願いを込めて   作:マスターBT

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えー、今回は謝罪があります。
バーサークサーヴァント達との戦闘ですが、大幅カットしました。
理由は物凄くグダグダしてしまったからです。
トドメのシーンの少し前からしか書いていません。
楽しみにしていた方は、申し訳ございませんm(._.)m


アヴェンジャー

キン!

甲高い音を立てて、バーサークセイバーの手から剣が弾き飛ばされる。

ファヴニール討伐が終わった時、この戦場の戦いが終わろうとしていた。

既にバーサークアーチャーは、アマデウスとゲオルギウスにより消滅している。

 

「…剣を落とすのは騎士の恥ですね」

 

「はぁはぁ、手加減していたでしょう?貴女」

 

剣を飛ばされても、尚凛と立っているバーサークセイバー。

対してマリー・アントワネットは息も絶え絶え。立っているのも辛そうだ。

 

「ふふっ、どんなに狂わされても我が忠義は変わりません。

さぁ、トドメを王妃。私を解放して下さい」

 

マリー・アントワネットに傅く様に座るバーサークセイバー。

狂わされても尚、フランス王族への変わらぬ忠義。

それが、バーサークセイバー。真名、シュヴァリエ・デオンの生き方。

 

「…分かりました。貴女の変わらぬ忠義。

フランス王家を代表して、マリー・アントワネットが褒めてつかわす。

ありがとね。デオン」

 

落ちていた剣を拾い、シュヴァリエ・デオンの胸へと突き刺す。

最期にマリー・アントワネットに言われた言葉が嬉しいのか愛らしい笑みを浮かべて、消えていった。

 

 

 

 

 

ガキィン!キィン!

辺りに激しい金属音が響く。

ランサークラスの二騎が、振るう槍は高速でぶつかり合う。

 

「「ははははっ!!!!」」

 

槍の金属音に混じり、二人の男の声が聞こえる。

クー・フーリンの槍とヴラド三世の槍が正面からぶつかる。

その力を回転することで逃がし、槍による払いを使うクー・フーリン。

しかし、地面から飛び出した杭により止められる。

 

「やっぱり厄介だなぁ!その杭」

 

防がれた直後に後ろには飛び下がるクー・フーリン。

 

「誇るといい。余の杭を防御に使わせているのだから」

 

二人には擦り傷こそあるが、致命的な傷はない。

 

「やっぱ無傷で勝とうってのが無理か。

あの野郎が頭によぎるのは、これっきりだ」

 

物凄く気に食わないという顔をしながら言うクー・フーリン。

彼の頭には、リヨンで見た己に妙に縁がある弓兵の成れの果てが浮かんでいる。

 

「ヴラド三世。お前との殺し合いは楽しいが、長々と戦っていればマスターに悪い。

だから、その心臓貰い受ける!」

 

ヴラド三世との距離を走って詰める。

だが、突然止まり後方へと飛び上がる。

 

「『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)!』」

 

全身を逸らし、槍を投げる。

凄まじい速度でヴラド三世へと迫るゲイ・ボルク。

 

「愚策だな戦士よ」

 

心臓に当たった直後に霧となり、槍が通過していく。

ヴラド三世が持つ変化のスキル。

それを用い槍を回避したヴラド三世。

 

「獲物を手放しては戦えまい。せめてもの手向けよ。

血塗れ(カズィク)』ゴフッ!?」

 

宝具を発動しようとした直後に、ヴラド三世の心臓を背後から槍が貫く。

 

「俺の槍は、持って貫けば確定して心臓を貫く。

だが、投げれば目標を貫くまで追尾する力を持つ。

あんたの敗因は、宝具に一つの力しか無いと判断した事だ」

 

「クック…やはり狂化の影響が出ていたか。

だが、戦士よ。貴様も余の力を忘れたのではあるまいな?」

 

直後にクー・フーリンの足を杭が貫く。

 

「なっ!?俺には矢避けの加護が……そうか。お前、なんの狙いも着けずに杭を放ちやがったな?」

 

「相打ちになれば、最良だったが…まぁ、良い。

狂化されて召喚された事が唯一の汚点だが、此度の生は戦いにおいて充実した。

余は、満足だ。縁があればまた会おう。クー・フーリン」

 

最期に満足げな笑みを浮かべ消えるヴラド三世。

その場にクー・フーリンが座り込む。

さしもの英雄も足をやられては、動くのは無理がある。

 

「まぁ、取り敢えず俺の役目は終了だ。

足は嬢ちゃんに治して貰えば良いか」

 

後ろから此方に来る味方の気配を感じながら、クー・フーリンは笑った。

 

 

 

 

 

 

「サーヴァント界最大のヒットナンバーを聞かせてあげる!『鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)!』」

 

