プリキュアR   作:k-suke

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この作品で一番描いて見たかったシーンです。

戦闘シーンの推奨BGM「乱舞Escalation」でどうぞ


第16話「Rの最終決戦」

 

 

ネローベ学園

 

 

 

担任「みなさん。世の中もだいぶ落ち着いてきましたが、皆さんにもまだまだやることはあります。やらなければいけないことから目を背けないように。今日は午前で終わりますがもうすぐ定期試験ですからね。それに皆さんももうすぐ受験生です。 気を抜かないように」

 

 

生徒「は〜い」

 

 

 

 

美里「試験か…まぁもう私には関係ないけど」

 

私は上の空で先生の話を聞き、ぼんやりと窓の外を眺めていた。

 

 

 

 

大神獣を倒してから早一ヶ月が過ぎた。

 

 

あの戦いは望遠で撮影され報道されていたらしく、人々は戦いが終わったらしいということを感じ取っていた。

 

 

そのため、こうして眺めている街も以前のような平穏が戻り、疎開していた人もちらほらと帰ってきており、かなり活気が戻ってきていた。

 

 

しかし街の活気とは裏腹に、私の心には喜びなど欠片もなかった。

 

 

 

 

 

私は大神獣を倒せればそれでいいとずっと考えていた。だからその後、どうするかを真剣に考えたことがなかった。

 

 

まぁ最近はぼんやりと考えていたことがあったが、それをやるためにはどうしても一つやらなければいけないことがあった。

 

 

もっとも、それをしたからといって、その考えていたというやりたいことが確実にできるわけではない。

 

ただ一つ確実に言えることは、今の私にとって学校などどうでもいいということでしかなかった。

 

 

 

美里「…やらなきゃいけないこと…ケジメだけはきちんとつけないとね…」

 

 

 

 

 

雪菜も担任の話を聞きながら一人考えていた。

 

 

雪菜(確かに世の中はだいぶ落ち着いてきた。元どおりの生活を始められている人達もいる。…でも私は)

 

 

大神獣との最終決戦で負った怪我は以前のものに比べれば大したことはなかったが、傷口が化膿したりしたこともありようやく完治したのが数日前のことであった。

 

 

その間も無理のないレベルで右腕のリハビリを重ね、箸を使ったりなど日常生活はやっとのことでなんとかこなせるようにはなったが、やはり以前のようにピアノを弾くことはできなくなってしまった。

 

 

雪菜(私の腕は、夢はもう戻らない…それに関しては諦めもついている…。でもだからと言って、やっぱりこの感情だけは私の中から消せない。前に進もうにもこのままじゃどこにもいけない…)

 

 

 

 

放課後

 

 

 

私は午前だけの授業を終えた後、職員室にいた。

 

放課後に来るようにと担任に言われたからだ。

 

なんだろうと思って行ってみると進路の話だった。

 

 

担任「渚さん。あなたがこの間提出したこの進路だけど…」

 

美里「はい、それに何か問題が?」

 

 

担任「何かじゃないでしょ。ふざけているの?」

 

担任は声を荒げてそう言ったが、それこそふざけたことを言わないで欲しかった。

 

 

美里「ふざけてなんかいません。これは私が真剣に考えて決めたことです。では」

 

担任「待ちなさい。まだ話は…」

 

 

呼び止める担任を無視して、私は一礼とともに職員室を出て行った。

 

 

 

そして職員室を出たところには真剣な顔をした雪菜がいた。

 

 

美里「…雪菜、怪我は治ったみたいね」

 

雪菜「…まあおかげさまでね。それよりちょっといいかしら。一緒に来てもらいたいところがあるの」

 

 

こうやって言葉をかわすのもしばらくぶりだったが、そのことに対する感情はほとんど何も湧いてこなかった。

 

 

美里「…いいわ。来るだろうとは思ってたから」

 

私もまた真剣な顔でそう答えた。

 

 

 

私達はバスにしばらく揺られた後、またしばらく歩いて、ある場所にたどり着いた。

 

その間カバンの中の妖精たちはポツポツと話しかけてきていたが、私達は終始真剣な顔のまま、一切の言葉をかわすこともしなかった。

 

