願いを込めて   作:マスターBT

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エイリーク戦です。

バンドリに精を出しすぎた結果がこの投稿タイミングです。
友希那さん、可愛い。


VSエイリーク

「もし、宝があれば私らと一緒に世界一周の旅にでも出るってのはどうだい?」

 

ドレイクの提案に目を丸くするマシュ。

それもそうだ。人理が修復されればこの約束はどんなに頑張っても叶うものではない。

安易な同意もできず、また事情を知っているのになぜ?という混乱がマシュに否定の言葉を紡がせない。

 

「ちょ『マスター!そちらに敵性サーヴァントが向かっています。俺とステンノでは、止めきれません!』ッツ!全員、戦闘用意!

敵サーヴァントが来るわ!」

 

ドレイクの言葉が聞こえたオルガマリーが口を開くより早く、セイヴァーからの念話が彼女の言葉を止める。

ステンノと雑魚を処理していたセイヴァーは、敵サーヴァントとの交戦を開始。しかし、敵サーヴァントは、セイヴァーとステンノを無視し、森を駆けオルガマリー達へと向かっている。

 

「セイヴァー、敵の詳細を」

 

『敵はおそらく、バーサーカークラスのサーヴァント。言語をほとんど発していません。

また、防具の類はほぼ付けておらず、巨大な斧が特徴です』

 

念話で情報を聞き出すオルガマリー。

セイヴァーからの情報と石版から彼女は敵サーヴァントの真名に当たりをつける。

 

「おそらく、エイリークね。セイヴァーはどれくらいに合流できる?」

 

『マスターの場所にエイリークが到達、その5分後には合流できるかと』

 

ステンノを抱えつつ、邪魔をする雑魚エネミーの処理をしながら、バーサーカーを追いかけているセイヴァー。

そのせいか、合流に僅かながら時間を要するようだ。

オルガマリーが周囲を見ると、既にサーヴァントも立香も戦闘態勢を整えている。

その確認が終わった直後だった。騒音と雄叫びを響かせ、森の奥からバーサーカーと思われるサーヴァントが飛び出した。

 

「ワガッ!ワガナ!エイリーク!イダイナル、エイリーク!

ガゴ!コロス!ジャマヲスルナラコロス!ブチ、コロス!ギギギギィィィ!」

 

「あーあ…自分で偉大とか言う奴にロクな奴はいないって俺の経験則が言ってるぜ」

 

「それは同意するわ。何より、煩い。ちゃんとした言語で喋りなさいっての」

 

クー・フーリンとジャンヌ・オルタがエイリークへ武器を向ける。

二騎とも敵意全開のエイリークに呼応して、いつ動いても反応できる万能な体勢だ。

 

「ガァァァア!!」

 

「クー・フーリン、オルタ。任せるよ!マシュは二人の援護を」

 

斧を構え突撃してくるエイリーク。その対処をするため指示を飛ばす立香。

すでに礼装は起動させ、準備万端だ。

 

「嬢ちゃん、初撃は任せるぜ」

 

「は、はい」

 

クー・フーリンとマシュがエイリークへと向かう。

進路を邪魔する二騎を蹴散らそうと、手に持つ斧を振り下ろすエイリーク。その直撃コースにマシュが盾を構え、入り込み弾く。

 

「ハァァア!」

 

ガァッンと派手な音を立てて、弾かれる斧。

バランスを崩したエイリークの脇腹へと槍を突き立てるべく、接近したクー・フーリン。

しかし、その途中で身体が重くなり動きが鈍る。

 

「チッ、なんだ?」

 

動きを乱され、追撃を中断。その隙を見逃すほどエイリークは馬鹿ではない。

斧を振るおうと、構え本能に従い後ろへ飛んだ。直後、彼がいた場所に火柱が上がる。

 

「何やってんのよ」

 

クー・フーリンとタイミングを合わせ、焼き尽くすつもりだった炎をクー・フーリンの体制を整える時間を確保するために使ったジャンヌ・オルタ。

フォローのタイミングは完璧だった。

 

「ジャマヲスルナァァ!」

 

しかし、支援攻撃によりエイリークのターゲットがジャンヌ・オルタへと切り替わる。そのまま、自分を狙う攻撃に対して動かないジャンヌ・オルタ。振るわれた斧をするりと避け、エイリークの肩へ剣を突き刺し燃やす。

 

「ガァッッア⁉グン……ヒルドォォォ…」

 

剣を肩から抜き、地面を転がることで火を消すエイリーク。その顔には狂気に支配されながらも、驚きに支配されている。

 

「大方、呪術の類いでしょうけど私に生半端な呪いが効くと思ってるの?」

 

