「兄さん、ブルーベリージャム取って」
「あいよ」
「弟よ、アタシにはイチゴ寄越してちょうだい」
「ほい」
今日も一日が始まる。面倒で、楽しくて、イヤーな。
なんてったって受験とか考えなきゃだからなぁ…まぁ、成績面では問題無いけど。
唐突だが俺の家族は1つ下の妹と3つ上の姉だけだ。親はなんか知らんうちに金だけ置いていなくなってた。
置き手紙では
『ちと旅行いてくる。あとはよろ』
としか書かれてなく、それも8年ちょっとも前の話だ。ついでに言うと最年長の姉が12歳、つまり俺が9歳の頃の話だ。親の顔なんてほとんど覚えちゃいないんだよね。
そんなことはどうでもいいか。
さて、今日もちゃっちゃと学校行って家でゲームでもするかな。
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「ただいまー」
返事がない。いつもなら二人ともいるはずなんだけど。
ま、どこかに出掛けてるんだろと思い軽くシャワーを浴びてからゲームの消化に掛かる。シューティング、アクション、パズル…どれにするか。
「……て」
「ん?」
「…けて」
誰だ?折角人が息抜きをしようとするのに邪魔をする阿呆は。
ちょっとだまっててく
「助けて!」
バァン!と大きな音がしてゲーム機とHDMI接続したテレビ画面に変な穴が。というか吸い込まれてるんだが。
「ちょ、まっ、どういうことだし!?」
説明はもちろん無し。ついでに問答無用らしい。
「へ、ヘルプあす〜!!」
俺の叫びは虚しく無人の家に溶け、誰にも届くことはなかった。
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「久々の休暇ね、リア。」
『グゥァ』
「もう少しバトルしたかったの?もう、しょうがないわね。」
『グァ』
「あなたもでしょう?って?…そうね。確かにちょっと長出するには物足りなかったわね。」
「でも大丈夫よ。ここには野生の子達が沢山いるし困らないはずよ。もちろん荒らさないようにね?」
『ガァブ』
「えぇ。私も余りはしゃがないようにするわよ。折角の休暇はゆっくりしたいもの。」
いつもだとこの時間帯から四天王を超えてきた数人のトレーナーとのバトルが始まっているけれど、今はそれがない。
そう考えると退屈だがほぼ毎日のように様々な仕事や依頼を消化するのはとても疲れるものだ。
今回のように一週間も休暇が取れることはしばらくはないだろうから出来るだけ羽を伸ばし、休めるつもりだ。
そのためにわざわざ遠いこの地方まで来たのだから。
『グゥア!』
突然リアに抱きかかえられその場から高速で移動した。どうしたのだろうかと思い元の地点を見やると
「ちょうきゅうめいの……daisuke…」
あまり見掛け無い服を来た青年が倒れていた。
「…リア」
『…ガァ』
「どうやら、また不思議な事になりそうね…」
「ガゥア…」
僕はサンを購入しました。