 

 

 

 

 

オーエエドー市郊外 雑木林の洋館

 

 

 

大神獣がプリキュアに倒された後も、三獣士達はここに住んでいた。

 

大神獣の力が無くなったことで、外見は完全に廃屋になっており、認知不能の結界も無くなってしまったが、もともとかなり市街地から離れていることもあって、近寄る人間もほとんどおらず隠れ家にはもってこいなのだ。

 

 

クジャク「どうだい。今日の稼ぎは」

 

アカンコウ「まあまあといったところですね。しかし、ちゃんとした住所がないと正社員としては雇ってもらえないとは、世知辛いもんですねぇ」

 

 

ゴロリン「まったく、一向に改善しない行政には腹がたつでおます」

 

 

クジャク「まぁね。私だって機密漏えいをしたってことで前科一犯。パートとかバイトならまだなんとかなるけど、なかなか正式に雇ってくれるところって見つからなくてね」

 

 

新しい人生を頑張っていた三人だが、なかなか社会の枠組みには戻れず苦労していた。

 

まぁバイトはなんとかできるし、大神獣がベースアニマルの作成費用として用意していた予算もまだかなりの余裕がある。

そのため当面の生活費の問題はないし、雨露を凌ぐことはできるので以前ほど悲惨と言うわけではないのだが、うまくいかないことも相まって世の中に対する憤りを再び感じ始めていた。

 

 

そんな時、アカンコウの設置したセンサーに誰かが来たことを知らせるブザーが鳴った。

 

ここは廃屋とはいえ、一応不法侵入していることになるため用心のためにセットいておいたのである。

 

 

 

アカンコウ「あら、誰かこの辺に近づいて来たみたいですよ」

 

クジャク「何? 警察とか面倒な奴らじゃないだろうね」

 

 

アカンコウ「ちょっと待ってください。監視カメラの映像をっと。出た」

 

 

そうしてカメラに映った人間を見て三人は驚いた。

 

 

 

ゴロリン「プリキュア!? なんであいつらが今更来るでまんねん!!」

 

アカンコウ「冗談じゃないよ。私達はもう足洗ったってのに」

 

クジャク「白旗を振れ!! 事情を説明して帰ってもらうんだ!! 早く!!」

 

 

もう今更戦う気もなど微塵もない。

 

面倒ごとなど御免とばかりに三人は大慌てで飛び出していった。

 

 

 

 

 

オーエエドー市郊外 雑木林

 

 

 

私と雪菜は雑木林の中をしばらく歩き、かなり奥の方まで来た。

 

 

まだ日は高かった時間のはずが、鬱蒼と茂る木々のせいですでに夕暮れのように薄暗かった。

 

 

 

雪菜「…懐かしいわよね。あなたと初めて会ったのはここだったわ」

 

 

雪菜が周りの木々を見回しながら懐かしそうにそう言った。

 

 

美里「…そうよね。幼稚園に入る前だったからもう10年ぐらい前になるのか…。あなたとも長い付き合いよね」

 

私も雪菜と過ごした日々を懐かしむようにそう言った。

 

 

雪菜「…そうね。何もかもはここから始まったのよね。あなたとの思い出も、私たちがプリキュアになったことも…」

 

 

美里「…そうなるのか。もしここで道に迷わなかったら…あの時不思議な光を見なかったら…一体どうなってたんだろうね?」

 

 

雪菜「わからないわ。世の中がどんな風になってしまったかも…。でもきっとどんな世の中でも、私達は普通の友達としてずっと過ごせたんじゃないかしら…」

 

 

美里「…かもね。私は家族と毎日楽しく暮らして…」

 

雪菜「私はピアニストになる夢に向かって…」

 

 

ポツリポツリと会話をした後、私達の間にはまた沈黙が流れた。

 

 

思えば雪菜とこんなに話をしたのは久しぶりだった。

 

もっとも、全然嬉しくも楽しくもないのだが…

 

 

 

雪菜「…ねえ、先生に何を言われていたの? 進路のことみたいだったけど」

 

 

美里「…あぁ、あれ? 私高校には進学しないつもり。ボランティア活動でもしながら世界中を旅して回るって言ったら、もっと真剣に考えなさいってさ。こっちは十分真剣なのにね」

