Wizars World 《ウィザーズ ワールド》   作:ダンケ侍

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バトルパートが続いたので、日常パートです。ギャグっぽくなってたらいいな……
ではどうぞ


7.生徒会入り〈クラス代表戦〉

「んあ?ここは?」

 

健人が目を覚ますと、一度しか見たことのない天井が広がっていた。すると、よく見知った幼馴染の顔が視界に入ってくる。

 

「あら?やっと起きた?」

「京花か、ここは……」

 

と聞こうとして、健人は先ほどまで風紀委員長高梨 徹と戦っていたことを思い出した。

 

「負けちまったなぁ……」

「ええ、とても派手にね」

「零距離四連射はないよなあ……」

 

二人はそういうことを話しながら、自分達の攻撃が通じなかったことを思い出す。

 

「……強いな……先輩は……」

「なに弱気になってんの?あなたは強気じゃないと、らしくないわ」

 

京花がそう言って健人を励ます。

 

「今負けてしまったとしても、次には勝つとか言ってなさい」

「……ああ、そうだな。結局は気の持ちようだな!」

 

二人はそう言って己を奮い立たせる。そうしていると、入り口の扉が開く。

 

「ああ、ようやく起きたかい?」

「君がやったんでしょう?」

「やらせたのはお前だよ」

 

そんな事をを言い合いながら、風紀委員長 高梨 徹と生徒会長 八重 一成が入ってくる。

 

「会長、ここは生徒会室なんですか?」

「ええ、ここのソファで十分と思いまして」

 

一成がそう答える。しかし、すぐに二人を見た彼は質問をする。

 

「あの……お二人はその……なにも思わないのですか?」

 

珍しく歯切れが悪いが、二人の状況を見ると仕方ないのだろう。

健人はソファに寝ている、京花はその顔を覗き込んでいる。二人の顔の距離は異性同士にしては少々近いようにも見えるが……。

 

「はぁ、別に」

「なにも思わないですけど?」

 

二人はなんでもないようにそう答える。

 

「ああ……もう……いいです……」

 

二人の回答に一成は脱力し、

 

「ククッ……君たちは本当に面白いな」

 

徹は笑いを堪えずにはいられなかった。

 

「君がそんなに笑うのも珍しいですね」

「お前がそんなに呆れるのもな……ククッ」

 

徹はそんなに面白かったのかまだ笑っており、

 

『?』

 

二人はなんの事かわからないような顔をしていた。

 

 

 

##########

 

 

 

「それでは本題ですが……二人共生徒会に歓迎します。というか入ってください」

 

一成の熱烈な歓迎に二人は予想外のような顔をする。

 

「えと……そんなにいい結果だったんですか?」

 

健人がそう質問をする。

 

「徹にシールドとショットガンを使わせましたからね」

「ショットガンは本当に久しぶりでさ、全弾撃っちゃったごめんね」

「撃っちゃったじゃないですよ……気ぃ失ったんですから」

 

3年コンビのとんでもない発言に脱力する健人。つい、で気絶させられたらたまったもんではない。

 

「ま、おれの答えは変わりませんよ」

「私も彼と同じです」

 

二人が生徒会に入ると改めて聞いた一成は満足したような顔をする。

 

「では、今後なにかあるときは呼びますので。今日はこれで……」

 

終わりにしましょうと続けようとしたとき、ドアがノックされる。

 

「イッセー、ちょっと書類見て欲しいんだけど」

 

言いながら一人の生徒会の人間と思われる女性が入ってくる。校章の色は緑、どこかでみた様な青色の長い髪を後ろで一つにまとめた女性は新入生二人に気づく。

 

「あれ?まだ終わってなかったの?」

「今日は活動はないと言ったでしょう……それとその呼び方はやめろとなんども……」

「呼び方くらい別にいいでしょ?じゃあこの二人が新入りさん?」

 

そう言って、彼女は二人をみるが……二人を見て嬉しげに声をあげる。

 

「あらっ、健と京ちゃんじゃない!」

 

健人はその女性を見ると

 

「あ、姉貴⁈」

 

驚いた様な声で言って、京花は

 

「あら、お久しぶりですね香織さん」

 

と落ち着いた声で言う。

 

「おやおや、そうでしたか」

「……わかっててやったろ?」

 

3年コンビはそんな事を話していた。

 

 

 

 

 

 

ちょっとした混乱(主に健人)を鎮めたあと、原因となった彼女が話を進める。

 

「皆さん初めまして、あたし青柳 香織《あおやぎ かおり》って言います!よろしくね!」

「えと……誰に向かって言ってるんです?」

 

