Wizars World 《ウィザーズ ワールド》   作:ダンケ侍

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キャラがいろいろ出てきますが詳しい説明とかは後になるでしょう。あしからず
ではどうぞ


8.クラス代表戦へ……〈それぞれの戦い〉

クラス代表戦の一週間前である4月16日、クラス代表戦が迫るにつれて学園はにわかに活気づいていた。どこのクラスが勝つかなどという賭けも行われている、という情報もあった。

 

「……みんな俗っぽいねえ」

 

そんな盛り上がりをよそに青柳 健人と井上 京花の二人はアリーナに向けて歩いて行く。当人たちからすれば賭けの事など考えられるわけもなく、ましてや参加理由が担任の賭けのためであるため良い印象を持つはずが無い。学園の盛り上がりを見届けつつ、アリーナに到着した二人は代表戦のための作戦を練る事にする。

 

「代表戦はタッグ戦なんだよな……」

 

代表は男女二人、1対1をやると時間がかかってしまう。なので必然的に2対2の対戦を行う事になる。

 

「この前と同じような作戦でいくか……?」

 

この前とは以前に風紀委員長と戦った時の事である。

 

「あの時は徹さんが特殊だったと思いたいけど……同じような能力とかでこられるとね……」

「そうだな……しかしなぁ……」

「作戦考える前に個人技も磨き上げたいんだけど」

「…………考える前に体動かすか!」

 

作戦などを考えても通じないときは無駄だと身を持って知っている二人は、まずは個人技から鍛え直すことにする。

 

「レイが居てくれると楽だったんだかな……」

 

その噂のレイノルズは練習を手伝うために一緒に来ていたのだが、途中で彼が風紀委員 皆川 咲良に襲われて「なんでさぁぁぁぁぁぁぁぁ!」と言いながら走って逃げていって咲良もそれを追っていった。悲鳴が聞こえたのは気のせいではあるまい。ちなみに廊下を走るのは禁止である。

 

「文句ばっかり言ってもしょうがないでしょ?魔法と打撃を交互に打ち込んできてくれる?」

「わかった、本気でやるぜ!」

「手加減されても練習にならないわよ」

 

息のあった幼馴染は、本日も健在であった。

 

 

 

##########

 

 

 

同時刻 同アリーナの別の場所

 

「あんの馬鹿共!ふっざけんな!」

 

どぉぉぉぉぉぉん!

と、怒りを混じえたエネルギー弾をアリーナの壁にぶつける。凄まじい音に周りが何事かと思うがそんな事を意に介する事なく水色のサイドテールの髪をした彼女 神条 礼奈《しんじょう れな》は怒りに任せ、エネルギー弾をぶつけながら叫ぶ。

 

「うちの男共は馬鹿なの⁈負けたくないが理由になるわけあるかぁ!」

 

なぜこんなに彼女が怒り狂っているか、それは彼女のクラス1-Dのクラス代表を決定するときの話し合いに起因する。

 

「自分の面子気にしてる暇があるなら、腕磨いとけぇ!」

 

ひときわ大きくエネルギー弾をぶつける。彼女の周りにはほとんど誰も近づかない。

彼女のクラスでは女子の代表はすんなり決まった(つまり彼女)のだが、男子が問題だった。別のクラスには一学年で最も強いとされる青柳 健人がいる。礼奈としてはむしろ挑みたいくらいだか、クラスの上位陣は自分の経歴に傷をつけたく無い、所謂坊ちゃん共が多く上位陣はクラス代表になることはなかった。

 

「あいつら本当に玉ついてんのかぁ‼」

 

……女子の言葉には思えないが、勝ちにいこうとしていた彼女はこうやって怒りを鎮めるしかなかった。そこに転がっている赤髪も気にならなかった。

すると彼女に近づく勇者(?)が一人いた。

 

「神条、少しいいか」

「え⁈なに⁈」

「……とりあえず一旦落ち着け」

「ああ……あんたか……」

 

礼奈に近づいてきた金髪男子は イワン・ロバノフ 。次々と断る男子陣の中唯一立候補した人物である。

 

(自分から立候補した分他のやつよりましなんでしょうけど……)

 

彼女が懸念している事項は他にある。いわゆる実力のことだ。上位陣は次々と断っていったため、彼の実力は特別高いわけではない。入試順位は54位、平均より少し高いくらいなので青柳 健人の1-Aはおろか他のクラスにも勝てるかどうか……といったところだ。

 

「それで?わたしに何か用?タッグの練習はお断りよ、個人技練習したほうがましだわ」

 

イワンを突っぱねる礼奈、先の問題でもはや彼女はクラスの人間を当てにしていなかった。

 

「いや、それは無いな。むしろその個人技の事で相談がある」

「…………他人から教わって大丈夫?」

 

他人から教わっては自分の戦い方が出来ず、実力が出せず負けてしまうのではないか、彼女はそれを懸念していたが……

 

「手合わせしてくれるだけで構わん、相手をしてくれ」

「……あんた今の見てないの?近接戦は専門外……」

 

だから他を当たってほしい、そう言おうとしたが……

 

「ふむ、授業中に見せていたナイフ捌きは嘘なのかね?」

「……あんた見てたの?……」

「放課後練習も見せてもらった。君の本質はそこではないのか?」

「そんなとこまで見てたんだ、まるでストーカーじゃない?」

 

冗談めかして彼女が言うが、

 

「む、確かに女性としては良い気分ではないな……申し訳ないことをした」

「え⁈ちょ、ちょっと!冗談だから頭上げなさい!」

 

目の前の男は冗談が通じる相手ではなく、深々と頭を下げてきた。

 

