爺さんや白夜叉などの化け物 >>> 斉天大聖など >>>>>>十六夜 > 凌太 ≧ 英霊(武闘派) >>《超えられない壁》>> 春日部 > 久遠 > 一般人
って感じです。
凌太が権能を全力で使ってくると「十六夜 > 凌太」→「十六夜 ≧ 凌太」、又は「凌太 ≧ 十六夜」に変化したりします。
英霊にも色々いますし、AUOや大英雄、冠位クラスは十六夜より上になる事もあります。
※あくまでも、この作品の中での評価です。
「――熱く、熱く、蕩けるように。貴方の体と心を焼き尽くす」
「ちょ、これヤバイですよマスター!」
毒霧の発生に危険を感じ取った白い女性改めラッテンが、斑ロリ改めペストに向かって叫ぶ。
「『
静謐ちゃんはペストに音も無く近付き、彼女の頬に手を置きながらそっと口付けをする。...俺、相手が男だったら静謐ちゃんの宝具使用絶対に許可しないわ。
「なっ!くっ...はな、れ...!」
どうにか耐えようとするペストだが、即死級の猛毒に耐えるのにも限界がある。
証拠に、ペストはすぐに膝から崩れ落ちていった。
「マスター!!」
「おっと。味方の心配もいいが、自分の身の心配もしたまえよ?――
「くっ!」
ペストに駆け寄ろうとするラッテンをエミヤが足止めする。こちらの決着も時間の問題だろう。
「さて、そろそろ俺も働きますか。我は雷、故に神なり」
「BRUUUUUUM!!」
「行くぜデカブツ!唸れ――
俺の数倍はあろうかという図体のデカブツを飲み込む程の雷による暴風が荒れ狂う。シュトルムと呼ばれたデカブツは為す術無くその圧倒的な暴力の前に消え去った。
「はい終わり。オカン、そっち終わったー?」
「ああ、たった今斬り伏せた。戦闘終了だ」
手に持っていた投影、干将・莫耶を消しつつ、俺にそう報告してくる。その後ろには力無く倒れているラッテンの姿も確認出来た。これぞまさに完・全・勝・利!というやつだな。
「...いやはや驚いた。主殿達から強いとは聞いていたが、まさかここまでとは...」
レティシアが本気で慄いていたが、まあこういう反応はいつもの事なので気にしない。
「よっし、後は十六夜が黒い方を倒してればゲーム終了かな?まあアイツなら心配無いだろ。ネロ、ありがとう。もう宝具解除していいよ」
「ふむ、少々物足りぬな...」
戦闘を一切行っていないネロは不燃焼だと顔に出して黄金劇場を解除する。
「次は優先的に戦闘に参加させるから...」
「約束だぞ!」
* * * *
場所は戻って境界壁・舞台区画。“火龍誕生祭”運営本陣営。
「――魔王のゲームは終わりました。我々の勝利です!」
そんな黒ウサギの言葉にワァッ!と歓声が上がる。中にはあまりのスピード解決にヤラセなのでは?と疑う者も出てきたが、雷を一撃落としたらそいつらは全員黙った。
「あ、アイツが
「何!?知っているのかそこの人!」
「ああ。あくまで噂なんだが、今上層で暴れ回ってる老人がその“ファミリア”というコミュニティの一員らしい。その老人は6層のコミュニティを倒すこと20回、5層以上のコミュニティを倒すこと10回以上、魔王のコミュニティを倒すこと6回と、この1ヶ月で信じられない程の戦果を上げている。それも、ほとんど全てを1人で殺っているらしいんだ。ついた異名が『
「マジかよ...。ならこのスピード解決も納得だな」
なにそれ初耳なんですけど。マジであの爺さん何やってんの?
まあそれについては帰ってからゆっくりじっくり問い詰めるとして、今は楽しもうと気持ちを切り替える。現在は魔王戦で壊れてしまった建物、及び美術品の修繕、そして祝勝会の準備をしている。あまりにも早すぎた電撃戦ではあったが、魔王を退け、しかも死傷者無しという結果にここの連中が騒ぎ出したのだ。もちろん白夜叉主導で。
春日部や黒ウサギ、ジンは“サラマンドラ”や“ウィル・オ・ウィスプ”の連中と談笑中。十六夜と久遠は何処かに行ってしまった様で姿が見えない。が、そんな事はお構い無しに宴の準備は進んでいく。
というかウチのエミヤさんマジで活躍してるな。砕けた美術品を修繕し、その片手間に他の修繕班に指示を出し、更に料理にまで手を出し始めた。...楽しそうなので放っておこう。
そうして修繕もあらかた終わり、宴の準備が整ったので食って歌って踊っての大宴会が始まった。その日は1晩中、翌日の朝日が顔を出すまでどんちゃん騒ぎが続いたのだった。
...なぁにこれぇ。
* * * *
「あら、おかえりなさい、リーダーさん?」
「......よぅし、爺さんだな?またあのジジイがやらかしたんだな?出てこいやオラァ!!」
翌日、“火龍誕生祭”の全ゲームも無事に終了したので“ファミリア”本拠邸に帰ってくると、玄関の前をペストが箒ではわいていた。
一瞬思考がフリーズしかけたが、すぐに原因に心当たりがあることを思い出し、全力で叫ぶ。
――魔力放出全開、対神性槍『
「呼んだかい、マイリーダー?」
「ブチ抜け!」
全力で、過去最速の槍を何処からともなく現れた爺さんに向けて投擲する。その速度は光の如く。というか雷纏わせて投げたので文字通り光速で爺さんの胴体へと飛んでいく。
「ワカメのように、しなやかに」
「なっ!?」
直撃寸前、爺さんが身体をくねらせて槍を避けた。後から追撃してくる雷すらも全てクネクネしながら避けていく。クソがマジで苛つくんだがあの動き!
