Wizars World 《ウィザーズ ワールド》 作:ダンケ侍
ではどうぞ
7月20日、国立星皇学園は終業式の日である。終業式が終わると最も日数の多い大型連休であろう夏休みが待っている。大型連休に思いをはせる者、宿題を終わらせるための日程を組む者、補習を食らって絶望する者、様々な人がいる事だろう。ここ星皇学園も例外ではなかった。
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終業式が終わり、担任の先生からのありがたーいお話が終わった後生徒会の役員6人は生徒会室集まっていた。
「んーやっぱ勉強にも力入れてるから宿題多いっすね」
各教科担当から渡された大量の宿題を見ながら青柳 健人は言った。
「毎日やればできる、それを5教科分言うんだもんなあ?」
一度経験している福原 尚輝もこれに同意する。
「でも社会科系の宿題は薄いですね」
宿題をパラパラめくりながら井上 京花が言う、すると最後に『夏休みを楽しむべし!byフレンダ』と書いてある。
「相変わらずそういう事が好きな人だね、フレンダ先生」
「それでいて要点が抑えられてるからすごい人なんだよ」
これも経験済みなのであろうミリアム・ブランと青柳 香織がこれに反応する。
「ま、宿題なんて7月中には終わるでしょう」
会長の八重 一成は優等生発言を残す、宿題を7月中に終わらせるなどただの都市伝説だろうに……。
「そうですねー」
「簡単ですしね」
「書くのに時間がかかるけどな」
「それでも8月開始時くらいには終わるよね」
「新規の範囲とかほとんどないしねー」
しかしここにいるのは全員成績優秀者である、なんでもないように賛同する。なぜそんな考え方が出来るのか理解出来ない。
「最後の方で宿題に追われるなんて勘弁ですからね」
その時風紀委員室で複数のくしゃみが起こっていた。
「やっぱ夏休みなんだから皆で遊びたいよねー」
「それいいですねえ、我々とかで何処かへ出かけたりとか」
ミリアムの提案に一成が乗っかってくる、そこで健人が気になった事を聞く。
「会長受験では?姉貴も」
そう、一成と香織は3年生である。本来ならば勉強に追われていてもおかしくない。
「それに関しては推薦もらっているので」
「実際まだもらったわけじゃないけどほぼ確定だし」
「……他の受験生が聞いたらなんて言うだろうな」
さすがは生徒会に入っている人物、推薦をもらって当然の様に答える。去年もそうだったのだろう尚輝はさして驚きもせずに健人と京花に聞いてきた。
「お前ら何処か行きたいとことかねえの?」
「おれは特にないっすね、しいて言うなら皆というより京花と何処か行きたいです」
「わ、私も健人と二人で出掛けたいな……」
「あ、はい、ご馳走さまです」
彼はこの二人に聞いたら惚気話は確実とわかっていたのに聞いた自分を責める。健人はさらっと言ったが京花は顔を赤らめて、しかし健人を見つめながら言う。それを見た健人は心の中で、
(やっぱこいつ可愛いなあ……)
と内心悶絶しておりその姉は、
「京ちゃん可愛いわあ〜、お持ち帰りしていい?健」
「なに言ってるんですか香織さん⁉」
「感想を原稿用紙一枚にまとめてくれよ?」
「オッケー我が命に変えても」
「二人して何の話⁉私なにされるの⁉」
姉弟揃って京花をからかっていた。それを見かねたミリアムが一成に質問して話題を変えようとする。
「あ、あの会長、今年も合同練習はあるんですか?」
「ええ、場所がまだ未定ですけど予定はしています」
「合同練習ってなんですか?」
姉弟のからかいから逃れて来た京花が一成に質問する。
「はい、毎年風紀委員と合同で合宿を行ってまして」
「合宿……ですか?」
「まあ旅行となんら変わりませんよ」
「そこは隠そうぜ、会長さんよ……」
通常運転の会長に呆れる部下の姿があった。
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場所は変わって風紀委員室、ここも今日ばかりは全員が集まっていた。そして生徒会と同じ様に合同練習の話題になっている。
「生徒会の方々と試合ですか……」
「そうだ、毎年この時期にいつもやってるんだ」
こちらではブレイム・ゴードンがした質問に委員長である高梨 徹が答える形となっている。そして今度はレイノルズ・マッケイが質問する。
「場所は普段どんなところなんすか?」
「そうだね……海とか山とかになるね」
「……それ単なる旅行とかじゃありません?」
徹の示した場所があまりにも一般的なレジャーで赴く場所だったので思わず聞いてしまう神条 礼奈、それに反応して経験者は語る。まずは皆川 咲良、
「生徒会の人も一緒だから楽しいよー」
続いてカティア・クルシュマン、
「……皆賑やか……」
最後に神条 錬磨、
「試合以外は遊んでばっかだったな」
「ああ……そう……」
三人の答えに少々脱力してしまった礼奈、ほとんどの目的は旅行みたいなものなのだから。
「そうそう、宿題が終わってない奴のために勉強会も開催するってさ」
徹の言葉に四人ほどビクッと肩を上げる。
「……宿題って最終日にやるもんだろ?」
「そうよ一日、時には徹夜をして終わらせるものよ」
「違うよー、提出日前日に必死に終わらせるものなんだよー」
「それがわかってねえとはまだまだ甘いな」
最初から順にレイノルズ、礼奈、咲良、錬磨である。やはり兄妹なのか錬磨と礼奈はこういうところが似ている、それら全員の反応を見て残りの三人はため息をつく。
「……ちゃんと計画的にやりましょうよ」
「……今年は写させないよ咲良……」
「錬磨……君仮にも推薦もらうんだから……」
真面目な方々は主にこんな反応をする、ちなみに風紀委員も実力が認められて推薦をもらっていたりする。
「うるせー!夏休みはその名の通り休むものなんだよ!」
「いいぞーレイー」
「……まあその理論はともかく遊びたいのは確かだよね」
レイノルズと咲良の主張を流して徹は言う、その言葉に様々な反応をする。
「……夏はイベントがたくさん……」
「おや、なんだか寒気が……」
静かに盛り上がるカティアとそれによりなにやら不安を感じるブレイム。
「レイどっか二人で出かけない?」
「お前と二人は精神的に疲れそうだな」
「楽しまなきゃ損じゃないの!」
何とか二人出かけようとする咲良とどうにかして二人は免れようとするレイノルズ。
「礼奈、お前実家に帰るか?」
「帰らないよ、兄貴一人で帰れば?」
「お前が帰らないなら俺もいいや」
実家に帰る帰らないの話をする神条兄妹、ちなみにこの学園実家に一旦帰る生徒は半分程度らしい。
「……夏はなにも無いといいけどな……」
先日のブルーアースの件を聞いている徹はその事を危惧する。
そしてそれぞれの夏休みが始まるのだった。
夏休みは休むものだ、この理論は作者のものです。
イ「果てし無くダメ人間だな」
翔「というか作者!私達が出てませんよ!」
メディア部とイワンは次です。
正「なにさせるつもりですか?」
いい事です。ところで皆さん海と山はどちらがお好きですか?この質問の意味がわかる方は感想にてお願いします。ヒントは一成の台詞だよ。
また次回(・ω・)ノ