「……わかったけど、なんでわたし?もっといい相手いるでしょうに」

「私に実力がないのは自覚している、だが嘆いてばかりもいられんのでな。こうやって強いやつと戦ってみる事にした」

「わたしが実技2位だから?」

「肯定だ。天才との差は、努力で埋めるのがこの国の教えではないかな?」

「漫画とかじゃそうだけどさ……」

 

目の前の男は天才ではない、だがそれを努力で補おうとしている。馬鹿みたいだと笑う輩もいるだろう。しかし彼は大真面目に、真っ直ぐな目をして言い切った。

 

(ちょっと興味が出てきたかも……)

 

そう思った彼女は自身のユニットであるサバイバルナイフを構えると言う。

 

「一週間、みっちりと本気で相手してあげるから!かかってきなさい!」

「ほう、それはありがたい。では……」

 

そう言ってイワンも自身のユニットである刀を出現させ、取手のついた鞘を左手に逆手で構え、刀を右手で構える。

 

「……いざ……参る!」

 

第2位による地獄の戦闘訓練が始まった。

 

 

 

##########

 

 

 

1-B教室、ここでも二人の代表者が話し合っていた。

 

「じゃあ近接戦は主に君に任せるけど……いいかな?」

 

1-B男子代表 ブレイム・ゴードンと、

 

「は、はい!が、頑張ります!」

 

1-B女子代表 片山 翔子《かたやま しょうこ》の二人である。

 

「あの……そんなに緊張しなくていいからね?」

「す、すいません……人と話すのが苦手で……」

「うん、それ直さないと後々困るよ?間違いなく」

「ですよねぇ……はあ……」

 

いやため息つきたいのはこっちのほうだとブレイムは思った。任務とは関係なく1対1で話しているときにビビられるのがどれほどのダメージか、彼女は知らないだろう。

 

「でも、ブレイム君の能力は特殊なんですね〜」

「そ、だけど近接戦で役に立つわけではないからね。誰か前衛に居てくれたほうがいいのさ」

「せ、責任重大ですか⁈」

「ああ、いやそこまで気にしなくていいからさ……」

 

正直もうめんどくさいと思った彼は、明日からアリーナで手合わせをするとだけ言って強引に終わらせた。

 

 

 

 

 

翔子との話し合いを終わらせたブレイムは、正門へと歩いていた。

 

「雨が降るかも……」

 

空はあいにくの曇り空、雨が降りそうな天気だ。傘を持ってきていない彼は少々憂鬱な気持ちになりつつ帰ろうとすると、

 

「ブレイム…………」

 

と後ろから声を掛けられる。

 

「ん……ああ、貴女ですか……」

 

彼に声を掛けたのは彼の同郷の一つ上の先輩、カティア・クルシュマン という女性だった。そして、先日彼に連絡をした主でもある。

 

「……あんな、命令聞くつもり?」

「……僕に拒否権はないでしょう?」

「私が嘘の報告をすれば……」

 

青柳 健人、及び学園の魔法士について調べろという任務は、ブレイムが実行役でカティアが報告するという形で行われていた。

 

「そんな事をすれば貴女に危害が及ぶかもしれない。僕はそんな事望みません」

「そうだけど……大丈夫なの……?」

「ええ、大丈夫ですよ。無理もしませんから」

「そう……わかった……気をつけて」

 

そう言って、彼女は去っていく。彼はしばらくその様子を眺めていた。

 

「片山さんにも迷惑かけますね。それでも僕は、貴女のためなら『青柳 健人にわざと負けろ』という命令だってやってやりますよ…………」

 

言い終わると同時に雨は降り出した。

 

 

 

##########

 

 

同時刻、生徒会室。そこに風紀委員長 高梨 徹は八重 一成に呼び出されていた。

 

「雨が降ってきたな……それで?今度はどんな面倒だ?」

「私がいつも面倒事を頼んでるみたいに言わないでくださいよ」

「事実だろうが」

 

丁度一週間前に後輩の実力試しに付き合わされたことを忘れてはいない。最もその時は彼も楽しんでいたが。

 

「今回は少々ベクトルが違いますかね……」

「……わかった話してくれ」

 

一気に二人の顔つきが変わる、一成のいつもの飄々とした雰囲気はそこにはなかった。

 

「この彼の事なんですがね……」

「ん?一年ドイツの留学生 ブレイム・ゴードンか……」

「少なくとも中学校時代の経歴は偽物です」

「なに?本当かい?」

 

徹が聞き返す。

 

「彼は教育機関に通ったのは小学校の途中まで、中学時代はまるっきり偽物です」

「それで、僕を呼んだのか?」

「君なら軍に口が利くでしょう?」

「師匠《せんせい》に言えばなんとかね……」

「では、お願い出来ますか?」

「ああ、任された」

 

それだけ言うと徹は生徒会室から出て行く。ややあって一成は一人になると、

 

「うちの生徒を汚す様な真似は国でも許すつもりはありません……」

 

そう言った。そこには 後輩 を心配する 先輩 の姿があった。

 

 

 

 

かくしてそれぞれ様々な思惑を抱えたまま、クラス代表戦へと向かっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、代表が出揃いました。1-C?モブだそんなもん。

徹「随分と適当だね……」

今回風紀委員長の能力です。

徹「武器は出てきてないのもあるよ」

あれで全部じゃないの?

高梨 徹

ユニット:ハンドガン×2、両手剣、マシンガン、アサルトライフル、軽量型シールド、ソードオフショットガンetc

能力:空中移動《エアーステップ》

etcってなにさ?

徹「今後公開されるかも?」

武器大杉ですorz
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