願いを込めて   作:マスターBT

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今回はセイヴァーが抱えてる闇の一端が出るかな?と思ってます。

バーサーカーのセリフの長い四角とかどう入力すれば良いんだろ?


VSダレイオス三世と闇

ガリアを取り戻し、首都ローマへ帰還するカルデア一行とローマ軍。

彼らを待っていたのは、『ローマ連合軍が戦力を一箇所に集めている』という報告だった。

その場所は連合軍の首都だった。ネロは、客将達をローマに呼び戻し全員が一堂に顔を合わした。

 

「荊軻に呂布よ。良くぞ戻った」

 

「いよいよ、敵本陣を攻めるのか?」

 

アサシンのサーヴァント、荊軻。

暗殺を為し得ずにその命を散らした英雄。

しかし、此度の戦場では既に三騎の皇帝を屠っている。

 

「◾️◾️◾️◾️!!」

 

バーサーカーのサーヴァント、呂布。

三国演義において、裏切りを重ねた英雄。

此度は、手綱をしっかり握られているのか荊軻と協力し皇帝を屠っている。

 

「敵は首都に戦力を固めている。おそらく、打ち損じた皇帝を名乗る不届き者も集まっているはずだ。

こちらにはカルデアからの客将もおり、戦力としては十分と判断し、連合国首都を一気に攻め落とす!」

 

ネロの言葉にその場の全員が同意の意を示す。

軍としての戦意はかなり高く、それを邪魔しては戦意が落ちるだろうと判断した英霊もいるが全員の意思が揃った。

そこから客将とネロで話し合い、セイヴァーを除くカルデア一行が全面でネロと共に進軍し、荊軻は偵察。

ブーディカは左翼を。セイヴァーとバーサーカー二騎が後方に備える事となった。

 

「…俺にあの二騎の手綱を取れと?」

 

「うむ。無理か?何となくだが、お主なら出来ると思ったんだが」

 

「確かに出来るが……分かった。引き受けよう」

 

セイヴァーは目を瞑り、脳内で敵の布陣と味方の布陣を思い浮かべる。

自身の経験を踏まえ、敵が執るであろう行動を考える。

そして、バーサーカー二騎をどう扱うか思考する。

 

「私もセイヴァーに同行して、良いのかしら?ネロ」

 

「勿論。セイヴァーの奴が、最もやる気を出すのは主がいる場所だろうしな」

 

思考にふっけていたセイヴァーにこのやり取りは聞こえなかった。

 

「わたくしは、ますたぁの懸念であるジャンヌ・オルタさんのそばにいきましよう」

 

「……」

 

清姫がジャンヌ・オルタの名を出すが、なんの反応も返さない。

ガリアから帰る道中をずっとこんな調子だった。

途中で立香が目を覚ました時は、安心したような表情を一瞬浮かべたがすぐに、思案顔に戻った。

あのやり取りの後、セイヴァーとジャンヌ・オルタは一言も言葉を交えていない。

 

「では、行くぞ皆の者!」

 

ネロの号令に客将も兵士達も揃って声を上げる。

士気は高く、戦力も整った。僅かな不安はあるが、申し分ない戦力と言えるだろう。

 

 

 

ローマから、出陣したネロたちを待っていたのは連合軍による小規模のゲリラ戦。

いくら、守りが首都に集中しているとは言え、明らかに敵軍の反撃が弱い。

英霊の中でも軍を率いた経験のある者たちが胸中に一抹の不安を覚える。

その不安は現実のものとなる。

 

「おぉぉお!」

 

前面に突如英霊が現れる。

意思疎通ができる様子はない。バーサーカーのクラスと思われる。

彼の声に反応し、ゴースト系の敵が現れる。

 

「先輩!」

 

「ネロ、一般兵士を下がらせて!あれは、英霊じゃないと勝負にならない。

マシュとランサーは、サポートに。アタッカーはアヴェンジャーお願い!」

 

立香の指示にジャンヌ・オルタが驚いたような表情をする。

彼女は先の失態で役目が来ないと思っていたからだ。

 

「確かにアヴェンジャーは失敗をしたけど、それはオレが未熟なせいだ。

お互いセイヴァーに借りがあるだろ?ここで、それを返そう」

 

立香がジャンヌ・オルタの目を見ながら、決意を込め言う。

 

「…良いの?私は…」

 

「関係ないよ。オレが未熟だから魔力が足りなかった。今回の事はそれで終わり。

起きたことは、戻せないんだからやれる事をやろう」

 

立香は自身の魔術回路を開く。

セイヴァーによって開かれたことにより、各サーヴァントが感じる魔力量が増える。

そして、右手に宿る令呪を掲げる。

 

「だから、令呪をもって命じる。ジャンヌ・オルタ、我が敵を焼き尽くせ!」

 

