Wizars World 《ウィザーズ ワールド》 作:ダンケ侍
ではどうぞ。
今日4月24日、LHRの日である。1-Aに俗物金髪教師がやってくる。
「は〜い、ロリコンハッピーラードを始まるわよ〜」
「先生〜それだとロリコンの幸せ評議会という意味です。なんか危ないと思います。」
「はいはい、LHR始まるわよ〜」
今回の当て字は社会的に危なかった気がする。本当にあったらかなり怖い。
「まずはクラス代表戦お疲れさま、お二人さん」
「誰の所為だ誰の」
「先生の賭けのためではありませんから」
元々はこの教師が半ば脅しの様に頼んできたから引き受けざるを得ない状況になったのである。
「おかげさまで儲かったわ〜」
「大人って!なんて汚いんだ!」
レイノルズが嘆く。あれ?こいつ久しぶりだな。
「メタ発言禁止だ」
「ま、そんなわけで…………」
そこで一旦言葉を切ってニヤッと笑い、
「今度のGWにでも皆で親睦会をしましょ〜」
「先生……!」
「まさか俺たちのために……」
「あんた……立派に先生出来てんよ!」
騙されてる気がするが、クラスのほぼ全員がこの発言に喜んでいる。結局世の中金なのだろうか。どのみち賭けは推奨される行為ではないためこの女は教師失格である。
「ま……いいか」
「なに言っても無駄ね……」
若くして諦めが肝心という言葉を体感する二人の男女がいた……。
「それと、マッケイ君」
「んあ?はい、なんでしょう?」
「高梨君……風紀委員長が風紀委員室までくる様にだって」
「風紀委員⁈」
彼にとって風紀委員は嫌な予感しかしない。彼は連日 皆川 咲良という風紀委員に襲われているためである。
「確かに伝えたからね〜」
「はぁ…………」
久しぶりの出番に不安を感じるレイであった。
##########
レイは言われた通り、億劫に嫌々ながらも風紀委員室の前にやってきた。
「ん?あいつら…………」
風紀委員室の前には既に二人の男女がいた。一人はブレイム・ゴードン、もう一人は神条 礼奈。どちらも昨日の試合で彼の友人である二人と激突した人物である。
「おい、あんた達も呼ばれたのか?」
レイの言葉に二人が振り向く。
「おや、レイノルズですか。お久しぶりですね」
「確かにそうだけど……あんたは?」
ブレイムとは会ったことがあったが礼奈とは初対面である。
「これは失礼、俺は1-Aのレイノルズ・マッケイだ」
「……ああ、あの夫婦と同じクラスの」
「……もはや夫婦認定ですか……」
一度戦った相手からも夫婦と認識されるのはどうなのだろうか。礼奈の言葉にブレイムは苦笑する。
「そちらは1-Dの神条 礼奈で間違いないな?」
「一気に有名になったもんね……」
三人がそんな話をしていると、呼びたした本人が現れた。
「悪いね、ちょっと遅れた」
「いえ、お気になさらず」
三人を代表してブレイムが答える、この中で一番こういう事に適していると判断したためである。
「じゃあ、入ろうか」
徹は三人を伴って部屋に入る。
『失礼します』
三人も徹に続く。徹が席に着くと話を始める。
「さて、回りくどいのは嫌いだから単刀直入にいこう。風紀委員に入ってくれ」
「……一応理由をお願いできますか?」
「そうだね、それは必要かな」
そう言って徹は続ける。
「ゴードンと神条さんは昨日の活躍から、マッケイは内部推薦だ」
そう語る徹、三人はとりあえず一つずつ処理していく事にした。
「……僕より片山さんのほうがよろしいのでは?」
正直昨日の試合でブレイムはあまり活躍していない。第2試合が片山無双だった事もあり、翔子のほうが評価されると思ったのだ。
「僕の判断だけど……駄目かな」
「いえ、ただ僕よりは適任かと……」
「……カティアも風紀委員なんだが……」
「謹んで拝命致します」
「うわぁ、こいつ安い」
徹の言葉にあまりにも早い手のひらを返すブレイムについ驚くレイノルズ。
ちなみに今日の昼休み、週間の学園新聞に『ドイツ留学生の二人は恋仲だった⁈』という見出しで二人が仲良く手を繋いで登校している写真が写されていた。。これによって二人の仲は学園公認のものになった。発行者の田所 正明は二人からO☆HA☆NA☆SHIをされたという。なにやってんだ、ただ一人の放送部員。
