書きたい事が思い付いたのでそこまでは頑張って早めに書きたいです。
あと、今回は少なめです。
「マスター、森の方向から大きな魔力の流れを感じます。恐らく霊脈かと」
リヨンからある程度離れた草原にてセイヴァーがオルガマリーに話しかける。
「分かったわ。立香、聞いてた?」
「はい。森に霊脈ですね?」
「聞いてたんなら良いわ。行くわよ」
その指示で森に向かう。
マリー・アントワネット達もついてくる。
「マリーさん達も良かったんですか?森に向かって」
向かう途中でマシュが質問する。
確かにマリー・アントワネット達の意見を聞いていなかったと立ち止まるカルデア組。
「マリーさんですって!?何その可愛い呼び方。
お願い、素敵な異国のお方!これからもそう呼んでいただけないかしら?」
「え、えっと」
「よろしくマリーさん」
戸惑っているマシュを見兼ねて立香がマリーさんと呼ぶ。
呼ばれたマリー・アントワネットは嬉しそうな表情を浮かべる。
「話の早い殿方は魅力的よ。当ててみせるわ、貴方とてもおもてになるのではなくって?」
そう言われて恥ずかしそうに頬をかく立香。
オルガマリーはそれを見て、何してるの?と素朴な疑問を感じ、セイヴァーは早くしろと若干イライラしつつ、クー・フーリンはヴラド三世と次どう戦うかそれのみを考えていた。
「……………質問に答えて貰っても良いですかマリーさん?」
頬を膨らませ不機嫌な表情になるマシュ。
立香はそれを見て、あれ?なんか不機嫌どうしたんだと思う。
この男、鈍い。しかし、肝心のマシュも自身が不機嫌になっている理由はしっかりと掴めていないのだからなんとも言えない。
「もちろん構わないわ。恥ずかしいところ、私達もあの場に居合わせただけで具体的にどう動くかは考えていなかったの」
「君が何も考えずに突撃するからだろう?マリア。まぁ、僕は君に任せるから止めなかっただろうけどね」
「そう言うと思ってたわアマデウス」
「問題ないようです。所長」
意見を聞けたマシュはオルガマリーに声をかける。
「え!ええ。分かったわ。行きましょう」
一瞬ビクッとなったが、森向かって歩き出すオルガマリー。
実は余りにも暇で、頭の中でセイヴァーの戦闘をずっと振り返っていたオルガマリーは全くと言って良いほど状況を理解していなかった。
彼の癖を一つ見抜けたが、思考に耽っていたので驚いたのだ。
「ねぇ、セイヴァー?」
「なんですかマスター?」
「どうして、サーヴァントと戦ってる時に決定的な一撃は入れないの?」
彼女が気づいたセイヴァーの癖。
それはサーヴァントと戦っている時に負けないように戦ってはいるが、決定的な一撃は入れていない。
味方にトドメをさせる様なサーヴァントがいる時に、そのサーヴァントをサポートしてはいるが自らは攻撃していない。
そこに疑問を覚えた。
「……色々とあるんです」
「そう。貴方がそう言うならそういうことにしとくわ」
「深く聞かないのですね」
「だって、それは嫌なのでしょ?それに私はセイヴァーを信頼していますから」
そう言ってセイヴァーに笑いかけるオルガマリー。
今までのセイヴァーの行動でオルガマリーはセイヴァーには何か隠したいことがあると薄っすらではあるが理解した。
でも、それは聞かない。何故ならそれを聞こうが聞かまいがセイヴァーは己のサーヴァントなのだからと確信しているから。
裏切らない。それが彼女の中で確固たるものになっているならもう聞く必要はない。
「…ありがとう…ございます」
言葉に詰まりながら礼をするセイヴァー。
そんな事をしていると森に到着する。道中で、霊脈に釣られた獣がいたがほとんど気にされずに蹂躙された。
「召喚サークルを確立させますね」
マシュが霊脈の上に盾を置いてサークルを作成する。
少しの時間が過ぎてサークルが作成される。
『よしっ!サークルが出来たね。早速、セイヴァーの捜索をってアレェ!?セイヴァーがいる!』
通信が始まった直後にロマニが驚く。
『いや、ギリギリ観測できた魔力を見てれば合流できたの分かっただろう?』
『うぐっ!…まぁ、それは兎も角合流できてよかったよセイヴァー』
通信越しでも分かる嬉しそうな声。
心配し過ぎて観測計を見て分かる事も分からなくなっていたロマニ。
その分、ダヴィンチちゃんがカバーしていた様だ。
「心配をかけた。ロマ二」
『いやいや、こっちが失敗しただけだから謝る必要はないよセイヴァー』
ロマニとセイヴァーの話にひと段落が付き、改めて自己紹介を終わらせた。
マリー・アントワネットとアマデウスは共にマスターがいないサーヴァントだと判明した。
「ねぇ、貴女が聖女で無いのならジャンヌと呼んでも良い?」
「え、ええ。勿論です。そう呼んで戴けるとなんだか懐かしい気がします」
「なら、私のこともマリーと呼んで下さらない?私も唯のマリーになりたいわ」
こんなやり取りもあり、親睦を深めるには良い機会になった。
その後、現状の再確認を済ませ休息を取ることとなった。
日は落ちて辺りは暗がりに包まれた。
「セイヴァーさん。今、大丈夫ですか?」
「ん?構わない」
キャンプ地から少し離れた所で見張りをしているセイヴァーにジャンヌが話しかけてくる。
「その、今の貴方の状態に気づいていますか?」
「…ジャンヌ・ダルクがそう言うことは、俺の身体は呪われているか」
「気づいていたのですね。…申し訳ございません、今の私ではその呪いを浄化する事が出来ません。
せめて、もう一人聖人がいれば…」
気まずそうに目を伏せるジャンヌ。
それを見てジャンヌの近くによるセイヴァー。
「大丈夫だ。魔力供給と支援が受け辛いだけだから。
それに俺の推測が正しければこの呪いは身から出た錆だ。ジャンヌが気にかける事じゃ無い」
「……貴方がそう言うのなら受け入れます。でも、もう一人聖人を見つけたらその呪いは浄化しますからね」
決意を込めながらセイヴァーに言う。
「そうだな。その時は頼むよ」
何かを懐かしむ様な遠い目をしながらジャンヌに返事を返す。
「はい!」
そして、笑顔になりながら答えるジャンヌ。
二人の間に絆が出来た瞬間である。
暫く、なんの意味の無い雑談をしていた。
そして、そんな二人は同時に敵の襲来を探知した。
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