令呪が一画消え、ジャンヌ・オルタから感じる魔力量があがる。

それは全てを焼き尽くす熱気を感じるほどに。

 

「…あんたは……分かったわ。そこまでされたら引き下がる事なんて出来る訳ないじゃない。

見てなさい!マスターの選択は間違えていないと証明して見せるわ!」

 

ジャンヌ・オルタが旗を広げ掲げる。

それはまるで、聖女のように。しかし、彼女が浮かべる表情は敵を滅ぼすという邪悪な笑み。

 

「さぁ、はじめましょうか」

 

「おぉぉお!」

 

ジャンヌ・オルタの宣言とバーサーカーの遠吠えが開戦の合図となった。

迫りくるゴースト達をクー・フーリンとマシュが打ち倒し、道を作る。

その出来た道をジャンヌ・オルタと立香が駆け抜ける。

道中をふさごうとする敵はジャンヌ・オルタが燃やし立香に傷がつくことはない。

二人を視認したバーサーカーが、二振りの斧を振り下ろす。

 

「当たる訳ないでしょ」

 

立香を抱える余裕を見せながら、バーサーカーの攻撃を避ける。

バーサーカーの周囲にはゴーストの類はおらず、一騎のみだ。

少し離れたところに立香を下ろし、バーサーカーと向かい合うジャンヌ・オルタ。

ほぼ同時に動き出し、戦闘を開始する。

バーサーカーはその圧倒的な力でジャンヌ・オルタを、ミンチにしようとする。

しかし、軽くそれを避け、令呪によるブーストでバーサーカーの肉体を焼く。

それでも、バーサーカーは止まらず嵐の如く武器を振るう。

 

「これなどう?」

 

バーサーカーの頭上に魔力で編まれた黒い炎の剣が現れ、バーサーカーに突き刺さる。

それが爆ぜ、内部からバーサーカーにダメージを与えるが…

 

「おぉぉお!!」

 

あまり効いている様子はない。

そして、同時にカルデアから通信が入る。

 

『解析が完了したよ!彼はダレイオス三世。アケメネス朝最後の王だ!』

 

ダレイオス三世。

アケメネス朝最後の王であり、征服王イスカンダルの前に何度も立ちふさがった者。

善王ではなく、戦いの王として君臨していた。

 

『タフではあるけど、不死性は持っていないよ。頑張ってくれ!

セイヴァーの方もやばい状況になった』

 

ロマンの口調からセイヴァーの方にも何かが起きたことは分かるが、目の前の敵から意識を逸らせない二人。

意識を逸らせば殺されると直感が告げているのだ。

炎の剣が爆ぜた所から血が流れているが、戦意は全く衰えていない。

 

「令呪による魔力はまだ、余裕があるわ。宝具開帳の許可をくれるマスター?」

 

「分かった。宝具を許可するジャンヌ・オルタ!」

 

ジャンヌ・オルタの魔力があがる。

令呪と呼応した行動により、最大限のバックアップを得る。

 

「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮……

吠え立てよ、我が憤怒(ラ・グロンドメンド・デュ・ヘイン)

 

ジャンヌ・オルタの宝具が発動し、紅蓮の炎がダレイオス三世へと向かう。

立香の魔力消費はごくわずか。

ダレイオス三世が避けようと動き、何かに意識を取られたのかローマ軍の後方を見て動きを止める。

そのタイミングでジャンヌ・オルタの宝具が直撃する。

ダレイオス三世の肉体を、炎が焼き最後に三本の杭がダレイオス三世を貫く。

 

「ォォオ、イス……カンダル……」

 

その言葉を残し、ダレイオス三世は消滅する。

そして、立香とジャンヌ・オルタが一息吐くと同時に馬が駆ける音が聞こえる。

 

「先生も辛い事を頼んでくれるなぁ!」

 

赤髪の美少年が二人の前を駆け抜ける。

その手には、気絶してるであろうオルガマリーがいた。

 

「オルガマリーさん!?」

 

立香が声を上げる。

それと同時に、赤髪の美少年が来た方向から凄まじい殺気を感じた。

ジャンヌ・オルタも気づいた様で二人が振り向くと、そこには今までと全く違う様子のセイヴァーが迫っていた。

 

「……アレキサンダァァア!!!!」

 

目が明らかに血走り、走るその姿はバーサーカーを連想させる。

殺気も凄まじい程に溢れ、味方やゲリラ戦を仕掛けていた連合軍などが全て動きを止めている。

そんな戦場を、セイヴァーは赤髪の美少年が逃げた方向へ駆け抜けて行った。

 

 

 

 

 

 




次回は、セイヴァー側で何が起きたか書きたいと思います。
大学のテストとかちょっとヤバいので、更新速度が明らかに下がっていますが待ってくれるとありがたいですm(_ _)m

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