Wizars World 《ウィザーズ ワールド》   作:ダンケ侍

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あの方はやっぱり強い、そう考えるとダグラスも相当強いな。
ではどうぞ


39.敗北者インタビュー〈学園生徒トップ〉

ブレイム・ゴードンは絶望を感じていた、信頼出来るパートナーカティア・クルシュマンが隣に居てもその絶望は変わらない。この試合は詰みだ、直感的にそう思った。なぜなら相手は……

 

「どうも、出会ってしまいましたね、」

「……ブレイム……」

「……勝てる気がしませんね」

 

学園最強の八重 一成なのだから。

 

「さ、僕もやりたい事があるのでさっさとやりましょうか」

「……やりたい事……?」

「徹との決着です」

「……自然破壊になりそうなんですが」

 

学園内の二強と名高い二人がぶつかればそれこそただでは済まないだろう、主に周りが。

 

「……自然は犠牲となったのだ」

「いや、やめてください」

「……今は自分の身を案じるべき……」

「話していても仕方ない、始めますか」

「なるようになりますか……」

「……ユニット、ON……」

 

三人がユニットを展開して試合を開始する、ブレイム・カティアペアはどちらも後衛型なため一成から距離をとる。だが一成には距離があっても無くても変わりはしない。

 

「いいんですか?距離をとって、〈シューティングデベロッパー〉」

 

彼の周りに無数の魔力弾が出来上がる。

 

「全弾シュート!」

 

そしてそれら全てが発射される、数が多くともそれらの標準は狂ってはいない。

 

「カティ!こっちに来てください」

「……ん、わかった」

 

ブレイムはカティアを背にして空気の熱を奪い氷の盾を作る、がその魔力弾は一つ一つがとても重い一撃であった。

 

「本当にデタラメですね、あの人……」

 

それでもなんとか耐え切るブレイム、ここで反撃をしなければ一瞬で負けるであろう。

 

「カティ、お願いしますよ」

「……任された……」

 

ブレイムは氷の弾丸を、カティアは稲妻を纏った矢をそれぞれ放つ、足止めにでもなればと思って放ったそれらを一成は打ち落としながら前に進んでくる。

 

「……足止めにもなってない……」

「あの人おかしいですよ……」

「なんとでも、さあ対応出来ますか⁉」

「……援護お願いね……」

 

一成が突っ込んでくるのに対してカティアが前にでる、そして彼女は弓についている小さなレバーを引く。するとハンドルの部分を起点に両端の鋭い部分が前に折り畳まれその部分が刃となり簡易的な剣へと変形した。

 

「ほう、そんな隠し玉がありましたか⁉」

「……一応とっておきの仕掛け……」

 

一成がトンファーを振り下ろす、それを彼女は変形した剣で受け止める。

 

「〈氷弾〉!」

「ちっ、いいところで……」

「まだです、〈熱波〉!」

 

ブレイムがお得意の熱湯で一成を攻撃するが避けられる、すかさずカティアが追撃にはいる。

 

「……〈紫電一閃〉……」

 

速度の速い矢が彼に向かうがそれも難なく打ち落とす、そして彼は再び魔力弾を展開する。

 

「レンジが遠くなればこれが繰り返されますよ⁉」

「……面倒だけど……えい」

「は?これは?」

「…………すごく疲れた……」

 

彼女は自分、ブレイムと一成の位置を入れ替える。三人も一度に動かしたのでかなり疲弊しているが。

 

「カティ⁉無理はしないでください!」

「……だって出番無かったし……」

「……またメタい発言を」

 

一成はと言うと自分の魔力弾を自分で打ち落とす、今にもオラオラオラオラ!とでも聞こえてきそうな連打である。

 

「とはいえ隙である事には違いありません、ここで決めましょう」

「……ん、了解……」

「いきます……〈アイスメテオ〉!」

「……〈サンダーブラスター〉……」

 

巨大な氷塊が一成の上から降り注ぎ、カティアの前から雷が放たれる。

 

「〈熱波陣〉!!」

 

仕上げも忘れずに行う、さすがの生徒会長もこれは効いたであろうそう思った二人だったが……。

 

「……貴方の方がよっぽど自然破壊してません?」

 

一成は服を乱す程度でまだまだ戦闘続行は出来そうだった。

 

「……どうやって避けたの……⁉」

 

カティアですらもこれには驚く。

 

