人と一騎がそれぞれ対応していると、マシュとジャンヌがバーサークアサシンに攻撃を仕掛ける。

 

「これで!」

 

「終わりです!」

 

先制でジャンヌが頭目掛けて振り下ろした旗を杖で防ぐバーサークアサシン。

しかし、弾く事も出来ずに盾で突撃して来たマシュの攻撃が腹部に入る。

 

「ぐふっ!…この!」

 

マシュに気を取られた直後に、ジャンヌの蹴りが顎に入り黒ジャンヌの近くまで吹き飛ばされる。

 

「こ…の…」

 

ダメージが大きく、しっかりと立ち上がれないバーサークアサシン。

黒ジャンヌの近くに居てはトドメは刺せない。即座に動ける様に臨戦態勢に戻る二人。

それを黒ジャンヌが忌々しそうに睨んでいた。

 




新宿のアーチャー欲しいよ!
狼も最期の文章が好きだから良いけども。

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