この場に居る全員彼女を知っているはずだが、何故か改めて自己紹介をしている。

 

「生徒会に入ってるなんざ聞いてないよ……」

「連絡したときに言わなかった?」

「学内活動をしてることしか言ってなかったよ」

 

やはり久しぶりに会うと話が弾むのだろうか、互いの近況報告などをしていた。

 

「京ちゃんも久しぶりね!元気にしてた?」

「はい、無事にこの学園に来る事が出来ましたよ」

「健とも相変わらず仲がいいのね」

「まあ、幼馴染ですから」

「……本当に相変わらずね……」

 

どうやらこの二人は昔からこうだったのだろう。二人の仲が進展して無い事がわかると、香織はガックリと肩を落とす。京花はというと頭に疑問符を浮かべていた。

 

「いやぁ、期待通りの反応をしてくれますね」

「お前はこういう事が好きだね……」

 

ニヤニヤしている一成とそれに呆れている徹、二人はそう言うと三人に向かって言う。

 

「今回はもういいので三人で話すとよいでしょう。今日は解散とします」

 

一成はそう言って生徒会室からの退出を促す。彼なりに気をつかっているようだ。と、そこに徹が二人に話しかける。

 

「健人、今度は1対1でやろう。京花は難しいだろうからね」

 

彼は二人を認めていた。それを聞いた二人は、

 

「はい!お願いします!」

「戦い方を勉強させて貰いました。ありがとうございました!」

 

それぞれの言葉を徹に返していた。

 

 

 

##########

 

 

 

健人が生徒会の用事を終わらせた頃、同室のブレイムは先に部屋へと戻っていた。ブレザーの制服を脱ぎ、部屋着へと着替える。日常の行動をしながら、今朝の連絡を思い出していた。

 

(青柳 健人の能力を調べるためとはいえあんな事まで要求してきますか、あの外道どもは……)

 

新入生の能力、及び実力を調べる。それが彼がドイツから留学生としてやって来た目的だった。しかしそれは彼の意思ではなく、強制された任務と言える。

 

(僕は彼を騙している……こんなことをいつまで続ければいいのでしょうか……)

 

「本当に……どうすれば……」

 

彼の悩みを聞き届けてくれる者は誰もいなかった。

 

 

 

##########

 

 

 

健人達が生徒会入りをした次の日、一学年では初のLHRが行われていた。無論1-Aでもそれが行われる。

 

「は〜い、じゃあロン毛ホームアローンを始めるわよ〜」

「先生、それだとロン毛の人が家に一人みたいです」

 

ロングホームルームに変な当て字をした金髪女教師、フレンダ・バンクスは1-Aの担任である。見た目はいかにも大人の美女なのだが、たまにこのような変な事を言ったりするので学園一の残念美人として有名である。年齢を聞いたら、実技をマンツーマンで教えて(?)くれるらしい。

 

「はいはい、LHRを始めるわ。今回は……」

 

彼女がそう言うと、教室の前の液晶ディスプレイを操作する。そこに出てきた議題は……

 

「来週に行われる一学年のクラス代表戦、これのためにクラス代表を決定します」

 

一学年クラス代表戦とは、学園に入学したばかりの一年生達の実力がどのようなものか、入試とは違い生徒同士で競う行事である。ちなみにクラス代表は男女一人ずつである。

 

「で、この代表戦…………勝ちにいくから」

 

なにやらギラついた目をして彼女は言う。

 

「確かに負けたくはないですけど……なんでです?」

 

クラスの特に名前を持たないもう出番は無いであろうモブキャラ「ひどい!」が質問をする。

 

「担任達で賭けをしてるんだけど、それに負けたくないの♪」

 

……教師としてあるまじき爆弾発言をした。

 

「大人って……腐ってやがる……」

 

赤毛の男がそう嘆く。

 

「それで、うちのクラスには丁度生徒会に誘われた二人がいるはずだけど……」

 

担任教師の脅迫紛いの言葉に生徒会の二人は、

 

「……わかりましたよ……」

「……承りました……」

 

首を縦に振らざるを得なかった。

 

 




なんか序盤の二人のやり取りを書いててイラっとした。なぜでしょう?
今回も設定紹介いきます。

咲「わたしのユニットって公開してないよね?」

地味に書いてなかったです。このコーナーやっててよかった……。

咲「というわけで、これが設定で〜す」

皆川 咲良

ユニット:ペンダント

能力:風操作

書いてみると少ないね。また、次回(・ω・)ノ
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