Wizars World 《ウィザーズ ワールド》   作:ダンケ侍

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0-1.とある不運な男のレポート

  誰が読んでいるかは知らないがとりあえず初めましてこの記録を残している者だ、名前が気になるなら最後に表記しておくから先に見るか読んでからにしてくれ。

  生憎おれはデスクワークが得意じゃないんでな読みづらいとしても勘弁してくれ。

  今からおれが書くことはとある学園で生活している青年達の一つの出来事だ。まあ、普通の高校生が巻き込まれるような出来事ではないがな。そこが魔法士を育成する学校だから起こった出来事だ。

  一応常識ではあるが魔法について記録しておくとしよう、誰が読むかわからんからな。

  「魔法」というのは50年くらい前だったか、大気中に存在する「魔素」という聞くからに怪しい物質が発見されたのが事の発端だ。科学ってやつはすごいもんでな一気に「魔素」の研究は進められた。

  わずか2〜3年で調べあげられた「魔素」はすぐに利用価値が発見されることになる。それが「魔法」だ。

  人間が「魔素」を扱うには脳波が関係しているとか知り合いの科学者が言っていたがおれには何のことかさっぱりだったな、とにかく扱う方法を見出したんだ。しかし、生身だけでは限界があった。もちろん効率良く扱うための方法が考えられた、そしてその方法はとある装置を介することだった。その装置を開発した天才様は「ユニット」と名付け世に広めたらしい。そこでわかった事は、どの「ユニット」を使おうが使用する人物が発現する能力は同じだという事、つまり能力は「ユニット」ではなく人間ごとに決まっているという事だ。ここで脳波やらが関係するのかもしれんがそれは省く。この「ユニット」を扱うのが出来るやつを人は魔法士と呼んだ、まあ便宜上だがな。

  以上の事が「魔法」の由来だ、簡単に説明しただけだから専門的なことが知りたいやつはお近くの専門家に聞いてくれ、おれは体を動かすしか出来んからな。

  さて、記録を続けよう。研究が進められた「魔法」は当然の如く軍事転用されることになった。「魔法」を使えば既存の兵器は紙くずに等しいからな。各国は躍起になって研究を進めた、その結果国の対立は酷いことになった。新しい力を手にいれ、対立が深くなると起こるのは・・・戦争だ。

  第三次世界大戦やら第一次魔法大戦やら言われたこの戦争は、誰も予想しない形で終わりを迎えた。

  日本が参戦し、そのまま日本が世界を圧倒し勝利した。非戦国家であった日本は、最も「魔法」研究のすすんでいる国家すなわち最大の軍事国家として認識されることになった。

  ・・・なんでおれは歴史について語ってんだ?まあ、学園の事を説明するには必要か。

  そんなわけで、日本は次世代の魔法士を育てるために一つの学園を設立した。学園の名前は「星皇学園」、中二病じゃねぇかとも疑う名前だが日本最強と呼ばれた魔法士の二つ名からとったらしい。

  ・・・だから中二病なんだよ。この学園には、日本の技術を学ぶため世界各国から留学生がやってくるらしいな。どこかで聞いたような設定とか言うなよ。

 前置きが長くなったな、これからの記録はそこの学園に通う高校生達の話だ。なぜそんなものを記録するかという疑問があるだろうが、上司命令なんだしょうがないだろ?おれが一番知りたいわ。

  では、まずは彼らの出会いから・・・なんだ?出撃命令?

  こんな大晦日に暴れるやつがいるなんてな丁度いいね、鬱憤を晴らすとしようか。デスクワークにイライラしていたところだ。具体的な内容はもう一人のやつが書くことになっている、あとはそいつに任せるとするよ。このへんでバトンタッチといこうか、くだらない説明は飽き飽きだろうからね。

  さあ出撃だ、血が燃えるぜ!

 

 

  2199年 12月31日

  記録者 モーガン・バロウズ

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