Wizars World 《ウィザーズ ワールド》 作:ダンケ侍
少々展開が強引かな……
ではどうぞ
GWも終わった5月7日、青柳 健人と井上 京花は生徒会室を訪れていた、連休終わりで仕事が溜まっているとのこと。
「仕事少ないって言ってたのにな……」
「あの人だからね……」
あの人自身が仕事が少ないと言っていたのに溜まっているから呼び出しとはなんなのだろうか、生徒会室に入るとすでに二人の先輩がいた。
「おー、一年共遅れてるぞ?」
「あたしらも来たばっかりでしょ……」
そこに居たのは生徒会2年、福原 尚輝《ふくはら なおき》とミリアム・ブランのコンビであった。
「お久しぶり振りです先輩」
「初めましてとも言える」
「ようやく出られたよ……」
「発言がメタいです、お二人とも」
尚輝のほうは長めの赤っぽい髪をしており、ミリアムのほうは銀髪のボブカットである。そんな二人もついさっき来たようで書類の用意を始めようとしていた。
「会長はまだ来ねえの?」
「おれたちは見てませんが」
「呼び出しといて遅れんなよ……」
「それはすいませんね尚輝」
「本当に……って会長⁉」
尚輝が愚痴を言っていたタイミングでちょうど生徒会長八重 一成が入って来る、地獄耳かとも疑う。尚輝は会長からアイアンクローの制裁を受けていた。
「京ちゃん、ミリアムヤッホー」
「ひゃん!もう、やめて下さい香織さん!」
「京花いつもやられてるね、それ」
青柳 香織が京花に対していつものスキンシップを行っていた。制裁を終えた一成が皆に声を掛ける(尚輝は頭を抱えてうずくまっている)。
「今回は2年二人に用があります」
「あたしらで書類整理ではないんですか?」
ミリアムのもっともな疑問に答える一成。
「一年はこの間たまたま確認出来ましたが貴方達の実力が鈍ってないか確かめたくて」
「俺まだボコられんの…………」
「本音は?」
「体を動かしたいです」
「はぁ……」
それらしい事を言ってはいたが、結局は自分がやりたいという本音に呆れてしまう健人。
「この程度いつもの事だけどね」
「まだましなほうね〜」
「気にしてたら持たないぞ?」
去年から彼の人となりを知っている先輩達は別にいつもの事と片付けていた。
「会長さん……あれ見えてます?」
京花が指をさす先には会長の机に大量の書類があるのが見てとれた。しかし彼は何でもないように言う。
「あれくらい1時間もあれば終わります」
「そうですか…………」
「もちろん二人も強制観戦です」
「わかりましたよ……」
生徒会長の言う事には絶対ということか、1年二人は頷いた。
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2年二人と一成はアリーナのフィールドに、1年二人と香織観客席にいた。
「貸し切りですか、相変わらずデタラメだなあんた」
「褒めても何もでませんよ」
「……さすがは会長さんだな……」
当然の如くこの広いアリーナを貸し切っている人物に驚きを隠せない二人。一成がその手にユニットであるトンファーを生み出す。
「さて、鈍っていないかもチェック項目ですからね」
「はぁ……ミリアム行くか」
「いつでもどうぞ」
『ユニットON!』
渋々といった感じでユニットを展開する。
尚輝の手にはハルバートが展開されており、ミリアムは指に指輪を展開していた。
「では……試合開始です!」
「よっしゃあ!ただでは負けねえぞ!」
「勝ってやるくらい言えないかな……」
試合が開始されると同時に複数の魔力弾を生み出す一成、それをそのまま発射する。
「そのくらい!」
尚輝がそれらをすべて打ち落とす、その間にミリアムが魔素を収集する。
「頼むよ!尚輝!」
「オーケー、任された!」
溜まった魔素をすべて尚輝に受け渡す、その魔素を利用して尚輝は大きな一撃を繰り出す。
「〈烈震衝波《れっしんしょうは》〉!」
彼女に渡された魔素を上乗せして巨大な波動を発生させる、しかし一成は難なく避ける。
「相変わらずのパワー馬鹿ですね!」
「まだ!〈ロックショット〉!」
「まだ甘い!」
複数の石のつぶてが彼を襲うがそれらをすべて防いだ。
「こんなもんじゃだめか……」
「だったら次いくよ!」
勝負は始まったばかりである。
