お待たせしましたーー!
バビロニアを終わらせてから仕上げたので、時間がかかってしまいました。
取り敢えず、エレシュキガル。ガチャに来ないの?
「現在のカルデアの指揮は、ロマニがとっているのね?」
「はい。セイヴァーさんの魔術による爆音を聞く前にその様に話を聞きました」
合流を果たし、前から面識のあるオルガマリーとマシュが会話を始める。
立香とセイヴァーはそれぞれの相手の後ろに立っているだけだ。
「そう。じゃあ、マシュ。サークルの設置をお願いします 」
「…宜しいですか?先輩 」
「うん。サークルが設置できなきゃ、何も始まらないらしいし良いよ 」
「わかりました。では… 」
一度立香に確認をとる姿を見るに、しっかりとマスターとサーヴァントの絆を結んでいるのだろう。
マシュが盾を置いた瞬間、セイヴァーが干将・莫耶を握り立香に迫った。
「えっ!」
立香を転ばさせるセイヴァー。
直後に金属音が響き、立香の斜め後ろに剣の様な矢が刺さる。
「死にたくなければそこを動くなよ。藤丸立香 」
続けざまに飛んでくる矢。
その全てを両手に握る干将・莫耶で打ち払うセイヴァー。
「…やり過ぎたか。エミヤのヤツ完全にこちらを狙っている 」
幸いなのは、エミヤにとって切り札となる物を使ってこない事。
セイヴァーは内心でそう思う。
サークルの設置が終了すれば、この辺りはカルデアの力で安全地帯に出来る。
それまでは、持ちこたえる。
???SIDE
「ほぅ。私の攻撃を事前に察知するか。ならば、次はこれだ 」
黒く染まった手に捻れた剣が現れ、矢の様に絞られていく。
カラドボルグ。真名解放をすれば、周囲の空間すら削りとるほどの破壊力を持っている。
「これを凌ぎきれば、此方から手を出すことはやめよう 」
弓に矢をつがえ対象であるサーヴァントを見る。
そこには自分と同じ様に弓を構える姿があった。そして、その手に握るものが己の投影する物と同じものである事に疑問を感じながら。
セイヴァーSIDE
矢の攻撃がやむ。
サークルの設置までは、あと僅か。だが、本能が告げる。経験が警告を発する。
自身のそれに従い、干将・莫耶を消し、弓を出現させる。
…俺に矢を撃つ技術は無い。だからー
「エミヤ。お前の技術を借り受ける 」
自分の体が自分のものでなくなる様な感覚を感じる。
戦闘経験の憑依。
本来であれば、並外れた想像力が必要となる技術。俺には其処までの技術は無い。
だが、俺は誰よりも間近でその戦闘を見てきた。肌で感じてきた。
己の意思を空にしろ。必要なのは、エミヤの経験であって俺では無い。
俺はエミヤの経験を再現する装置で良い。
矢の形になったカラドボルグにありったけの魔力を込めて矢につがえる。
「やはり、カラドボルグが飛んできたか 」
視界に捉えた矢は同じカラドボルグ。
アレをここに着弾させてはいけない。空中で吹き飛ばす。
弓を構え、放つ。その動作は、錬鉄の英雄と瓜二つだった。
目標に向かい飛んでいく二つのカラドボルグ。
全く、同じコースをスタートが違うだけで飛んでいく。
そして、丁度中間地点でカラドボルグがぶつかり合った。
その破壊力でボロボロだった屋敷が完全に消え去った。
「…ふぅ 」
息を吐いたと同時にどうやらサークルの設置が終わった様だ。
「…セイヴァー、相変わらず、無茶苦茶ね 」
「マスター?なぜ、そんなに呆れながら俺を見るのですか? 」
『一体何があったんだい⁉︎魔力の反応が一瞬で大きくなって、消えたんだけど!』
ああ、通信ができる様になったのか。
声だけ聞こえるロマニの存在を確認して、安心する。
これでここは確実では無いが、安全地帯として利用できる。
「私なんて、マシな方よ。二人を見て?」
マスターの言葉に反応して、マシュと立香の方を見る。
固まってるな。口を開けて固まってる。
「おいおい。随分と可笑しなサーヴァントが現れたもんだなぁ 」
二人に声をかけようとして、やめた。
何処からか現れたキャスターで呼ばれたクー・フーリンが声をかけてきたから。
三人称SIDE
「ーー以上がここで起きた事の全てだ 」
キャスターが語ったことは、大きく分けて三つ。
一つは、冬木で行われた聖杯戦争の生存者であること。
二つ目は、セイバーのクラスで現界したサーヴァントに倒されると、黒化英霊になるということ。
ついでに、先ほどのセイヴァーの魔術でアサシンとランサーが巻き込まれ消滅した。
三つ目が、目的としている聖杯の場所とそこには、セイバーとアーチャーがいること。
「それで?私達と協力してくれるの?」
「ああ。そこのサーヴァントの攻撃を見て決めた。
マスターは、あんたでもよかったんだが、坊主にさせて貰うわ 」
キャスターがセイヴァーをまるで、苦手なものを見るかのような顔で見る。
「え?オレ 」
「そうよ立香。君に、そいつを任せるわ。せいぜい上手く使いなさい 」
キャスターの顔に気づいて、若干不機嫌になるオルガマリー。
「決まりだな。この街限定の契約だが、よろしく頼むぜ 」
「じゃあ、行きましょうか。目的地がハッキリしたのなら、止まっている意味はないもの 」
オルガマリーの言葉により、行動が決定する。
大聖杯。セイバーとアーチャー、この二騎を超えて目的を達成できる。
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