SAO ~絆で紡がれし勇者たち~   作:SCAR And Vector

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約半年も投稿サボってすみませんでした。
リハビリ中なので文章力皆無ですが、次第に直していきたいと思います。




シリカとの出会い 2

自分にしか聞こえない電子音付きの起床アラームに意識を覚醒され、俺はようやく重たい瞼を開いた。

 

むぅ・・・と一つ唸って、起床アラームを停止する。枕に顔を埋めたまま、右手の人差し指と中指を縦に振り、メニューウィンドウを呼び出す。

 

「ふああぁ・・・」

 

一段と間抜けな欠伸を発し、目をごしごし擦りながらメニュー窓のタイマーに視点を合わせる。最初はぼやけていた視界も徐々に明細になり、デジタル式のメニュー付属タイマーの数字をくっきりと浮かび上がらせた。

 

「昼過ぎ・・・」

 

――またか・・・

 

いくらなんでも寝過ぎだぜ俺・・・などと、攻略に充てようと思っていた休日の大半を無駄にした自分に後悔と自責の念を向けながら、俺はベットの上で体を起こした。

 

現時刻、午後12時45分。本来セットしていたアラームの設定時刻は午前9時半。この2つから、俺は実に3時間以上も寝過ごしている計算になる。自分の怠惰さに情けなさを感じるとともに、ベットから立ち上がる。

 

ひときわ大きい欠伸を放ちながら開きっぱなしのメニュー窓を操作し、装備フィギュアを選択する。そこからセット登録しておいてある装備の組み合わせ欄をタップ。すると一瞬の操作で装備プロフィール画面が更新され、新たな装備に切り替わる。

 

上半身は、俺が常時寝間着に使用している白無地のタンクトップが、赤褐色のラインの入ったⅤネック型のぴっちりとしたタンクトップアンダーシャツに。下半身は、ウッドランド迷彩柄のサーフパンツから、黒い生地に赤い紅葉の刺繍の入った袴に更新された。

 

「今日はエギルが来るんだったっけ・・・」

 

テーブルの椅子に腰かけ、昨日届いたフレンドメッセージを眺めながらひとりごちる。またもあの件でここに来るのだろう。そんな憂鬱な気分でテーブルの上に置いてある宿部屋オプションのコーヒーポッドを手に取り、カップに注ぐ。

 

湯気をたてながら注がれたコーヒーを一口啜り、程よい苦みを存分に味わったところですぐに飲み干す。

 

コーヒーのカフェイン効果で意識を完全に目覚めさせ――といっても、ナーブギアによる電気信号の錯覚だが、席を立つ。

 

俺は集合場所に向かうためにも、借りている部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エギルとの集合場所に指定された村の門辺りに向かうと、そこには大小それぞれの人影があった。

 

大きい方の人影はディープグリーンの生地に鋼鉄製の肩当てとチェストガードを身に着けたスキンヘッド。小さい方は全体的に黄色いイメージで、同じく肩当てとチェストガード(おそらくブロンズ製)にプレーテッドタイプのレザーグローブ。こちらはスキンヘッドではなくツインテール。

 

「うーっす」

 

俺は右手を上げ、ハンバーガー片手に食事をする巨漢に挨拶を交わした。好漢エギルはこちらに気付くと大口を開けハンバーガーを食べきり、ようとバリトンボイスと共に右手を上げた。

 

「んで?頼んでおいたブツはどうしたんだ?」

 

知らない人が聞いたらヤバめな会話の様にも聞こえるが、ここはSAOの仮想現実なので気にせず大声で話した。

 

「ちゃんと仕入れて来てやったよ。つーか、こんな低レアアイテムを一々仕入れさすんじゃねぇよ」

 

禿げ上がった頭をぽりぽり掻きながら、巨漢は愚痴を浴びせてくる。

 

「いいだろ?お得意様なんだからそれくらい」

 

ヘラヘラした表情でこう返すと、いかついが根の優しいエギルはうまく丸め込める。

このやり取りも何度繰り返しただろうか。

 

「んで?この子誰?隠し子?」

 

ようやくハンバーガーみたいなものを食べ終えた少女をまじまじと眺める。装備からみて中堅プレイヤーかそれ以下。ブロンズ製の装備は現時点じゃ誰がもっていてもおかしくないので、恐らく戦闘はあまり慣れていないと思われる。故に視線が泳ぎがちだ。

 

「ちげーよ。何やらお前に用があるってんで配達ついでに連れてきたんだ」

 

「ふーん」

 

知らない男にじろじろ見られて居心地が悪いのか、少女はあからさまにもじもじし始めた。

 

「で?俺に何の用?」

 

このままじゃ埒があかないのでささっと本題に入ってしまう。すると少女は思い出したように口を開いた。

 

「あの、私のこと覚えていますか?」

 

「いや、全然」

 

即答。少女は悲しげにそうですよねと落胆したが、こっちはこっちで覚えがないのでどうしようもない。

 

「じゃあ、最近誰か助けたことってありますか?」

 

質問の真意がよくわからないが、とりあえずまじめに答える

 

「まぁ、何か月か前に八層か九層でプレーヤー助けたけど」

 

「やっぱり!多分その時に助けてもらった者です!あの、遅れたんですけど、これ、うけとってください!」

 

そういって少女は革袋を取り出し渡してきた。重さから推測するにポーションやコルなどの必需品か。

 

「いや、気持ちはうれしいんだけど、名前聞いてなかったな」

 

俺がそうひとりごちると、少女ははっと我に返ったようで自己紹介をした。

 

「わ、私シリカって言います!助けていただいてありがとうございました」

 

「落ち着けって・・・俺はユーマっていう。よろしく」

 

そういって挨拶代わりのフレ申請を飛ばす。

 

これが後のビーストテイマーと呼ばれる少女と、後に赤鬼と畏怖される少年の出会いだった。




 お待たせしました!続きです!半年以上も投稿さぼってすみませんでした。

 現在リハビリ中なので、拙い文章ですが、早くいっぱしの小説を書けるように頑張ります!
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