 

 

雪菜「そりゃ、そんなこと言えばふざけてるって思われるわよ。どうしてそんなこと考えたの?」

 

 

雪菜の呆れたような声での質問に、私は自分自身確かめるようにゆっくりと話した。

 

美里「…プリキュアやってさ、自分勝手に多くの人を傷つけて。いっぱいいっぱい傷つけて。もう誰に謝ったらいいのかわかんなくなっちゃたんだ。だったら世界中の人のために生きてみようって思ったの。一生かけてそんなことすれば、少しは償いになるかなって」

 

 

 

雪菜「…何考えてるのよ。そんなことしても何にもならないでしょう!! 償いたいなら自分の人生を一生懸命に生きなさいよ!!」

 

私の答えに雪菜はそう怒鳴りつけた。

 

 

美里「一生懸命に生きるわよ!! 私がいい加減な気持ちで言ってるとでも思ってるの!?」

 

私もこれだけは譲れないとばかりに声を荒げた。

 

 

雪菜「思ってるわよ!! あなたはいつもそうじゃない。その場の感情に流されて。そもそも、それでこんなことになったんでしょ!! だいたいそんな生き方が長続きするわけないじゃない!!」

 

 

美里「勝手に人の限界を決めないでよ!! 私はこの生き方をまっとうしてみせる!!」

 

雪菜の言い様にはさすがに腹が立ったが、私は毅然とした態度でそう言い切った。

 

 

雪菜「…そんな生き方、ただの自己満足じゃない!! 許さない、そんな生き方をするなんて!!」

 

 

美里「どう許せないっていうのよ!!」

 

 

雪菜「わかってるくせに!! 私はあなたのせいで夢を無くした。その絶望の中で感じた怒りはまだ消えてない!! あなたはそうやって勝手にどこにでも進めても、私はどこにも進めなくなった!!」

 

 

そうだ、そんなことはわかっている。

 

雪菜は、音楽の世界では天才といわれる父と世界的なヴァイオリニストの母の間に生まれたサラブレッドで子供の頃からピアニストを志望していた。

 

もちろん、それにふさわしいだけの実力も兼ね添えていた。

 

しかし、そんな彼女は私のせいで目標を無くし、前に進めなくなった。

 

だから…

 

 

雪菜「…美里。あの発表会の前に約束したよね。また対戦してねって」

 

美里「…うん。したよね」

 

 

 

 

雪菜「美里、今日こそはこの因縁にケリをつけてあげます。あなたを倒すことで私は前に進みます!!」

 

雪菜の凛とした宣言に、私も正面から堂々とした態度で答えた。

 

 

美里「わかってる。私は逃げない。でも手加減はしない。全力で相手をする。それが、あなたに対する償いでもあるから」

 

 

いつだったか、雪菜とこんな会話をした様な感じがした。

 

 

ほんのちょっと前だったような…それでいてずっとずっと昔のことだったような気がした。

 

 

 

 

メル「ちょっ、ちょっと待つメル!! まさか…」

 

ミプ「だめミプ!! もう戦う理由なんかないミプ!!」

 

 

私達の妖精が足元でやかましくわめいていたが、聞く耳は一切なかった。

 

 

美里「…まだ終わってなんかないのよ。ううん、これが始まり。私の償いの第一歩よ」

 

雪菜「違うわ、これで本当に何もかも終わるの。だからあと一度だけ力を貸して」

 

 

私達の真剣な口調に説得は無駄と感じたか、妖精達はスマホもどきに変身した。

 

 

そしてそれを掴むと、私達は力の限り叫んだ。

 

 

 

 

 

美里・雪菜「「プリキュアマスクチェンジ!!!!」」

 

 

 

 

 

 

その叫びとともに赤と青の光が発生し、私達はその光の色を基調にしたドレスを身にまとい、仮面を装着していた。

 

 

しかしいつもならば変身完了とともにあげる名乗りをすることもなく、私達は雄叫びと共に一直線に相手に向かって駆け出していた。

 

 

 

 

インフェルノ「ヤアッ!!」

 

