願いを込めて   作:マスターBT

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原作開始です!
石を大量に使って、出てこなかったのに何となくで出て来たイシュタルにテンションが上がっております!

ブッシュドノエルって、毎回五個回収しないとダメなの?


全ての始まり

「…改めて、見ると間抜けな寝顔だ 」

 

カルデアの正面玄関で、現在進行形で遅刻している男を見つけるセイヴァー。

 

「さて、マスターに見つけたら連れてくる様に言われたが… 」

 

近くに人の気配を察知するセイヴァー。

その気配は、彼がこのカルデアに召喚されてから全力で会うことを避けていた大切だった後輩のもの。

ここで寝ている男を起こすのは簡単だ。だが、それをしてしまえばセイヴァーと後輩が鉢合わせてしまう。

それは出来ない。

 

「…任せた。マシュ 」

 

セイヴァーは霊体化をして静かにその場を離れる。

その僅か、数秒後セイヴァーの大切だった後輩ーマシュ・キリエライトが寝ている男を発見した。

男がマシュに起こされているのを見て、セイヴァーは胸の奥が痛むのを感じた。

その痛みを無視して、オルガマリーの元へ向かうセイヴァー。

 

「マスター 」

 

「…遅刻者は見つけたかしら?」

 

「はい。今頃、レフとマシュ・キリエライトと共にいると思われます 」

 

集められていた魔術師達の一部から、どよめきが起きる。

主に反応したのは一流の魔術師達。

それもそうだろう。彼等の前に現れたのは、紛れもなくサーヴァント。

予定通りに行けば、自分達が使役する事になる人智を超越した存在。

それが、現界しオルガマリーへ傅いているのだから。

 

「そうですか。貴方、本当にレフが嫌いなのね 」

 

「はい 」

 

全く迷いのない返事に、オルガマリーはレフが居たから遅刻している人を連れてこなかったのだろうと苦笑しながら思う。

自分で召喚しておきながら、本当に相性の良いサーヴァントを呼べたと思うオルガマリー。

彼女の根は小心なのである。でも、不思議とこのサーヴァントが近くにいればその小心も鳴りを潜め、堂々と出来る。

 

「そのセイヴァー?」

 

「何でしょうか?マスター 」

 

「あ、あり「此処が中央管制室です。先輩の番号は… 」…揃った様ですね 」

 

「はい。その様ですね 」

 

…決してマシュや遅れて来た男に悪気があった訳では無い。

ただただ、タイミングが悪かった。だから、オルガマリーが睨みつける様な目で彼等を見ているのは、遅れて来たからであってセイヴァーに感謝を伝えようとするタイミングで来たのを恨んでいる訳では無い。多分。

 

「…時間通りとはいきませんでしたが、全員揃った様ですね 」

 

彼女も一組織のトップ。

すぐに、感情をリセットし挨拶を開始させる。

 

「特務機関カルデアにようこそ。所長のオルガマリー・アニムスフィアです。

あなたたちは、各国から選抜、或いは発見された稀有なーー 」

 

さて、唐突だが、このカルデアに入るときに、シミュレーターを受けることがある。

これは霊子ダイブに慣れていないと、脳に負担がかかる。

結論から言うと、物凄く眠くなるのだ。

 

「ぐぅ… 」

 

遅れて来た男は、霊子ダイブの影響を受けたのだろう。

…完全に船を漕いでいる。

セイヴァーはこれから起きる事に目を逸らし、マシュは男を心配し、レフは笑っていた。

 

「ああもう!何なの貴方は!」

 

先程のこともあり、明らかに力のこもった平手打ちが振るわれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全く、学生気分にも程があるわ 」

 

「仕方がありませんよ、マスター。彼は、一般枠で何の訓練も受けていない。

事態の把握が遅れたとしても 」

 

一時間後に、レイシフトを控え自室で休んでいるオルガマリーとセイヴァー。

オルガマリーは先程のことで、頭に血が上っている。

 

「それにしても酷すぎるわ!」

 

「落ち着いてください。今は、彼の事よりAチームのレイシフトの事を考えましょう。

俺たちは、コフィンに入らずにAチームのモニタリング。無事に拠点を作れたら、俺たちがレイシフトで宜しいですね?」

 

事前に話していた事を確認する。

此処に関しては、一切のイレギュラーを許可できない。

先を知っているセイヴァーは、念入りに打ち合わせをした。

 

「ええ。合っているわ 」

 

「では、外に出て来ます。何かあれば 」

 

「念話で呼んで下さいでしょ?貴方の発言を先読みするぐらい簡単です 」

 

「では失礼します 」

 

霊体化せずに外に出るセイヴァー。

彼が向かったのは、レイシフトを行う部屋。

コフィンの周辺とオルガマリーが立つ予定の場所を確認する。

 

「マスターの所に仕掛けられた爆弾は解体できる。

しかし、コフィンの方は無理だ 」

 

オルガマリーが立つ場所に仕掛けられた爆弾は、威力を重視している為構造が複雑でなく、30分もあれば解体できる。

しかし、コフィンの方は構造が複雑で数もある。一個の解体にセイヴァーの技術では一時間かかる。

 

「魔術を行使したら、レフに勘付かれる。

折角、ロマンに頼みレイシフトを開始するまで仕事を頼んだというのに意味がなくなる 」

 

エミヤが言っていたのはこういうことかと思うセイヴァー。

全てを救う事は出来ない。

それなら、彼が選ぶのは決まっていた。

オルガマリーの立つ場所に仕掛けられた爆弾を30分で解体。

 

「メディア。力を貸してくれ 」

 

セイヴァーの魔力量が上がる。

レフに気づかれない程度でありながら、しっかりとコフィンの内部に強化の魔術をかける。

セイヴァーが選んだのは、オルガマリーを助けるのを絶対とし、他の人間は出来るだけ全力で守る事だった。

完全に救う事は出来ないだろう。それでも、諦めるという選択肢は存在しない。

残り、10分。

今度は、オルガマリーが立つ場所に有事になったら、発動する結界魔術を組む。

無論、一流の魔術師にも認知が難しい様に細工を加えて。

 

「爆発の余波は、この結界魔術と俺が持ち得る最強の防御を使って阻止する 」

 

そして、Aチームのレイシフトが始まる。

 

「良い?Aチームは、レイシフトをしたら此方の指示に従って下さい。

他のチームはAチームが拠点を作るか、異常が起きるまでコフィン内部で待機。

何か質問がある人はいますか?」

 

質問は無い。

 

「では、レイシフト開始!」

 

宣言した瞬間、閃光と爆音に支配された。

 

 

 

 

 




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