僕たちの未来と受け継がれるもの   作:カミト

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番外:ある日の日常 吉井家編

「兄さん、起きて下さい!」

 

僕がゆっくりと寝ていたところを妹の明花音によって起こされた。なんだよ一体、今日は休みだからゆっくりと寝ていたいのに。

 

「なに明花音?昨日遅くまで起きてたからもっと寝てたいんだけど」

 

「はぁ、兄さんたら。忘れたんですか。今日は買い物に付き合ってくれるって約束したじゃないですか」

 

えっ?そんな約束したっけ?

 

「兄さん、まさか忘れてたんじゃないでしょうね」

 

「ま、まさか。忘れるはずないじゃないか」

 

明花音が疑いの眼差しを向けてくるなか、僕は必死に眼をそらして弁解をした。

 

「まぁ、いいです。兄さんのことですからきれいさっぱり忘れていたんでしょう」

 

我が妹よ、そんなに兄が信じられないのかい。けど、忘れてたのは本当だから文句は言えないけど。

 

「ほら兄さん、早く準備してください」

 

そう言って明花音は僕の部屋を後にした。

仕方ない、約束だし付き合ってやるか。

 

 

 

 

 

 

 

 来た場所は駅前の大きなデパートだ。ここは数年前にオープンしたばっかりで中には本屋や服屋、アクセサリーショップ、ゲームセンターからスーパーまであるとこで、休日には人でいっぱいになる。

 

「はぁ~、いっぱいいますね」

 

「そうだね、はぐれない様にしないとねってあれ?明花音はどこ?」

 

言った端からはぐれてしまった。一体どこに?

 

「に、にい~さ~ん!」

 

声のする方を向くと明花音が人ごみに押されながら移動するのが見えた。やれやれと思いつつ僕は人ごみを掻き分け、なんとか明花音のところまでたどり着くことができた。

 

「まったく明花音は、言ったそばから」

 

「ち、違いますよ。アタシはただ歩いている人の邪魔になるかと思い道を譲っただけです。それを繰り返してる内に何時の間にか後ろに・・」

 

そういえば明花音は昔から人ごみを歩くのは苦手だったね。まったく、普段家でぼぉっとしてるからだろうか。

 

「家でぼぉっとしてるのは関係ありません」

 

どうして僕の考えてることがわかってしまうんだろうか。

 

「兄さんがわかりやすいだけです」

 

そんなにだろうかと少しショックを受けつつ、僕は明花音の手を握った。

 

「に、兄さん!?」

 

「?どうしたの?」

 

「どうしたのじゃありません!突然手を握ってビックリしたじゃないですか!」

 

「だってこうでもしないと逸れちゃうでしょ。ほら、行くよ」

 

僕は明花音の手を引きながら歩いた。明花音は文句を言いつつも放そうとはしなかったし、顔も少し笑っていたが本人は気付いた様子はなかった。

 

 

 

 

 その後、服屋や本屋などを回り途中で明花音がトイレに行ったので僕は近くで待っていたら、近くを通りかかった人がハンカチを落としたので僕は落とし主のところまで届けてあげた。

 

「あの、これ落としましたよ」

 

「あ、ありがとうございます」

 

落とし主はお礼を言ってその場を後にした。けど、あの人綺麗だったなぁ、ピンク色の長い髪で背は少し小さいけど胸は大きかったなぁっと思っていたら。

 

「に・い・さ・ん」

 

「ん?ああ、あか・・ね?」

 

なんでだろう?明花音がなんだかすごくいい笑顔なんですが。だけど眼は笑ってない。なんで僕の妹はこんなに笑っているのでしょう。

 

「兄さん、あの人と何かあったのですか?」

 

「あ、ああ・・あの人ハンカチを落としたから拾ってあげただけだけど・・」

 

「ふ~ん、それで兄さんはなんであの人のことをじっと見ていたのですか?」

 

「じ、じっとなんか見てないけど・・」

 

確かに綺麗な人とは思ったし、胸もなかなかだったけど。

 

「そうですか、そんなに胸の大きい人が好きですか。ごめんなさいアタシには無くて」

 

いや、妹にそんなことは求めてないから。それに妹をそんな目で見てたら社会的にアウトでしょ。

 

「ふふ、それで兄さん」

 

明花音が僕の肩をガシっと掴んだ。しかも思いのほか強くて痛い。

 

「は、はい・・」

 

何故だろう、震えが止まらない。本能的に危険を感じているのだろうか。

 

「アタシ、少し小腹すいたな~」

 

「・・・何を御所望でしょうか」

 

ここで断ったらきっと僕は明日の朝日を拝むことはできないだろう。

 

「ここの4階においしいクレープのお店があるんですけど、行きませんか?」

 

「御同行させていただきます」

 

そこで一番高いクレープを買わされた僕なのであった。さらば、野口さん。

 

 

 

 

 

 そこで夕飯の買い物もして帰宅した僕たち。今日のメニューはパエリアだ。パエリアは明花音の好物の1つだ。これを選んだ理由は、さっきの怒りを鎮めるためというのと明花音の要望があったからだ。これでさっきのことを忘れてくれたらいいんだけど。家の扉を開けたら父さんがいた。

 

「あれ、お帰り父さん。今日は早いんだね」

 

「お帰り、2人とも。今日は早めに終わってね。夕御飯どうしようか?」

 

「大丈夫ですよお父さん。ついでに買ってきましたから」

 

「そう、それじゃ僕が作ろうか?」

 

「いいよ、父さんはゆっくりしてて」

 

そう言って僕は台所へ向かった。吉井家では料理するのはもっぱら僕か父さんだ。何故かというと母さんも明花音も料理は苦手で出来るとしたら目玉焼きとか簡単なものだけだろうか。僕が料理の用意をしていたら母さんが入ってきた。

 

「あら、お帰りアナタ」

 

「ただいま優子、原稿書き終わった?」

 

「ええ、やっと終わったわ」

 

そう言って母さんは父さんの隣へ腰を下ろした。僕らの両親は仲もいい。それはいいけど、悩みがある。

 

「ふぅ、疲れたわ」

 

そう言って母さんは父さんの膝に頭を下ろした。そう、膝枕である。父さんは何でもないようにそれを受け入れ母さんの頭をゆっくりと撫でた。それを母さんも受け入れ、両腕を父さんの首に絡めた。

 

「お疲れ、頑張ったね」

 

「ええ、頑張ったわ。偉い?」

 

「うん、偉い偉い」

 

「ふふっ」

 

また始まってしまった。そう、悩みというのはこれだ。ケンカされるよりはいいんだけどこれもこれで困る。2人とも外ではしっかりとしてるのに家ではまるで新婚のような雰囲気をだす。2人は高校生の時に知り合ってそのまま結婚したって聞いてるけど、それだけ付き合いが長いとこうなるのだろうか。これだけならまぁいいだろう。いつものことだ。けど、それだけじゃ終わらない。

 

「兄さん・・」

 

そう、その影響が明花音にも出ているのだ。あぁ、明花音が期待の眼差しをこっちに向けてる。あれと同じことをしろと?勘弁して・・。

 

 

 

これが吉井家の日常である。

 




以外にも早く投稿出来ました。


それで皆さんに協力してほしいことがあります。

それは、Bクラスのクラス代表を考えてほしいのです。今後のストーリーを考えていたら、そういえばBクラスの代表どうしよう・・と思いまして。

ですので、オリキャラでもバカテス原作の子どもでもかまいません。
オラにアイディアを分けてくれ!!


と、いうことで皆さん、感想ともどもよろしくお願いします m(_ _)m
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