コキュートス「ハァッ!!」

 

 

私たちはお互いにパンチの応酬をしあった。

 

お互いに一発殴れば殴り返され、パンチを捌けば繰り出した拳も避けられた。

 

 

 

インフェルノ「くっ、この!!」

 

そんな中、私がパンチをフェイントにして繰り出した後ろ回し蹴りに、コキュートスは蹴り飛ばされ大きく体勢を崩した。

 

コキュートス「ぐっ!!」

 

 

地面に倒れこんだコキュートスに対して、私はチャンスとばかりに右手に炎を纏わせ殴りかかったが、

 

 

 

コキュートス「なんの!!」

 

コキュートスも負けてはおらず、咄嗟に右腕を氷の刃に変えて切りかかってきた。

 

 

ギリギリのところでその一撃をかわしたものの、今度は私の勢いが殺され、体勢が崩れた。

 

 

 

コキュートス「ハァァァァ!!」

 

すると今度は、コキュートスが右手の刃を振り回して切りかかってきた。

 

 

 

インフェルノ「ふん!!」

 

私は右に左にと振り回される巨大な刃をギリギリでなんとかかわして懐に飛び込むと、その刃を右腕ごと受け止めた。

 

 

コキュートス「なっ!?」

 

インフェルノ「ヤアッ!!」

 

 

コキュートスの驚いた隙を狙い、私はその腕を抱えて大きく投げ飛ばした。

 

 

コキュートス「ウワァァァ!!」

 

これはかなり驚いたらしく、コキュートスは悲鳴と共に転がっていった。

 

 

 

 

インフェルノ「ハアアア!! プリキュア・ヒート・カッター!!」

 

さっきのお返しとばかりに、右手を上げて手刀を振り下ろすと、私の右手から半月状の炎の刃が飛んでいった。

 

 

だがしかし、炎の刃を飛ばす寸前に足を鉤爪付きのロープに絡め取られてしまい、それを引っ張られたため私は後ろにひっくり返り、炎の刃は的外れの方へと飛んでいった。

 

 

コキュートス「ヤァアアア!!」

 

インフェルノ「うわーっ!!」

 

かと思うと、そのロープを発射してきたコキュートスは思い切り右腕を振り回して、お返しと言わんばかりに私を大きく投げ飛ばした。

 

 

 

投げ飛ばされた私だったが、なんとか空中で姿勢を立て直し、投げられた先にあった木を蹴ってうまく反転した。

 

 

インフェルノ「ダァアアアア!!」

 

そうしてその勢いのまま、空中から膝蹴りをコキュートスにお見舞いした。

 

 

コキュートス「くぅっ!! だっ!!」

 

 

私の膝蹴りをまともに受けたコキュートスだったが、倒れかけながらもその勢いを利用して私に回し蹴りを放ってきた。

 

 

カウンターでそれを受けた私は、大ダメージを受けて転がっていった。

 

 

インフェルノ「がっ、はっ」

 

 

コキュートス「受けなさい!! クリスタル・スター!!」

 

今コキュートスに蹴られた横腹を押さえながら、なんとか立ち上がると、そこを狙って巨大なトゲ付きの氷の玉が飛んできた。

 

 

インフェルノ「!!! くっ!!」

 

痛みに顔をしかめながら必死に転がってそれをかわすも、それを狙って何度となくコキュートスは氷の玉を振り回してきた。

 

 

このままではかわしきれないと判断した私は、氷の玉が飛んできたのを見計らって、全身から高熱を発した。

 

 

インフェルノ「プリキュア・ヘル・バックファイア!!!」

 

 

その高熱に、飛んできた氷の玉は一瞬で蒸発し、私は体勢を立て直すことができた。

 

 

 

 

コキュートス「美里!! あなたは自分がどんなことをしようとしてるかわかってるの!? なんの保証も可能性もない未来、そんな世界にたった一人で行くつもりなの!?」

 

 

インフェルノ「わかってるわよ!! でも私は多くの人の可能性を、未来を奪ってきた。だからこそ、私は未来に光なんて求めちゃいけない。たった一人になろうとも闇の中で償い続けなくちゃいけないの!!」

 

 

