Wizars World 《ウィザーズ ワールド》   作:ダンケ侍

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今回は皆経験したあのイベント、苦しんだ人も多いはず……。
ではどうぞ


21.勉強会で勉強する奴は少ない〈男子勉強会〉

5月下旬その時全ての学生が恐怖する一大イベントが迫っていた。

全ての学生が忌み嫌い、全ての学生を苦しめる行事。

その名は………中間テストと言った…………

 

 

 

##########

 

 

 

中間テストが近づいて来た頃、星皇学園でも勉強ムードになっていた。たとえ魔法が使えたとしても勉学が出来なければ学生としては意味がない。他の高校生よりも優遇された立場だからこそ、それなりの成績をとらねばならない。そんな中無論苦しんでいる者もいるわけで…………

 

「なあ、健人。勉強を教えてくれ」

 

レイノルズ・マッケイは同級生である青柳 健人を頼っていた。

 

「日々の復習が大切以上」

「それじゃあ間に合わねえ!」

「怠ったお前が悪い、残念だったな」

「能力と同じように冷たい⁉」

 

彼の正論に全く言い訳出来ないレイノルズ。こちらの耳も痛くなって来る。

 

「……お前筆記試験何位だ?」

「……86位だ」

「……このパワー馬鹿め……」

 

かなり低い位置にいた、実技の実力に勉学の実力が全く釣り合っていない。この男は実力だけで試験を突破したのだろう、勉強が出来ないはずだ。

 

「……おれだけだと無理だな」

「え?まじで?」

「同じ事をもう一度聞きたいか?」

「いえ、結構です」

 

健人は元々努力の人間、日々の積み重ね以外はアドバイス出来ない。他人に教えられる技能もないので他人を頼る事にした。彼の覚え方はどうも特殊らしい。

まずは井上 京花に聞いてみる。

 

「ごめんなさい……翔子達にも同じ事頼まれちゃって」

「なら仕方ないな」

「……いつの間にか仲良くなってんな」

 

入学試験筆記1位は既に予約済みだった。今度は頭の良さげなブレイムに聞くことに。

 

「そんな理由ですか……私も同じ事頼みたかったのですが」

「なんだ顔だけ真面目野郎か」

「少々わかり辛い箇所があるだけです、そこの脳筋といっしょにしないでください」

「うん、その呼び方やめてくれ」

 

二人のちょっとした言い合いのとばっちりを受けるレイノルズ。

 

「で?おれは教えることは出来ないぞ」

「元より貴方に聞く気はございません」

「じゃあ誰だよ」

 

レイノルズが気になって質問すると、一人の男がやって来る。

 

「……ゴードン、何用だ?」

「……こいつ?」

 

そこにいたのはイワン・ロバノフだった。

 

「いきなり失礼だな、レイノルズ・マッケイ」

「……なんで知ってるんだ?」

 

ここに居る人間とは違いレイノルズは対して有名ではないはずだが。

 

「礼奈が君を通して健人にアポをとってくれたと聞いたのでな」

「ああ、そんな事もあったな」

「君とも手合わせしてみたいが……今日は勉学の事があるのでな」

「ええ、そのために貴方を呼んだのですから」

 

二人で会話を続けていたところにブレイムが入ってくる、イワンを呼んだのは彼であったのを忘れていた。

 

「お前勉強出来んの?」

「筆記試験は一桁台だったが」

「なん……だと……」

 

健人の質問に彼はなんでもないように答え、レイノルズが驚いている。

 

「それでは、お願い出来ますか?」

「構わんが……マッケイも面倒見てやろうか?」

「やめろ!こいつの馬鹿は筋金入りだ!」

「お前は黙ってろ!」

 

そもそもこの学園のレベルが高いため言うほど彼は馬鹿という訳ではないのだが……。

 

「一人増える程度手間ではないが……」

「お前教える事に自信あんの?」

「幾度か礼奈にも教えたが好評だったぞ」

「よろしくお願いします」

 