「わたしは別に構いませんよ、放課後暇だし」
「……さっきまでイワンとの練習時間が減ってしまうと嘆いていたのは誰でしょうね?」
「う、うるさい!忘れなさい!」
「……一成に似てきたな、君……」
礼奈をからかうブレイムを見て徹はそう感じた。レイノルズが最後の質問をする。
「俺の内部推薦てなんです?」
「文字通りの奴だけど?」
「……じゃあなんでです?」
「咲良と真っ正面からぶつかり合える数少ない人間として満場一致」
「満場一致⁈」
予想外の結果に驚くレイノルズ、皆川 咲良はそれほどまでに強いという証拠でもある。
「……さらに襲われそうなんすけど……」
「それは僕から止めるよ」
「本当ですか⁈」
「不意打ちはやめろって」
「不意打ちじゃないならいいの⁈」
委員長にまで裏切られるレイノルズ。結局彼も風紀委員に入ることにした。
「それじゃあ、あまり仕事はないから安心してくれ」
「そんなに問題が少ないのですか?」
「大体僕と咲良で終わるから」
「ああ………………」
その二人ならすぐに問題を解決するだろうという実力を持っているからブレイムとレイノルズは納得したが
「?」
礼奈だけはわからないといった反応をしていた。
「じゃあ解散にしようか……」
と徹が言ったとき、ばぁん!と乱暴に扉が開けられて
「徹!新人共はまだいるか⁈」
一人の茶髪でリーゼント風の髪型をした3年と思われる男が入ってきた。
徹が頭を抱えて言う。
「錬磨……今日だけは来るなと言っただろう」
「ケチくせぇ事言ってんじゃねえや、俺にも紹介しろよ」
そう言って錬磨と呼ばれた男はレイノルズたちの方を見る。すると礼奈を見たところで視線の動きが止まる。礼奈も額に手を当て、やれやれといった表情をしていた。
「似たような展開あったな」
「7話辺りでしたね」
……今回はメタ発言多いな……。礼奈を見た錬磨と言う男は
「マイスウィィィィィィトシスタァァァァァァ!」
「寄るな!バカアニキ!」
「ぐへぇ!」
我が愛しい妹よ(日本語訳)と叫びながら駆け寄るが、見事な回し蹴りを食らって撃退されていた。
「はたから見るとただの痴漢ですからねぇ」
「……悪い……再三来るなと言っておいたんだが……」
「いえ……バカアニキの存在が悪いので……」
「俺の存在全否定⁈」
周りからの散々な物言いに反論してくる錬磨、復活の早い奴だ。
「まあいいや、来たなら挨拶でもしなよ……」
「おう、俺様は神条 錬磨《しんじょう れんま》そこの礼奈の兄だぜ」
まあそれはわかる、と全員は大した反応が出来ない。
「しかし、随分とシスコ……大事にしていらっしゃるのですね〜」
「なんだ?シスコンで何が悪りぃ」
「認めたうえに動じてないだと……」
ブレイムの本音混じりの言葉に動じる事なく返す錬磨に驚愕するレイノルズ。
錬磨が来た事で場が混乱したが、
「もう解散するつもりだから錬磨も帰れ」
「おい、俺様はまだ……」
「アニキ退いて!」
「え?うおおおおぉぉぉぉぉぉ…………」
礼奈が錬磨の重力の方向を変えて窓の外へと飛ばす、錬磨の声が段々小さくなっていく。
ちなみに窓からでた辺りで重力を元に戻した。
「いや死ぬから!」
「あのバカ生存本能高いから大丈夫よ」
「そういうことじゃなくね⁈」
人一人が死ぬような事をした張本人は何でもない様に続ける。
「あんたレイだっけ?青柳と連絡とれる?」
「は?別にそれくらいいいが……なんか用か?」
「わたしじゃあ無いんだけどね……」
その言葉を聞いたレイノルズは疑問符を浮かべた。
「イワンがもう一度会わせてくれってさ……」
「はい…………?」
どういう事か理解出来なかったレイノルズとイワンの行動に呆れている礼奈、そしてすっかり空気な徹とブレイムがいた。
「僕の能力は空気の操作ですから」
「そういう事じゃないだろ……」
今回はここまで。次回はイワンの頼みの内容、第2試合の様子などでも。
ブ「今回は僕ですか」
出番早かったけどね。
ブ「僕の能力はこちらです」
ブレイム・ゴードン
ユニット:脳内のマイクロチップ
能力:空気操作能力
ブ「その気になれば酸素を操作して窒息させる事も可能です」
本編ではしないと思いますが、また次回(・ω・)ノ