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1年二人と香織は勝負の様子観客席から見ていた。
「魔素の受け渡しなんて出来たんですね」
「ミリアムはそれが能力だから」
ミリアムの能力は魔素を他人に受け渡す能力、自分で収集した魔素を他人に受け渡す事によって対象者は自分の使用する魔法にそれを上乗せする事ができる。操作系魔法は地形操作、先ほどのように地にある石や岩などを扱う能力である。
「福原先輩も妙なもん使ってるな」
「確か波動じゃないかな」
尚輝の能力は波動を操る能力。先ほどのように波動を直接ぶつけたりするなどして扱っている。ハルバートを振り回すための筋力増強能力もある。
「でもあの二人はコンビだったら2年No.1ね」
「確かに息が合ってますからね」
「個人だと誰なんだ?」
「皆川 咲良よ」
「納得……」
三人が話していると再びフィールドでは動きがあった。
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尚輝がハルバート振り回し攻撃を仕掛けるが一成はそれを涼しい顔で受け流す。
「あんたは、相変わらず強いな!」
「ふむ、腕は上げたようです……が!」
一成がトンファーで彼のハルバートを弾く、そのまま魔力弾を生成しぶつける。
「がああ!」
「もう一撃……」
「させない!〈グランドランス〉!」
「くっ…………」
一成を囲むようにして四本の岩の槍が生み出される、彼は追撃を中止して距離をとった。
「悪い、押し込まれた」
「まだ波動打てる?」
「問題ねえ、いけるぜ!」
「だったらこれお願いね」
再び尚輝に魔素が受け渡される、彼はハルバートを構え直し一成に向かって踏み込む。
「行くぜ!最強!」
「とりあえずは合格ですが……どこまで出来ますか⁉」
尚輝は自分のハルバートを振り上げて、
「〈獅子豪衝波《ししごうしょうは》〉ぁ!」
獅子の形をした波動を一成に打ち出す、ミリアムの魔素も加えられているが…………。
「ブレイク!」
「……まじで?」
「いい一撃でしたよ、二人共」
同じタイミングで打ち出された収束砲によって止められた。
「それではご褒美です……」
尚輝の腹にトンファーの先端を当て、
「〈デストラクトブレイカー〉」
収束砲を至近距離で発射した。
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「いやあんた殺す気ですか⁉」
尚輝は当然の憤りを露わにしていた。ちなみに彼は介入してきた健人、京花、香織それぞれの張った盾によって守られていた。
「ご褒美ですよ〜」
「俺はドMじゃねえ!」
「会長……」
一成の言い分に呆れてしまう健人。
「勝ちたかったね、尚輝」
「勝てるかよ……あんな化け物……」
「褒めても何もでませんよ」
「これも褒め言葉⁉」
この男は化け物呼ばわりされても普通に笑っている何なのだろうか。
「お二人息ピッタリでしたね」
「あら、ありがとう京花」
「俺は何も出来てないけどな……」
「そんな事はないよ?貴方が居ないと私だけじゃ意味が無いもん」
「お、おう……ありがとよ……」
ミリアムからの率直なお礼に顔を赤くしながら返す尚輝。そんな様子を見ていた3年コンビが、
「……報われない男がここに一人」
「残念な奴ね〜」
そのような評価を下していた。
「しかし、やっぱ先輩達は強いな……」
「あの攻撃は守れそうになかったわね……」
一成には歯が立たなかったがそれでも実力はある。今の自分達が挑んでも勝負になるかどうかもわからない。
「ま、練習あるのみかな?」
「……ええ、そうね……」
「……お前最近どうかしたか?」
健人が彼女の顔を覗き込む。
「!な、何でもないわよ。大丈夫だから」
「ならいいんだかな……」
「……青春ですね〜」
「……本当にね〜」
3年コンビも十分青春と呼べる年齢なのだが……。こうして今回の模擬戦は幕を閉じたのだった。
今回で学園キャラは全員出ました、多分。能力はまだ教師陣が残ってるな〜。
練「今回は俺様か」
このコーナー復活です。
練「あんま書く事も無いけどな」
神条 練磨
ユニット:刀
能力:銃火器生成能力(EXスキル)
練「EXスキルについては11.の話を読んでくれ」
また次回(・ω・)ノ