僕たちの未来と受け継がれるもの   作:カミト

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お久しぶりです。カミトです。


なんだかんだで2か月程空いてしまいました。m(_ _)m

これからも隙を見つけて投稿していきたいと思います


登校と異端と審問会

次の日の朝、僕はいつも通り明花音と一緒に登校していた。学園前の坂にさしかかった時に秀香が歩いているのが見えた。

 

「おはよう秀香」

 

「おはようございます秀香ちゃん」

 

「あ、おはようユウくん、明花音ちゃん」

 

僕たちは挨拶を交わして一緒に学園に向かった。

 

「聞きましたけど、試召戦争に勝利したそうですね」

 

「やっぱり聞いてたんだ」

 

「ええ、2年の中で噂になってましたよ」

 

そうりゃそうだよね。あの最低ランクのFクラスが上位クラスに勝ったんだからね。噂になるのも当然か。それにしても、周りの視線が痛いな。歩いている男子がほとんどこっちを見てる。正確には秀香と明花音だけどね。

 

『きれいだなぁ吉井さんに木下さん』

 

『ああホントだぜ』

 

『ちくちょ~、俺もあの2人と歩きてぇ!』

 

『あの男、許せん』

 

『殺殺殺殺・・・』

 

訂正、どうやら視線は2人だけではなかったようだ。ただ、好意じゃなく嫉妬のだけど。でも仕方ないか。2人とも贔屓目抜いても美人だしモテる。告白も偶にあるらしい。そんな2人と歩いてるんだもん、こうなるよね。と、そんなことを考えながら僕は2人と歩いて行った。

 

 

 

 

明花音はAクラスで秀香は部室に用事があるとかで僕は2人と別れて教室に向かった。そして教室へ入って僕は床に拘束された。わけもわからず顔を上げ教室を見渡してみた。室内は黒幕で覆われ、教卓の前には燭台が数台あり僕の周りには黒い覆面とマントを纏った集団が囲っていた。

 

「な、何事!?」

 

『来たか吉井』

 

教卓の前に1人立っていた。おそらくリーダー的存在の人?だろうか。

 

『これより異端審問会を始める!』

 

「「「「「おおおぅぅ!!」」」」」

 

「異端審問会?というよりキミ誰?」

 

『口を慎め!だが、いいだろう教えてやろう。異端審問会とは学園生活を脅かす生徒を粛清するための組織だ。例えば校内でイチャついている生徒や告白される生徒などなど我らにとって羨ま・・ではなく不埒な男子生徒から女子生徒を護るために日夜活動しているのだ。そしてその異端審問会を束ねる私は、異端審問会第15代目会長、2年Fクラスの赤川惇だ』

 

「・・・えっとつまり人の幸せが気に入らないってこ・・」

 

『これより異端審問を開講する!』

 

僕のセリフを強制的に打ち切られてわけもわからない会議が始まった。

 

『罪状を述べよ』

 

『はっ、赤川会長。被告、吉井優人は我が文月学園第二学年Fクラスのでありこの者は我らが教理に反した疑いがある。この者はAクラスの女子生徒である吉井明花音、Fクラス木下秀香に対して一緒に登校という名のストーカー行為を働いていたところを我らが同胞が目撃。現在に至る。この者に対してのこれからの対応を・・・』

 

『御託はいい。結論を述べたまえ』

 

『正直うらやましいであります!!』

 

『うむ、実にわかりやすい報告だ』

 

・・・つまり彼らは明花音たちと一緒に登校したのが羨ましいからその腹いせにこんなことをやってるってことかな?

 

『異端者、吉井優人。汝は自らの罪を悔い改め、裁きを受け入れるか?』

 

神妙な声で僕の返事を待つ赤川君。

 

「返事の前に聞きたいことがあるんだけど?」

 

『聞いてやろう』

 

「裁きって、何するの?」

 

『まずは、刀や鉈などを用意して・・』

 

「僕には悔い改めるような罪はない!」

 

女子と登校くらいで3枚に下ろされてたまるか!

 

『そうか、貴様は罪をまだ自覚していないのだな。ならば、自白を強要するまで』

 

「言った!今自白を強要って言ったよ!?この裁判は無効だ!」

 

『そうだ!自白を強要させろ!』

 

『議事録を改ざんしろ!』

 

「みんなノリで言ってない!?こういう時自白の強要が事実だと認めちゃいけないはずだよね!?」

 

『ええい、灯油とライターの用意はまだか!』

 

「自白させる拷問ってそれなの!?要するにどっちも処刑ってことだよね!?」

 

この連中は本当に審問会の意味を理解してるのだろうか。

 

『違うぞ吉井。罪を認めない場合は自白用と断罪用の二回があるから、一回分お得なんだ』

 

「そんなお得キャンペーンみたいなのはいらないから!」

 

そもそも焼死にしろ惨殺にしろ執行している時点で2度目はないと思う。

 

『さぁ、これより執行を・・』

 

「貴様ら何をやっとるか!!」

 

教室のドアが開くと同時に西村先生こと鉄人がFクラスに入ってきた。

 

『敵襲!』

 

『何故鉄人がここに!?』

 

確かに鉄人はここの担任でも何のになんでここにいるんだ?

と、疑問を浮かべていた僕のもとに秀香が近寄ってきた。

 

「ユウくん、大丈夫!?」

 

「しゅ、秀香。これは一体何?」

 

「教室から変な声が聞こえたし中の様子も分からなかったから西村先生を呼びに行ってきたの」

 

そうか。秀香が助けてくれたのか。ありがとう秀香。今君が天使に見えるよ。

 

『これは違うんです!これは学内の風紀を護るための聖戦なんです!』

 

「訳の分からんことをほざくな!全員補習室行きだ!」

 

『捕まってたまるか!全員散開!』

 

「「「「「おう!」」」」」

 

「待て貴様ら!俺から逃げられると思うな!」

 

 

最終的に全員捕まり、鉄人の連行により今日1日Fクラスは6人で授業を受けることとなった。

 

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