「全ては幻想のうち……けれど少女はこの箱に……幻想の鉄処女(ファントム・メイデン)!」

 

エリザベートの後ろに城が出現し、強烈な音を紡ぎ出す。

音はカーミラを襲う。

しかし、エリザベートを囲むように鉄の処刑箱が現れる。

二人の宝具の同時発動。

エリザベートは咄嗟に、槍を横に持つ事で処刑箱が閉じる時間を稼ぐ。

カーミラは自身の耳と身体、神経を蹂躙する破壊の音をただひたすらに耐える。

肉体と精神、どちらが限界を迎えるかの勝負となった。

 

「(ヤバイヤバイ。私じゃ宝具を力ずくで防ぐ筋力は無いわよ!?)」

 

「(あぁもう!?この頃の私は相変わらずの酷さね。意識が薄れ始めたわ…)」

 

宝具を放ちながら、内心で焦る二人。

 

「(負ける訳にはいかないのよ!この場を生き残って、あの鬼畜緑に文句を言うんだから!)」

 

想いは時に理屈を凌駕する。

例えそれが、文句を言いたいという子供染みた理由だとしても。

宝具の破壊力が上がる。破壊力の上がった歌が処刑箱すらも破壊し始める。

カーミラは驚く。未完成である過去の自分が、完成した自分を追い詰めているのだから。

 

「酷い歌。なのに如何して、私は屈しているのかしらね…」

 

処刑箱が砕けると同時にカーミラは膝をつく。

 

「はぁはぁはぁ、私は全力で未来を否定するわ」

 

「……あぁ。やっぱり鬱陶しいわ」

 

カーミラがエリザベートの後ろから、此方に来るセイヴァー達に気付く。

 

「ふふっ。過去の私には、味方がいて私にはいなかった。

そう、結局私は一人なのね」

 

何処か遠いものを見る目をして消えるカーミラ。

生前、彼女は一人で死んだ。そして、今回も一人だった。

 

「…未来の私も少しは素直になれば、一緒に過ごしてくれる人が出来るわよ」

 

「ドラ娘に付き合ってくれる方がいるのでしょうか?」

 

しんみりとカーミラに言ったエリザベートの後ろから、清姫が声をかける。 あまりの唐突さにエリザベートは飛び上がる。

 

「いきなり声かけないでよ!?びっくりするでしょう!?」

 

「あら?ごめんなさい。つい暇だったものですから」

 

「……はぁ、清姫」

 

清姫の後ろから、少し弱々しい声でセイヴァーが呼ぶ。

セイヴァー自身は、マスターであるオルガマリーとジークフリートに肩を貸してもらう形で立っている。

その後ろに、マリー・アントワネット、アマデウス、ゲオルギウス、クー・フーリンと続く。

 

「分かってます。ますたぁ」

 

からかう様な表情から一転、恋する乙女の表情になる清姫。

そのあまりにも早い変わり様に、大きな口を開け驚くエリザベート。

何故なら、彼女の視界にはボロボロで支えてもらわねば立てない奴にしか見えない。

ボロボロになった理由が、ファヴニールとの戦闘によるものとは一切考えずに。

 

「恐らく、この先に藤丸立香達がいると思われますが」

 

「ええ。でも、何かしら?扉の向こうの空気が妙に熱いと言うか。

まるで、炎の近くにいる様な熱を感じるわ」

 

「熱ですか……まさか!?」

 

セイヴァーの頭に一人の英霊が過ぎる。

ノイズが走る生前の記憶を必死で、遡り思い出す。

思い出した英霊は、とある聖女のあり得ないIFを歪んだ騎士が、聖杯を用い現界させた贋作。

自身の努力のみで、復讐という憎悪を糧に贋作から真作へと昇華された英霊。

この時点では、相反するクラスを与えられて、現界しているはずのジャンヌ・ダルク・オルタ。

その英霊が彼の頭に浮かんだ。

 

「ど、どうしたの?セイヴァー?」

 

オルガマリーが急に大声を出し、苦しそうな顔で思案し始めたセイヴァーを心配する。

 

「急ぎましょうマスター!俺の仮説が正しければ、藤丸立香達が危険だ!」

 

セイヴァーの言葉にその場の英霊。

特に直接契約しているクー・フーリンが真っ先に駆け出し、玉座の扉をぶち壊す。

彼と彼に続いた英霊が見たものはーー

 

「ふふっははは!これが我が憎悪!私が現界した理由だ!」

 

「くっ…クラスが変わるなんて……『アヴェンジャー』」

 

「先輩!…逃げて…!」

 

燃え盛る炎の中心に、嗤う黒ジャンヌと彼女の前に地に伏すジャンヌとマシュ。

そして、黒ジャンヌの剣を首に当てられた藤丸立香の姿だった。

 

 




大学忙しい!?

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