「彼の氷で貴女の攻撃を防ぎまして熱湯は自身の魔力弾を手前で破裂させて自ら吹っ飛んで直撃を避けました」

「……今の間だけで、ですか?」

「生憎身体能力はいいもので」

 

本当は能力で上げているだけなのだが、一成は自分の前に陣を展開すると魔素を集める。

 

「いい攻撃でした、やられちゃうかと思いましたよ」

「……これは詰みゲー……」

「……カティは僕の後ろに居てください」

「それでは〈デストラクトブレイカー〉!!」

 

一成お得意の収束砲が放たれた。

八重 一成、初戦勝利。

 

 

 

##########

 

 

 

時間が経過してブレイム・カティアペアが戻ってきた頃敗北者ルーム(試合管理室)は少々賑やかになっていた。

 

「片山 翔子と!」

「田所 正明の!」

『メディア部主催インタビュー!』

「静かにとは言わんが邪魔にならん程度でな」

 

なんか新番組的な何かが始まっていた。

 

「てか先輩報道とか言っておいてこういうの好きですよね?」

「そこは気にしない方向で」

「ではまずは妹ペアに敗北した神条 錬磨さんです」

「なんだよこれ」

 

百人がいたら百人がそう言うだろう。

 

「妹さんペアと戦った感想を是非」

「そうだな、なんつーか兄として安心したぜ。俺を倒せたら心配もし無くていいからな」

「予想外にも真面目な話になりました」

「あいつの成長も見れたし、俺にとっては満足だったぜ」

「成る程ですね」

「敷いて言うならイワンの野郎の鈍感さをどうにかしてくれ」

「あれは原石の能力なので無理です、ありがとうございました」

 

続いて違う人物の元へ向かう。

 

「弟夫妻に敗北した青柳 香織さんです」

「もう夫婦で伝わるのね……」

 

あんなものを見せられてはそうも言いたくなるだろう。

 

「では同じく感想を是非」

「二人の成長が感じられてよかったわ」

「こちらも真面目な話です」

「後は一夜の過ちを待つのみね☆」

「俺がいる限りそれは許さん」

「あ、先生同じ部屋なんだっけ。残念」

「R-18になるので打ち切るよ」

 

危険な発言が飛びだしたのでここで撤退を選択する二人、続いての人へインタビュー再開。

 

「今度はレイノルズ・マッケイくんと皆川 咲良ペアです」

「どーもー」

「よろしく〜」

「それでは最強の一角はどうだったかな?」

「圧倒的過ぎる」

「武器持ちすぎ」

 

確かに彼の武器の多さは異常であろう、だがそれ故に最強の一角と呼ばれる実力があるのである。

 

「ま、後は他の試合見て勉強するさ」

「その間にわたしがレイに迫る」

「なにをだ⁉」

「交際?」

「ここで言っちゃった⁉」

「相変わらずですね、ありがとうございました〜」

 

何処かの夫婦と負けず劣らずな二人を置いて最後のインタビューへ向かう。

 

「先ほど運命を決したブレイム・カティアペアだよ」

「……暇なんですね?」

「……よろしく、ぶいぶい……」

「カティ意外と乗り気なようです」

 

あまり表情が変わらないのでわかりにくいが結構乗り気なようだ。

 

「もう一人の最強はどうでした?」

「なにしても勝てる気がしない」

「……あと一人は欲しかった……」

「それほとんどリンチでしょ?」

「……でも勝てないと思う……」

「自分で言っておいて⁉……まあそうだね」

 

あの人には束になっても薙ぎ払われる気しかしない。

 

「ではインタビューあざしたー」

「最後に皆さんにお聞きします、ズバリ期待したいのは誰⁉」

 

現在残っているのは

青柳 健人と井上 京花ペア

神条 礼奈とイワン・ ロバノフペア

福原 尚輝とミリアム・ブランペア

そして最強の二人、高梨 徹と八重 一成である。

 

「個人的にはやっぱ妹だよな」

「私は弟ね〜」

「何気生徒会強いな、俺は礼奈・イワンかな」

「わたしはミリアム達だね」

「健人達に頑張って欲しいですね〜」

「……ミリアムガンバ……」

「でもやっぱり勝つのは……」

『あの二人のどっちかだよね』

 

全員が口を揃えて言う、果たして下克上が成立なるかはたまたやはり最強決戦なのか。

決着の時はそう遠くない…………




最後は閑話休題みたいなもんです、状況整理も必要でしょうからね。
必然的に誰かが戦わない構成、今度ぶつかるのは誰かな⁉
また次回(・ω・)ノシ
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