犠牲者の多い幻想郷   作:海猿

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結局何も考えてなかった。

観月「美鈴さんが……クビ!?」

 

 

 

咲夜「誰がそんな事言ったのよ」

 

 

 

観月「え? 美鈴さんクビにされるんじゃないんですか?」

 

 

 

咲夜「違うわよ、クビじゃないわよ首よ首」

 

 

 

観月「……? 何か違うんですか?」

 

 

 

咲夜「漢字かカタカナかの違いね」

 

 

 

観月「……うーん、それで首ってなんですか?」

 

 

 

咲夜「そう、そのことだけどね」

 

 

 

咲夜「コレよこれ」パサッ

 

 

 

観月「これは……マフラー?」

 

 

 

咲夜「そうよ、マフラーよ」

 

 

 

観月「……もしかして、これ美鈴さんに?」

 

 

 

咲夜「そ、そうよ」

 

 

 

観月「へー。上手く出来ていますね」

 

 

 

咲夜「あったりまえよ、何年メイドしてると思ってんの」

 

 

 

観月「……30年?」

 

 

 

咲夜「貴方は私を何歳だと思ってるのかしら?」

 

 

 

観月「40……ぐらい?」

 

 

 

咲夜「いちいち答えなくていいわよ!」

 

 

 

観月「それで、このマフラーを渡すのに、何故俺が関与するんですか?」

 

 

 

咲夜「……あ、それは……ね」

 

 

 

咲夜「そのマフラーをあの居眠り門番にわたして欲しいの」

 

 

 

観月「……何故?」

 

 

 

咲夜「なんでもよ」

 

 

 

観月「?」

 

 

 

咲夜「いや……自分で渡すのは恥ずかしいと言うか……なんというか……」

 

 

 

観月「そうですか。それなら俺が行きますよ」

 

 

 

咲夜「そう?」

 

 

 

観月「おまかせください」

 

 

 

咲夜「頼んだわよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅魔館→門前

 

 

 

観月「美鈴さん」

 

 

 

美鈴「ZZZ」

 

 

 

観月「美鈴さーん?」

 

 

 

美鈴「ハッ!?」

 

 

 

観月「起きました?」

 

 

 

美鈴「あ、はい」

 

 

 

観月「そういえば、最近寒いですよね」

 

 

 

美鈴「そうですね、そろそろ春ですけど、まだ寒いですね~」

 

 

 

観月「寒いと目が冴えてきません? 眠くならないというか……」

 

 

 

美鈴「うーん。まあ確かに暖かい方がぐっすり眠れますね!」

 

 

 

観月「そ、そうですか……」

 

 

 

観月「そんな美鈴さんにプレゼントです」スッ

 

 

 

美鈴「……コレは?」

 

 

 

観月「マフラーですね」

 

 

 

美鈴「これ、観月さんからですか!?」

 

 

 

観月「違いますね。咲夜さんからですね」

 

 

 

美鈴「あ、そうですか……」

 

 

 

観月「それじゃあ、俺はこれで」

 

 

 

美鈴「あ、はい! ありがとうございました」

 

 

 

観月「お仕事がんばってくださいね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レミリア「……何だあれ」

 

 

 

観月「何怒ってるんですか?」

 

 

 

レミリア「なんであそこで咲夜からってネタバレすんの!?」

 

 

 

観月「え……ネタバレも何も本当のことですよね?」

 

 

 

レミリア「そうだけど! もうちょっと空気を読んでねぇ……」

 

 

 

観月「いや、でもそのまま流して話を進めると色々とややこしくなりますし……」

 

 

 

レミリア「それが面白いんじゃない!」

 

 

 

観月「それは第三者だけです」

 

 

 

レミリア「はぁ~。アンタって乙女心ってのを理解してないのよ」

 

 

 

観月「……よくわかりませんね」

 

 

 

レミリア「そんなんじゃ彼女とか出来ないわよ?」

 

 

 

観月「彼女……ですか」

 

 

 

レミリア「全く関心なさそうね……」

 

 

 

観月「まぁ、今の生活でいっぱいいっぱいで他のことに目を向けるのは難しいかもしれませんね」

 

 

 

レミリア「そんなに仕事が大変なの?」

 

 

 

観月「……仕事の方は、咲夜さんが8割……俺が2割ってところですかね……」

 

 

 

レミリア「そ……さすが咲夜ね」

 

 

 

観月「それ以外はほとんどレミリアに振り回されてますね……」

 

 

 

レミリア「う……もしかして迷惑だった?」

 

 

 

観月「いえいえ、そんなことは無いですよ、結構楽しかったりしましたし」

 

 

 

レミリア「そう、よかった……」

 

 

 

レミリア「あ、あの……観月はさ」

 

 

 

観月「何でしょう?」

 

 

 

レミリア「う、ううん! やっぱりなんでもないわ!」

 

 

 

レミリア「わたしも眠くなっちゃたからそろそろ寝るわね」

 

 

 

観月「そうですか、それでは。おやすみなさいませ」

 

 

 

レミリア「おやすみ……」

 

 

 

バタン

 

 

 

レミリア「……ふぅ」

 

 

 

レミリア「楽しい……か」

 

 

 

レミリア「すっごいドキドキしてる……」

 

 

 

レミリア「なんでなのかしらね……」

 

 

 

レミリア「私にも乙女心はさっぱりだわ」




フラン1「出番ないねー」



フラン2「ねー」



フラン3「いっその事私もマフラー編んでみようか?」



フラン4「私マフラーなんて編めるの?」



フラン3「らっくしょーでしょ!」



フラン1「マフラーをなめちゃあ駄目だよ」



フラン2「そうだよー。マフラーを編めるのは咲夜一人しかいないんだよ!」



フラン3「そう言ったらそう聞こえるけど、"紅魔館に"だからね?」



フラン4「それじゃあ、咲夜に習いにいこう!」



フラン1「そうだねぇ。でも咲夜はそんな暇あるのかな?」



フラン2「咲夜って、なんでも簡単にこなすから、ぱぱっと教えてくれそうだよねー」



フラン3「そうだねー。でも愛情とか無さそーね」



フラン4「そうだねー!」



フラン1「無機質に一日中編み続けてそうw」



フラン2.3.4「わかるーww」



パチュリー「何してんのアンタ」



フラン「一人四役」



パチュリー「せめて分身しなさいよ」



フラン「めんどくさーい」



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