エイリークのスキルに、支援呪術と呼ばれるものがある。これは、彼の妻であるグンヒルドが、死後英霊となっても彼を愛しているから行使できるスキル。

だが、エイリーク本人が行使しているわけでは無いため

願望(呪い)を元に産まれたジャンヌ・オルタには意味をなさなかった様だ。

 

「……オルタを主軸に攻めよう。クー・フーリンもそれでいい?」

 

「良いぜ。譲ってやる」

 

クー・フーリンが頷き、ジャンヌ・オルタと前衛を交代をする。

炎を操りながら、エイリークへと突撃する。

 

「オォォォォォ!!コロスゥゥゥ!」

 

エイリーク、いや正確にはグンヒルドが行う呪術を弾くジャンヌ・オルタ。

一切動きが阻害されなければ、全距離に対応して戦えるジャンヌ・オルタに軍配が上がる。

そのはずだが、僅かに攻め切れていない。

 

「(あーもう、一気に燃やしたいけど……それでマスターちゃんの魔力を枯らす訳にもいかないし…)……気を使うのって結構めんどくさいわね」

 

セプテムで立香の魔力を搾り取ってしまった事が、脳裏をよぎり全力が出せていないようだ。

器用なサーヴァントであれば、マスターの限界を推し量り調節して戦えるだろう。

だが、性格的にも不器用な彼女はそれができない。むしろ、失敗したら……と不安な気持ちの方が勝り動きが鈍っている。

 

「そらよ!」

 

「そこです!」

 

しかし、今のジャンヌ・オルタは一人ではない。

クー・フーリンとマシュがエイリークへと攻撃し、動きを阻害する。

 

「たんまり食らいな!」

 

ドレイクがエイリークの眉間へと銃弾を放つ。

バランスを崩してエイリークに避ける術はなく、直撃するが額から血を流すだけで生きている。

だが、それで十分だった。

 

「汝の道は既に途絶えた!」

 

エイリークの攻撃対象が自分から、ドレイクへと切り替わった事に気づき、ジャンヌ・オルタが攻撃する。

頭上から降り注ぐ炎の剣により身体中に穴を開けるエイリーク。

 

「グギギギ…!!」

 

「ほんとバーサーカーって…」

 

「わたくしには、あんな真似は無理ですよ?ジャンヌ・オルタさん」

 

攻撃を食らってもなお、動き続けるエイリークに呆れるジャンヌ・オルタ。

その彼女の発言に心外だと言わんばかりの顔で、突っ込む清姫。

 

「いや、あんたも攻撃しなさいよ」

 

「わたくしの攻撃手段であの連携に加われと?嫌です。ますたぁも今、いませんし」

 

「あんたねぇ……」

 

清姫の飄々とした態度にイラッとするジャンヌ・オルタ。

戦いが始まってからどこか周囲を警戒しているような素振りの清姫。

本人としては働いてるつもりなので、ジャンヌ・オルタの発言を聞き流している。

 

「……なら、俺がいれば良いんだな?清姫」

 

「ガッ!?」

 

エイリークの背中に勢いよく刺さる弓矢。

遅れていたセイヴァーとステンノが合流したようだ。

 

「セイヴァー!」

 

オルガマリーが嬉しそうに声を上げる。

 

「遅くなりましたマスター。道中の見張りを処理つつでしたので。

清姫、任せるぞ」

 

「はい。ますたぁ」

 

セイヴァーの言葉に頷き、森の一部へと駆けだしていく清姫。

清姫が駆けだしたのを確認した上で、ジャンヌ・オルタを見る。

 

「タイミングを合わせろ」

 

「…何をするのか知らないけど、合わせてあげるわ」

 

既にかなりボロボロのエイリーク。

そのエイリークへと前と後ろから同時に仕掛けるセイヴァーとジャンヌ・オルタ。

 

「ジャマダァァァァァ!!」

 

円を書くように動き、二人を吹き飛ばそうとしたエイリーク。

そんな彼の視界に少女の様なサーヴァントが映る。

 

女神の微笑み(スマイル・オブ・ザ・ステンノ)

 

少女の様なサーヴァントーーステンノが宝具を発動する。

それによりエイリークがステンノに魅了され、動きを止めてしまう。

 

「終わりだ。エイリーク」

 

「燃えなさい」

 

前からジャンヌ・オルタの剣が、背後からセイヴァーの干将・莫耶がエイリークを突き刺す。

その痛みから我に帰るが既に遅い。

 

壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)

 

ジャンヌ・オルタの炎とセイヴァーの宝具の自壊により、エイリークの霊基は跡形もなく消し飛んだ。

蘇った血斧王は皮肉な事に、蘇ったその場所で再び、覚めるか分からない眠りへとついた。

 




エイリーク戦終了。
次回は多分、男性絶対殺す星3アーチャーさんとモフモフのバーサーカーの出番かなぁと思ってます。

感想・批判お待ちしていますm(_ _)m
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