イワンの言葉にレイノルズはジャパニーズ土下座をして頼みこむ、ジャパニーズ以外に土下座があるかは知らないが。

 

「では寮で勉強会といくか」

「ブレイム、おれ達の部屋でいいよな?」

「ええ、構いません」

 

かくして一年男子による勉強会がここに開かれる。

 

 

 

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部屋の違う二人がそれぞれ勉強道具を持ち寄ってここに勉強会が開かれた。

 

「歴史科目はどう覚えたらいいんだ?」

「やはり書く事が重要だな」

「 英語はどうすれば?」

「単語帳から何十問か出すとあったろ?それをまず覚えろ」

 

主にはレイノルズがわからないところをイワンに聞いて彼が教えてやるという図式がとられている。健人は自分でどうにかなるため一人で黙々と進めており、ブレイムは所々イワンに質問していた。

 

「理系科目がわけわかんね……」

「先生がワークブックの範囲指定しているだろ?そこを繰り返しやれ」

「手が出ないところなどは?」

「まず答え見ても構わん、やり方は書いてあるから同じ事が出来るまで解き続けろ」

「この方程式は……」

「ここのxをだな……」

 

イワンが二人に次々と教える、その手際はさながら塾の講師であるかのようだ。

 

「それから暗記系は後回しにするといい」

「今からやっといたがよくね?」

「テストまで覚えていられるならな、テスト前近い時に覚えた方が記憶に残るだろ?」

「なるほどな…………」

 

イワンのアドバイスに疑問を持ったレイノルズに健人が説明してやる。特にテスト当日の朝などに確認をするとかなり記憶に新しいから有効だとも言っていた。歴史科目や国語の漢字、英単語などはここで覚えるといいらしい。

 

「いやぁ〜わかる奴に聞くと違うわ」

「全くです、とてもわかりやすい説明ですしね」

「だが実技だとこうはいかない」

「おれに相談したあとどうなったんだ?」

 

余裕のある二人は以前彼が健人に相談した時の話をしていた。

 

「あの後礼奈にも協力してもらってな、光明が見えてきた」

「そりゃ良かった、相談にのった甲斐があるってもんだ」

「余裕のある奴は違うねえ……」

「文句言う暇があるなら問題解きますよ」

「りょーかい……」

 

勉強会は日が暮れるまで続いた……。

 

 

 

##########

 

 

 

日が暮れて夜も遅くなってきた頃未だに彼らは健人とブレイムの部屋に居た。

 

「お前らいつまで居るんだ?」

「あともうちょい……」

「集中力はあるようだな」

「普段からやっておけばいいのに……」

 

どうやらキリのいい所までやりたいらしくその場から動こうとはしない、そこに一人の訪問者が現れる。

 

「おい、青柳とゴードン。ここにマッケイとロバノフが居ると聞いたが?」

 

男子寮寮長の剛田 鉄扇であった。

 

「そろそろ帰したほうがいいですか?」

「いや、まだいいが21時までには各々の部屋に戻らせろ、一応規則だからな」

「はい、わかりました」

「あと勉強しすぎもいいが休憩はとれよ」

 

そう言って彼は部屋を後にした。

 

「……いい先生ですね」

「顔はちとごついけどな」

「お前らここで飯食ってけ、おれが作るからよ」

「ふむ、ではご馳走になろうかな」

 

魔法士の学生の夜は更けていった…………。

後日あったテストでレイノルズは今までにない高得点をとったらしい。

 

 




男子とタイトルにはありますが女子編は考えておりません。

一「ようやく出られました〜」

1.からいた彼の能力紹介です〜

一「それではどうぞ」

八重 一成

ユニット:トンファー

能力:身体能力増強、魔法弾生成

一「香織がイッセーと呼んでいますが、読み方はかずなりですので」

また次回(・ω・)ノ
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