コキュートス「いい加減にしなさい!! なんでもそうだった。プリキュアのことだって何の相談もせず、一人で抱え込んで悩んで苦しんで。その挙句がこれでしょ!! たった一人で何をやっていけるつもりなの!?」

 

 

インフェルノ「一人なのは慣れっこよ!! どうせ私にはこれ以上無くすものもないから!!」

 

 

コキュートス「勝手を言わないで!! どうして何も言わないのよ!! 何か言ってくれれば、私はいつでもあなたを支える覚悟はある!! それを!!」

 

 

インフェルノ「言えるわけないでしょう!! 私が勝手に始めたことにあなたを巻き込めない!! 雪菜を大切にしたかったから!!」

 

 

コキュートス「あなたがボロボロになっていくのを見てて、どれだけ辛かったと思ってるの!? これから先もっとボロボロになるかもしれない世界にあなたを行かせない!! 絶対に!!」

 

 

インフェルノ「ありがとう!! そう言ってくれる人がまだ一人でもいるってわかれば私はもう何も怖くない。どんな闇の中だって歩いていけるよ。私は自分の決めたこの未来を生きる!!」

 

 

コキュートス「させないって言ったでしょ!!」

 

 

 

私達は一進一退の攻防を続けながらも、お互いの胸の内をそうやって叫び続けた。

 

 

 

 

 

コキュートス(…美里、あなたはすごい。何の希望もない世界に進んでいくなんて私はできない。夢を失っても音楽の世界から離れられない私には…。でも、必ず私は前へ進んで見せる!! あなたが私の思いを受け止めてくれるならば!!)

 

 

コキュートス「プリキュア・コキュートス・ガトリング!!」

 

コキュートスは大型ガトリングガンに変化した右腕から、猛烈な勢いで氷の弾丸を連射した。

 

 

 

 

インフェルノ(…雪菜、あなたはすごい。私は全てを奪った相手を憎むことしかできなかった。それなのにあなたの夢を奪った私のことをあなたは考えてくれている。そんなことは私にはできない。でも、おかげで前に進むことができる。どんな闇の中だろうとも、かすかでも光が残っていると信じられたから!!)

 

 

インフェルノ「プリキュア・インフェルノ・バースト!!」

 

私は両手を大きく振りかぶり、炎の塊を投げつけた。

 

 

 

同時に放たれた私達の渾身の必殺技は、空中でぶつかり合い大爆発を起こした。

 

 

 

インフェルノ・コキュートス「「キャアアアア!!」」

 

 

その大爆発に私達は悲鳴と共に大きく吹き飛ばされ、地面に体を激しく打ち付けた。

 

 

 

 

そんなプリキュア達の戦いの一部始終を元三獣士達は物陰から見ていた。

 

 

クジャク「…あの二人とんでもなく仲が悪いんだと思ってたけど、もともとは友達だったんだね」

 

アカンコウ「…そうですね。一体どこでどう間違ってあんなになっちゃったんでしょう」

 

ゴロリン「…何かを誰かを憎むっちゅうのは、大切な仲間を失うだけで何にもならんのでおますな」

 

 

 

元三獣士達は、目の前で繰り広げられる戦いが果てしなく無意味なものに見えて仕方がなく、途方もない虚しさを感じていた。

 

 

 

 

 

爆発に吹き飛ばされた私は、全身を強く打ち付け痛みに顔をしかめたが、気合一発立ち上がった。

 

見ると雪菜もまた、立ち上がりこちらに向かって駆け出していた。

 

 

私たちの周りは、炎が燃え広がり、地面はところどころが凍りついた針の山のようになり、その名の通り地獄という形容がぴったりくるような場所になっていた。

 

 

 

コキュートス「美里ーっ!!!!」

 

インフェルノ「雪菜ーっ!!!!」

 

 

 

 

そんな地獄ででも、私達は相手のいる場所に目指すべき大切なものがあるかのようにお互いの名前を力の限り叫びながら、全力で突っ込んでいった。

 

 

 

インフェルノ・コキュートス「「うわぁぁぁぁあああ!!!!!」」

 

 

 

 

 

プリキュアR(リベンジャー)第17話に続く

 

 

 

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