「甘いな、甘すぎるな小僧!さっき喫茶店で食べてきた『ガチ盛り!ホイップのせのせハチミツだらだら、バターも盛りに盛ったアナタに贈るパンケーキ♡』よりも甘々だ!」
「...それ、美味しかったか?」
「いや全く。不思議な事に味がしないんだ...」
味がしないのに甘いとか、これ如何に。まあとりあえずそのなんたらパンケーキは食べたくないな、うん。
いつも通りと言えばいつも通りのグダグダ感が出てきたので攻撃を止める。...毎回本気で当てにいってるんだけど全ッ然当たらねぇ。
「まあいいや。...で?」
「で、とは?」
わざとらしく首を傾げる爺さんに本気で腹を立てながら、メイド服姿で箒を持っているペストの方を指差す。
「あれはどういう事だって聞いてんだよ。あの魔王は確実に殺したはずだが?」
「ああ、それな。生き返らせて隷属させた」
「......ふむ。パードゥン?」
「生き返らせて隷属させた。お前を転生させられるんだぞ?更に1人や2人や3人を生き返らせるくらい出来るだろうよ」
「まあ一理ある、のか?...ちょっと待て今なんで3人まで言った?」
「そりゃお前、3人連れて来たからに決まってるだろ?」
...今回の事で再認識した。この爺さんについて深く考えたら負けなのだ、と。
「よう、リーダー!これから世話んなるぜ」
「まさか生き返っただけじゃなく、またマスターと一緒のコミュニティだなんて。なんか運命感じちゃいますねマスター♪あ、今はもう元マスターなんだし、ペストちゃんって呼んだ方がいいですかー?」
「やめてッ!」
「本当にいたよ...」
予想通り、残り2人の白黒コンビも室内に居た。黒い方に至ってはソファで寛いでやがる。元マスターに掃除させといて自分はサボりとか。
「シュトロムは粉々になってたからどうしようもなかったがな。コミュニティの戦力強化、したかったんだろう?まあワシが居ればどんなコミュニティ、どんな魔王相手でも負ける事は無いと思うが、ワシが封印される場合も考えてな。これでお前の野望に1歩近付いたんじゃないか?」
「...はぁ。何でもお見通しってか?さすが神様」
俺の野望。まあそんな大層な事では無いが、この箱庭で数あるやりたい事の1つだ。
「この箱庭で頂点のコミュニティを目指す、か。中々良い目標だが、お前はこのワシが
ククッ、と笑みを浮かべる爺さん。
その時の俺に、爺さんの言った『選んだ』という意味を理解する術は無かった。
* * * *
「さて問題です。これから行く世界は何処でしょーか?制限時間は10秒!」
「はぁなぁせぇえええええ!!!」
コミュニティ本拠に帰ってきてから3日後。今此処に、あの河川敷の再来とも言える光景が広がっていた。珍しく大人しいなって思ってた矢先にこれだ!なんで、なんでその棺桶に詰めようとするの!?ねぇ!ねぇったら!!
「はーい時間切れでーす。答えは行ってからのお・楽・し・み、でしたー!それでは、アデュー!」
「くっそぉおおおお!!」
カンピオーネの筋力でも逆らえない爺さんの力に圧倒されて棺桶に詰められる俺。せめていつもみたいに暗い空間を漂う方法で異世界に送って欲しかった。
「あ、英霊達もそっちの世界に同時に着くように送るから安心しろ」
そんな爺さんの声を最後に、俺の意識は途絶えるのだった...。
* * * *
〜現在のコミュニティ“ファミリア”の構成メンバー紹介〜
1人目 : 自他ともに認めるキチガイ。リーダー、坂元 凌太。
2人目 : 規格外中の規格外。自称武神、神様。
3人目 : 実力未知数。ほんわか系オジサン、ヴォルグ=シルグレンド。
4人目 : 山の翁、歴代ハサン・ザッバーハが1人。“毒の娘”、静謐のハサン。
5人目 : 我らが頼れるオカン。正義の味方、エミヤ。
6人目 : 言わずと知れたローマ。第5代ローマ皇帝、ネロ・クラウディウス(ブライド)。
7人目 : 元魔王。コミュニティ唯一のロリにして“
8人目 : 元“
9人目 : 同じく元“
10人目 : そして忘れちゃいけない我らがペット。ケルトが産んだ神すら屠る伝説のINOSISI、ウリ坊。
これから更に増えていく事を考えると、箱庭上層に名が轟くのも、そう遠い未来では無いのかもしれない。
次どの世界に飛ばそう...